6月からは単衣の着こなし、7月中旬には盛夏の着こなしと、キモノの着こなし方が難しい時期になってきますが、着物通販サイト京都wabitasでは難しい単衣の着こなしを、出来る限りシンプルに通して着こなしていただけそうな反物を揃えております。
例えて言えば、絽ちりめん、タテ絽、薄物無地縮緬(さわやかちりめん)、薄物お召しなどです。
これらは6月~7月初旬や9月の単衣着物として主に扱われている素材です。
しかし、そんな単衣用の着尺を最近では6月~9月、もしくは5月~10月など、衣替えの単衣の時期から盛夏の時期も通して着こなされる方が増えています。
それは室内環境の変化によるものです。ハッキリ言うと室内はクーラーが効いて寒いくらい涼しいということです。
今回ご紹介する単衣用の反物は、京都wabitasのプライベートブランドのタテ絽の染物で、正に6月~9月向きな着尺です。
生地は五泉で織られた光沢あるタテ絽と絽ちりめんを使い、染めはミックスぼかしや、染め分けぼかしの涼し気な色を使い無地感の染ボカシ友禅にしてあります。
そして、更に涼しさを目で感じられるように薄っすらと雪景色のような模様を全体に染めてあります。
北山杉の模様を雪が積もっているように白の濃淡で幻想的な雪景色に見えるように染めてあり、凄く涼し気に見えます。
このタテ絽の染着尺(着物用反物)は見え方に素敵な特徴があるんです。
画像で見せているのは柄がハッキリと分かるように角度を変えて撮影しているのですが、着物になって着姿を見るのは正面で見るはずです。
この北山杉夢幻染小紋は、正面から見たら殆ど柄が見えず、ボカシ染の色だけが見えるので、一見は涼し気なぼかしの染キモノに見えます。
しかし、まるで幻のように北山杉の模様が所々浮んで見えたりするので、凄く素敵な見え方をします。
【タテ絽の染め分け】
【絽ちりめんの横段ぼかし】
真正面から見ると柄が見えず、少し上から下を見るようにすると模様が薄っすら浮かび上がり、更に角度を付けて見るとハッキリ模様が見えるようになっています。
着姿を想像すると、じっとして立っていれば余り模様は見えなかったりしますが、しゃがんだり、歩いたり動くと柄がさり気なく目に入ってくるような感じになるんです。
「柄が目立ちすぎると癖が強くなるのでイヤ」「柄が無いとシンプルすぎる」「無地に見えるけど実は柄がある着物が好き」そんな想いを持っておられる方にピッタリの無地小紋の友禅染です。
そんな染を高級五泉のタテ絽と絽ちりめんに染色した品を【単衣着物】コーナーで沢山揃えてみました。
絽ちりめんは三配色ございます。変り無地の生地なので、シボはそんなに高くなく着心地いい高級品です。
薄い寒色の緑~クリーム~ブルー~フジ色に変化するぼかしです
クリームの濃淡~薄ピンク
綺麗な配色に北山杉模様がフワッと浮かび上がり上品な染めです。
この変り無地の絽ちりめんは単衣の素材としても代表的ですが、タテ絽も単衣の着こなしに今まで使われてきた素材の一つです。
寒色のブルーの単色に、模様も涼し気、正に単衣や夏に相応しい品と言える逸品です。
ちょっと濃い目のブルーも綺麗です
優しい色も透明感あり涼しそうです
そして唯一少し暖色寄りなベージュ系も涼し気に染め上がってます。
良い色のクリームに染め上がってます
ここまでは単色で左右に色が少しずつ変化していく染め分けボカシで、単色ですが実際は濃淡で色を数色変化させてあり、凄くセンスが必要な難しい染です。
次は染め分けでも左右色違いの染め分けボカシです
淡いブルーと淡いグリーンの染め分けです
グレーと藤色の超寒色な組み合わせになっています。夏物はこれくらい地味で丁度いい清涼感が得られます。
ここまではタテの染め分けシリーズでした。残り3色は幻想的でチョットおしゃれなミックスぼかしになっています。
パステルな藤色を使ったラベンダーカラーのミックスぼかしです
幻想的な色彩のミックスぼかしにフワッと浮かんだ北山杉模様が凄く素敵です
タテ絽も変わり無地の絽ちりめんも共に絽の産地:新潟県五泉で織られた高級素材です。
6月から9月の単衣対策にご用意させて頂いたオリジナル商品です。
これらの反物は全て京都のショールームで現品をご覧いただくことができます。
また7/14~7/16に開催する祇園祭の着物ファミリーセールでもご覧頂くことができます。
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