着物通販サイト京都wabitasでは、山形県の置賜地方で生産されている上質な高級織物を揃えておりますが、その中でも代表作なのが、白鷹お召です。
佐藤真一工房さんと、小松織物工房さんの2軒が、それぞれ白鷹お召を生産されています。
京都wabitasは、現在では主に小松織物工房さんの作らている商品を扱うようにして、現物をショールーム及びウェブサイトでご覧いただけるようにしました。
これまで何度も説明してきましたが、板締めして作る絣糸で模様を織り出すという、白鷹だけの伝統的技法で創られる工芸織物です。強撚糸(御召糸)と絣糸から出来上がる御召は、凹凸のシボがあり、手触りの良さはモチロン、手織りならではの着心地の良さや素材感を感じて頂ける逸品で、特におすすめは素材感を一番感じて頂ける単衣着物ですが、モチロン袷着物として誂える方も多くおられます。
そんな小松織物さんの白鷹お召(板締め絣)が、12月から大幅な値上げ(コストアップ)になると、産地問屋さんから一斉に扱われているお店に知らせが入りました。
糸値の高騰や、光熱費、その他モロモロの要因があるのでしょうが、一番は織子さんへの工賃(給料)を確保しないといけないのではないかと思います。
というのも、少々のアップならしかたがないところなのですが、一気に大幅なアップの要請がきて、それをのまざるを得ないという状況です。
凄く高い小売り上代で販売されている割に、織子さんへの工賃は少ないのが現状なのかと思わせるのと、もう一つは生産性の低い商品だということです。
以前はベテランの織子さんが数人おられて、一人で一月に1.5反(2反弱)~2反近く織れていたのが、ベテランの織子さんが、高齢のため引退されたり、休まれたりして生産能力が落ちてきているのが現状です。
しかしながら、幸いにも若い方で「機織り」をしたいという人が何人かいて、日々頑張って織ってもらっているということも聞きます。
ただ、経験の少ない織子さんでは、1反織るのに1ヶ月半~2ヵ月近くかかるのが現実で、歩合制にしたら一月の給料が出ないことになります。
聞くと、国や県など助成金などで少なからず賄っている状況らしいのですが、織子さんにキチンと生活できるような工賃を支払えるためには、コストの大幅値上げしか無いのかもしれません。
12月の納入からは、大幅な原価アップをしないと、仕入れることが出来ないということになるのですが、機屋さん、織子さんを守っていくのには、仕方がないようです。
小松さんから直接仕入れている訳ではありませんので、今後どうなっていくか分かりませんが、京都wabitasとしては、これまでお世話になってきたのだから、少しでもお役にてるように、今後も小松織物さんの白鷹お召を、扱っていこうと思います。
京都ワビタスは、常にリーズナブルな適正価格に設定しております。
現状ある在庫はしばらくは企業努力で据え置き価格でやっていきますが、来年(2023年)以降値上げされた価格で仕入れていけば、販売価格も上げて行かなくてはならない状況になりますことを、ブログにてお知らせ申し上げます。
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