Archive for the '白鷹' Category

白鷹お召板締め絣についてお知らせ

2023年1月23日 15時22分

山形県の伝統的工芸織物は、米沢や長井に白鷹など置賜地方で幾つか創られていますが、その中でも代表的なのが、ご存じ「白鷹お召」です。

絣を織る技法は、日本全国の中でも大島を含め幾つかありますが、その絣を板締めした糸で模様を織るという、白鷹だけの伝統的な織の技法で、御召を織ったものが、白鷹の板締め絣お召です。

白鷹お召ですが、ここ10年で織子さん不足など様々な要因で、生産量も限られた量しか織れず、織元さんは年々大変な状況になっているのを感じます。

京都wabitasでは、小松織物工房さんが織られた品を扱っているのですが、昨年(2022年)9月末に米沢からお知らせがきて、「小松織物さんの白鷹お召び原価が、12月から大幅に値上げになる」という内容でした。

※京都wabitasの白鷹お召コーナー

これまでも値上げの要請があり、聞き入れてきましたが、今回の値上げは原価で一気に十数万円アップになるという内容で、驚くのはモチロン、信じられないとしか言いようがありませんでした。

使っている原材料の大幅値上げ、光熱費の高騰、生産量の低下など様々な要因が重なっているのと、一番の要因は織子さんに払う工賃(給料)を、キチンと払えるようにするというのが、一番比重が高いと思われます。

なんせ、新人の織子さんが1反織り上がるのに、一月~1ヶ月半かかるということなので、大幅値上げの要請は致し方無いことなのかもしれません。

2023年に入り、現在子は据え置きのwabitas限定価格で販売を継続してきましたが、実際に高値が入った今、全ての在庫に影響が出るため、2月以降は値上げせざるを得ない状況となりました。

値上げラッシュの日本ですが、和装の生産現場がそれだけ大変だということをお知らせ申し上げます。

着物好きの方の中には、「小松さんの白鷹お召が欲しい」という方が沢山おられると思います。

京都ワビタスも、出来る限り産地の手助けになるように企業努力していくなかで、白鷹お召のような、伝統の着物を潰さずに、もっと広めるため、着物ファンの方々のためにも考えていきたいと思います。

1月いっぱいまで企業努力で据え置き価格、中には以前の在庫など特売している品もありますので、是非ご利用頂ければと思います。

以上、2023年に入り白鷹お召について、重要なお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

白鷹お召「お知らせ」

2022年11月7日 17時48分

着物通販サイト京都wabitasでは、山形県の置賜地方で生産されている上質な高級織物を揃えておりますが、その中でも代表作なのが、白鷹お召です。

佐藤真一工房さんと、小松織物工房さんの2軒が、それぞれ白鷹お召を生産されています。

京都wabitasは、現在では主に小松織物工房さんの作らている商品を扱うようにして、現物をショールーム及びウェブサイトでご覧いただけるようにしました。

これまで何度も説明してきましたが、板締めして作る絣糸で模様を織り出すという、白鷹だけの伝統的技法で創られる工芸織物です。強撚糸(御召糸)と絣糸から出来上がる御召は、凹凸のシボがあり、手触りの良さはモチロン、手織りならではの着心地の良さや素材感を感じて頂ける逸品で、特におすすめは素材感を一番感じて頂ける単衣着物ですが、モチロン袷着物として誂える方も多くおられます。

そんな小松織物さんの白鷹お召(板締め絣)が、12月から大幅な値上げ(コストアップ)になると、産地問屋さんから一斉に扱われているお店に知らせが入りました。

糸値の高騰や、光熱費、その他モロモロの要因があるのでしょうが、一番は織子さんへの工賃(給料)を確保しないといけないのではないかと思います。

というのも、少々のアップならしかたがないところなのですが、一気に大幅なアップの要請がきて、それをのまざるを得ないという状況です。

凄く高い小売り上代で販売されている割に、織子さんへの工賃は少ないのが現状なのかと思わせるのと、もう一つは生産性の低い商品だということです。

以前はベテランの織子さんが数人おられて、一人で一月に1.5反(2反弱)~2反近く織れていたのが、ベテランの織子さんが、高齢のため引退されたり、休まれたりして生産能力が落ちてきているのが現状です。

しかしながら、幸いにも若い方で「機織り」をしたいという人が何人かいて、日々頑張って織ってもらっているということも聞きます。

ただ、経験の少ない織子さんでは、1反織るのに1ヶ月半~2ヵ月近くかかるのが現実で、歩合制にしたら一月の給料が出ないことになります。

聞くと、国や県など助成金などで少なからず賄っている状況らしいのですが、織子さんにキチンと生活できるような工賃を支払えるためには、コストの大幅値上げしか無いのかもしれません。

12月の納入からは、大幅な原価アップをしないと、仕入れることが出来ないということになるのですが、機屋さん、織子さんを守っていくのには、仕方がないようです。

小松さんから直接仕入れている訳ではありませんので、今後どうなっていくか分かりませんが、京都wabitasとしては、これまでお世話になってきたのだから、少しでもお役にてるように、今後も小松織物さんの白鷹お召を、扱っていこうと思います。

京都ワビタスは、常にリーズナブルな適正価格に設定しております。

現状ある在庫はしばらくは企業努力で据え置き価格でやっていきますが、来年(2023年)以降値上げされた価格で仕入れていけば、販売価格も上げて行かなくてはならない状況になりますことを、ブログにてお知らせ申し上げます。

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白鷹お召し板締め絣「麻の葉」と「蚊絣」

2022年4月28日 8時12分

着物通販サイト京都wabitasでは、山形県の伝統的工芸織物「白鷹お召し」を取り扱っています。

板締めで染める絣で模様を出す、白鷹ならではの板締め絣お召しです。

一反織り上がるのに1ヶ月以上かかるため、滅多に入荷することが出来ないのが現状です。

白鷹お召しを織る工房は小松織物工房さんと、佐藤新一工房さんの2軒だけです。

京都wabitasでは主に小松織物工房さんの白たかお召を扱うようにしています。

そんな小松織物工房謹製白たかお召の、麻の葉模様と、蚊絣無地を入荷することができました。

◆白鷹お召し板締絣手織り ≪麻の葉≫ショールームでも常設中)

今まで松皮菱や七宝に蚊絣を扱ってきましたが、麻の葉は初めて入荷しました。

細かな亀甲絣で麻の葉模様を織りだしています。

模様になるように作られた板に糸を巻き、締め上げて染料を何度もぶっかけ注染して、麻の葉模様の絣糸が出来上がります。

出来上がった絣糸と御召し糸(強撚糸)でコツコツと手機で織ること、1ヶ月~2カ月かけて1反の織物が完成します。

大島紬の絣とは違う、白鷹伝統の製法から生まれるお召しは、持った瞬間に凄い織物だというのが分かります。

強撚糸から生まれる凹凸のシボが、風通しを良くして単衣の着物にも適していることから、袷の着物だけでなく、単衣に誂える方が多いです。

特にこの生成り色を単衣着物としてご愛用される方が、多くおられるようです。

そして、麻の葉を入荷してから1か月後ですが、今度は蚊絣無地の黒を入荷することができました。

■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪小松織物工房:黒の蚊絣≫

こんなに立て続けに白鷹お召しを入荷することが出来たのは本当に何年ぶりかのことです。

正真正銘小松織物さんの蚊絣無地です。

これで現在5タイプの白鷹お召しを揃えることが出来ました。

今あるのは七宝が1色、ヨコ段絣が2色、麻の葉1色、蚊絣1色です。

たった5反と思われるかもしれませんが、5本そろえられることは大変なことで、凄く貴重なことなのです。

白鷹お召しをお探しの方のために、お役にたてるように今後も増やしていければと常に思っています。

そのため、4月から「白たかお召し」ページを新たに開設させて頂きました。

板締め絣お召しだけでなく、小松織物工房謹製で自動織機で織った白たかお召し微塵格子も揃えたページになっています。小松織物工房専用ページとも言える商品構成になっていますので、ご愛用下さい。

白たかお召しを直に見てみたいという方は、京都のショールームで常設しております。京都に行くついでがあれば、見に行きたい日を事前にご予約して頂ければ、ご覧頂くことができます。

白鷹お召しだけでなく、置賜紬の反物や帯などもご覧頂けます。

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白たかお召し:小松織物工房謹製の板締め絣「松皮菱」入荷しました

2021年6月6日 12時06分

山形は置賜紬の伝統的工芸織物の代表作:白たかお召板締め絣で、小松織物工房謹製の松皮菱が1点入荷することができました。

■ 白鷹お召し板締絣手織り「伝統的工芸織物」 ≪小松織物工房:松皮菱(反物)≫

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板締めで染色された絣の糸と、お召し糸(強撚糸)とを交互に入れて、松皮菱の模様に織り上がる、白鷹織だけの伝統的な織物です。

え?ボルトで締め上げ熱湯に( ゚Д゚) 北限の絣『白鷹紬』(2) - 京都はんなり着物歳時記

松皮菱を象った板に糸を巻いて締めあげることで、模様になる絣糸が出来上がるという、置賜紬の伝統工芸士による作品です。

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お召し糸を入れることで、独特な凹凸のシボが生れます。

一日にせいぜい10cmほどしか織ることが出来ないので、1反織り上がるのが1ヶ月以上かかってしまうため、頼んでおいてもいつ入荷出来るか全く分からないのですが、久ぶりに入荷することができました。

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鬼しぼと言われる凹凸のシボが肌への接触面を少なくして、さっぱりとした着心地を体感できることから、単衣着物に誂える方が多いです。

そんな白鷹織の板締め絣白たかお召着尺を、京都wabitasはリーズなるな価格で揃えてます。

これからも出来る限り織り上がったものを入荷できるように取り組んでいきます。

本品はショールームに常設しております。見てみたいという方は、気軽にご予約してください。

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男着物:白たかお召しが3点だけ「訳あり」

2021年3月18日 14時32分

着物通販サイト京都wabitasは男着物を広める目的で男物の品揃えを常に強化してきました。

特に着尺は長着でも羽織でも扱えるような逸品を誂えで織って頂いたりして、凄く沢山の現品を持っています。

お召し、紬、染物、夏物(薄物)など様々な正絹の高級反物を集めてきました。

白たかお召し、西陣織お召し、米沢織お召し、丹後の紋お召しなど、京都wabitasでは圧倒的にお召しをお求め頂ける男性ユーザー様が多いです。

各産地でいろんな織物を織ってもらってきましたが、その中で出来たB反など訳あり品も、機屋さんから全て引き取ってきました。

殆どが着るのに問題ない品なので、若い30代の男性から70代の男性の方まで、ご利用いただいております。

今期から【訳あり品】コーナーを設けて見やすくしたら、例年の倍以上のご利用を頂けるようになりました。

そんな男の着物、訳ありコーナーに、白たかお召しが1色だけ「訳あり品」として出させて頂きました。

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■ 白たかお召し(小松織物)「幅が狭いため現品処分」 ≪微塵格子白鼠:幅40.5cm≫ 

凹凸のシボがあり、上品な色合いは「単衣着物にもおすすめ」です。

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品物は、白たか板締め絣で有名な小松織物さんの謹製です。ワビタスでも男着物の定番お召しで、男物の扱いの中で一番高価な着尺で、今も全7色を揃えています。

そんな白鷹お召し男着尺の訳ありとは、いったいどういう商品なのかというと、織りキズであったり、汚れがあったりなどのB反ではありません。

では、何故訳ありなのかというと下の写真画像をご覧ください。(左右幅が異なる)

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写真に向かって右の反物よりも、左の反物の方が、反物の幅が狭いのが分かると思います。そうです、従来今も定番で扱っている白鷹お召しは42cm(1尺1寸以上)幅なのですが、8反織った中で、何故か幅が予定通り出ていない品が3反出てしまったのです。

その実際の幅は40.5cm(≒1尺7分)です。

身長177cmくらいまでの一般男性の長着に仕立てるのに、問題ないサイズなのですが、規格外の幅になっていることもあるので、「訳あり品」として扱うことにさせて頂きました。

上記説明にもあるように、普通一般的体系の男性なら仕立てには問題ありません。

裄寸法77.7cm~78cmは必要な手の長い方にはちょっと仕立てができませんが、最大裄76cmくらいまで対応できるので、白たかお召しを探しておられる方がおられるのであれば、大変お値打ちな価値ある商品なのです。

探しておられない方でも、滅多にでない商品なので、この機会をご利用頂けると、凄くお得で白たかお召しの着物を誂えて頂くことが出来ます。

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ご覧のように、非常に細かな微塵格子を織ってあり、緯糸にはお召し糸(強撚糸)を使っているので、自然な凹凸のシボがあり、肌への接触面が減ることで、べとつきが無く、風通しのいい質感が特徴です。なので、単衣着物に誂える方も多いです。

単衣に誂えるのでしたら、手の長い方も多少裄を短くして仕立てしてもいいと思います。汗ばむ単衣の季節に着る着物なので、肌が出る部分が少し多いだけで、体感温度が全然違います。袷着物のサイズよりも多少裄を短くして、手首のあたりを出して着こなした方が、人目にも涼し気に映ります。

【凹凸のシボが生れ、高級感漂います】

これだけお召し糸を使って織ってあるので、シワにもなりにくいです。

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この白たかお召し男着尺は、撥水ガード加工が施してあるので、スグにお仕立てに出して頂けます。

【お召しを仕立てする前の注意事項】

白たかお召しや、西陣の御召し抜きをしたお召しは、お召し糸(強撚糸)を使っているので、湯通し加工などは絶対にしないようにしてください。撚りの強い糸は水に浸けると縮みます。先染織物なので知らずに、紬と同じように地入れ(湯通し)加工をされる呉服屋さんがあったりしますが、本品のように湯通し加工はせずに、撥水ガード加工をして、仕立てするようにしてください。

最高級で正に高価な正真正銘の白たかお召しの男着尺が、3点限りですが「訳あり」特別価格にしてワビタスのサイトで取り扱い中です。凄く価値ある商品なので、男性の方のみならず、女性の方にもおすすめの「訳あり」お値打ち品のご紹介でした。

3月以降は単衣着物が必須アイテムになります。ご紹介した白たかお召しも、その一つです。

訳あり特価といえども、普通の反物に比べて高価な品になります。「現品を直に手に取って触って見てみたい」という方は、京都のショールームにお越し頂けると、本品も含めて、サイトの商品を全品置いております。

ショールームは、日曜日~金曜日までの6日間営業しています。(土曜・祝日は休み)

見に行ってみたいという方は、ご都合のいい日を気軽にご予約下さい。

以上、着物通販サイト京都wabitas男物着尺訳あり品コーナーから、白たかお召しの価値ある訳あり販売のご紹介でした。

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白たかお召し板締め絣が近日入荷予定「白地と黒地1点づつ」

2021年3月8日 23時11分

山形の織物を代表する置賜紬の伝統的工芸織物といえば、ご存じの通り白鷹の逸品「白たかお召し板締め絣」です。

白鷹板締め七宝アップ

そんな白鷹お召しの逸品を、京都wabitasのウェブサイトで、これまでも沢山扱ってきました。

頼んでもなかなか入ってこない貴重な逸品物です。

織元もご紹介してきたように、白鷹町にある二つの機屋さんしか生産できません。

≪小松織物さん≫

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白鷹板締め証紙

≪佐藤新一工房≫

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板締めによる糸染で出来た絣糸で織ることにより模様が織りがるという、白鷹だけの技法から生まれる素晴らしい「これが本物のお召し」と言える織物着尺です。

織り始めてから1反織り上がるのに1カ月以上掛るので、限られた生産量なのに何処もが欲しがため、割り振りしていくと1年間で、1社に1反しか入らない程度です。

そんな、なかなか入荷するのが困難な、板締め絣の白たかお召しが、近々入荷することになりました。

京都wabitasでは何年ぶりか忘れましたが、ず~っとお願いしていた一番手間のかかる横段模様の蚊絣タイプです。

しかも、白地と黒地を一度に入荷することができたのです。

■ 白鷹お召し板締絣手織り「伝統的工芸織物」 ≪白地に蚊絣のヨコ段≫

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黒地

■ 白鷹お召し板締絣手織り「伝統的工芸織物」 ≪黒地に蚊絣のヨコ段≫

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現品が入荷でき次第再度撮影してサイトにアップしたいと思います。

4月~6月の単衣着物、9月~10月の単衣着物として、「この織物に勝るものは無いのでは」と言える、最高級な山形の伝統的工芸織物「白たかお召し」が、2点だけ近日入荷予定のお知らせでした。

着付け教室の販売展示会や、呉服屋さんの展示会などに行けばあると思われがちですが、反物に付いている価格札を見ると200万円や150万円というような売値が付いています。価値からするとそれぐらいかもしれませんが、京都wabitasは「いい品を価値ある価格でご提供させて頂く」という目的で運営している着物通販を専門にしたウェブサイトです。なので、入荷してくる2点も出来る限りリーズナブルでお求めやすくして、ご提供させて頂きたいと思います。

ウェブサイトでは先行予約購入できるように3月8日よりお求め頂けますが、ショールームには3月18日くらいから常設できる予定です。

日本の代表的な工芸織物の素晴らしさを一人でも多くの方に分かって頂くため、今後も取り扱っていきたいと思います。

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白鷹の板締め絣お召し【立涌】新しく入荷

2020年11月24日 17時05分

白鷹というと織物が一番に出てきますが、その中でも最も名が知れ渡り、白鷹織の象徴ともいえるのが「板締め絣お召し」です。

着物通販の京都wabitasでも、これまで何度も取り扱ってきた山形を代表する伝統的工芸織物:白鷹板締め絣お召しの立涌柄が入ってきました。

■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪米流立涌絣:白黒≫

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亀甲と蚊絣の小さな絣模様を使い、板締めで模様を構成する白鷹伝統製法から生まれた逸品織物です。

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糸を板で締めた状態に染料を流して板締め絣の糸が出来上がります。

本塩沢と白鷹お召の違い。 - じざいや的日常~きものがたり~着物が織りなす素敵な物語

白鷹御召 : 和を着る。楽しむ。はんなりのブログ

この糸を使い、お召し糸、生糸を順に手織りで打ち込むことにより、立涌模様が織り上がります。

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紋織とは違う方法で柄を織るという、正に伝統的工芸織物です。

この板締め絣お召しは、白鷹織の佐藤新一さんの工房で織りあげられた新品です。

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佐藤新一さんは、置賜紬:板締め絣(糸染)の伝統工芸士です。

白鷹お召しはこれまでもご紹介してきたように、生産量が限られているため、数年前でしたら1反織り上がるのに1ヶ月でしたが、ベテランの織子さんが一人、また一人と引退されているため、今では1反織り上がるのに1ヶ月半以上かかる場合があります。

強撚糸(お召し糸)を1本、絣糸を1本、生糸・・・・を手織りで少しずつ繰り返して1日10cm織れれば上出来です。

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そして出来上がった反物は、強撚糸による凹凸のシボがあり、軽くて着心地のいい置賜紬の名品となります。

板締めによる絣の糸つくりにはじまり、織り上がりまで手間暇かけて出来上がる白鷹お召しですが、その織り上がりは「きもの研究家:森田空美さん」をはじめ、着物好きな方誰もが認める名品です。

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白鷹お召しを織る機屋さんは、佐藤新一工房さんと、小松織物さんの二つしかありません。

京都wabitasは、どちらも応援していきたいと思います。

現在は、小松織物さんと佐藤新一工房さんの白鷹の板締め絣お召し全部合わせて4点ございます。(モチロン今後も入る予定です)

■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪七宝:生成り(反物)≫

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■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪米流市松絣:白黒(反物)≫

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■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪米流蚊絣:黒地(反物)≫

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白鷹お召しをお探しの方は、着物通販京都wabitasのサイトもしくは、京都wabitasのショールームをご利用下さい。

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京都にあるショールームでは、白鷹お召しを直に触って確かめて頂くことができます。このほかサイトの商品も常設していますので、気楽にリラックスしてご覧頂くことができます。

京都へお越しの際には、是非京都ワビタスのショールームへお立ち寄りください。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

白鷹の手織り九寸の帯:雪花織に新色

2020年11月12日 15時16分

着物通販サイト京都wabitasの帯コーナーの中で、九寸の帯コーナーで常に定番となっている、白鷹の雪花織り九寸帯の新色が入りました。

今までも、この高級手織りの帯は数々の色を取り扱ってきました。

〈今までの扱い色〉

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〈この他にも多数取り扱ってきました〉

綺麗な色やダークな色に幻想的な色など、このタイプは本当に欠かすことができない魅力溢れる九寸の花織の帯です。

花織というと沖縄の織物が浮かびますが、山形の織物だけに雪が付く雪花織と言われるのでしょうか。

いずれにせよ毎回織り上がってくる色に感動しています。

そして、今回も2色の素敵な色及び色彩で素敵なタイプが織り上がってきましたので、早速サイトでも取り扱いを始めました。

■ 白鷹織:手織りの帯九寸(未仕立て品) ≪創作雪花織生成りにグリーン≫

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渋めの本体に、彩りが凄く綺麗で幻想的な色彩の模様に感動しています。

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白鷹織ならではの定番織物で、軽くて締めやすいというのも特徴です。

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もう1色

■ 白鷹織:手織りの帯九寸(未仕立て品) ≪創作雪花織オフホワイト≫

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先程の色とは対照的な、白地に寒色使いのハイセンスな色彩です。

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綺麗です、惚れ惚れして見とれてしまいます。

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次はいつ織り上がってくるか分かりませんが、この雪花織の手織り九寸は、これからも京都wabitasの定番品として取り扱っていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

ショールームへお越し頂ければ、本品も含めてサイトの商品を手に取って直にご覧いただけます。ショールームへのご来店もお待ちしております。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

新商品「絣の名品」白たか紬

2020年10月27日 16時55分

着物通販サイト京都wabitasでは、ここ数年で織の逸品物を求めて山形の産地を巡り歩いてきました。この間も米沢、長井、白鷹へ出張した際に、幾つか素晴らしい逸品物に出合い、その素晴らしさに惚れ込み、幾つか入荷することができました。

早速サイト上にアップさせて頂いて取り扱いをスタートしております。

その一つが、絣紬の2点の名品です。

1点は白鷹の手織りによる絣紬の反物、もう1点は長井の伝統工芸士による総絣りの凄い紬です。

どちらも数が作れない凄い逸品の名品です。「着物は紬」という方にはたまらない織物なので、画像を入れてご紹介させて頂きます。

まずは白鷹織の手織りによるカジュアルな絣紬の逸品をご紹介させて頂きます。

品物はこちら

◆白鷹草木染手織り紬 ≪真綿の絣格子≫

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タイトル通り真綿の手織りによる紬です。

織元は白鷹お召し板締め絣のメーカー白たか織の佐藤新一工房さんです。

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佐藤さんの白鷹紬の特徴でもあるのが草木染です。主染料はログウッド、矢車、藍、紅花、刈安などを使っています。

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シックで荒々しい中にも、カラフルな糸使いでカジュアル感溢れる素敵な織の紬です。

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この紬の織物は、経糸緯糸共に真綿から引いた紬糸を使用し、高機により手織りした「絣」の創作織物です。
その風合いは着込むほどにしっとりと柔らかくなり、艶(つや)も増してくるという、特徴をもっている、まさに白鷹織伝統の逸品です。

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草木染のカラフルな糸が荒々しい縞になり流れのある織り上がりです。

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そして、タテヨコに重なるように絣を格子繋ぎに入れて、工夫を凝らした創作逸品物の絣紬です。

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みちのく山形ならではの、レトロ感溢れる紬らしい「これぞ紬」というイメージにピッタリの、ハイグレードでハイクオリティ、そしてハイセンスな逸品だと思います。

この手織りの白鷹紬は、着物通販サイト京都wabitasの紬・綾織りコーナーでお求め頂けます。

また、これだけの凄い逸品物紬なので、実物を手に取って見てみたいという方は、ショールームで現品を常設しておりますので、お申し付けください。

着物通販の京都wabitas(ワビタス)

白鷹織応援企画「手織りの紬」

16時08分

着物通販サイト京都wabitasでは、白鷹織の高級品をこれまで沢山取り扱ってきました。

伝統的工芸織物でもある板締め絣お召しをはじめ、素晴らしい織物が白鷹町から生まれてきました。

そんな白鷹の産地では、織子不足による問題が深刻でしたが、少しづつですが機織りを仕事として頑張って頂ける若い織子さんが増えてきました。

機織りの技術を習得できるのには何年物年数がかかります。この貴重な織子さん達がこの先も機織りをできるように、京都ワビタスでは白鷹の織物を1反でも多く扱って応援していきたいと思います。

今回は応援商品ということで、紬や鬼皴お召しなど手織りの高級織物着尺を数点だけ限定で特別な価格でご提供させて頂きます。

全て白鷹の名品となりますので、大変価値ある品ばかりとなります。

≪価格は京都wabitasのサイト:紬・綾織りコーナーでご確認下さい≫

◆白鷹草木染手織り紬 ≪格子縞の綾織:鶯生成り≫

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草木染の糸で織りあげた光沢が綺麗な綾織りを手織りしている素晴らしい織物です。

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単衣着物にもおすすめ致します。

このほか

格子綾織:ブルーの縞

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格子縞綾織:深藍墨緑

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シボのある鬼皴お召しも

白鷹鬼皴お召し:手織り  紫の縞

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鬼皴お召し:手織り 薄浅葱

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ワビタスでは常日頃、毎日がリーズナブルな設定になっていますが、今回の限定5点に限っては特別な設定価格となっております。是非サイトをご覧頂いて、この機会に一度白鷹の名品を誂えて頂きたいと思います。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

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