ぼかし友禅の染着尺:着物orコート羽織
2019年2月27日 8時14分道中着コートや道行衿コート、長羽織などの上着用と、単衣着物などにも誂えていただける染物の着尺(正絹反物)を新たに作りました。
生地は丹後の機場で織り上げた先練の上質な「白お召し」や、紋織の柔らかモノ「紋意匠ちりめん」を、それぞれ合った染にしました。
まずは単衣着物、道行襟コートにも素敵な先練お召しを染め上げたボカシ染友禅の染着尺です。
■ 先練お召しボカシ染着尺 ≪正倉院文様:夢幻ぼかし≫
光沢が凄くエレガントに煌めく上質な白お召しに、優しい配色で染め上げました。
色無地の感覚に近い感じで着こなして頂けそうなので、袋帯を締めていただくとお茶会にも着れます。
紋織の白お召しなのですが、二重組織で織ってあるのか光沢感が本当に綺麗です。
染めは横段に少しずつ色を変化させている引き染による手ボカシです。
地模様は格調ある正倉院文様で綺麗に織ってある素晴らしい反物です。
白生地を染めてるのですが、柔らかモノのようにタルンとすることなく、シャキッとしていてそれでいて適度に柔らかいので、着心地は絶対にいいと思います。
袷の着物、単衣の着物、道行コート、羽織など使い方は用途に合わせて選んで頂ける染着尺です。
そんな先練りお召しの白生地で違う地模様の生地を、全く真逆のシックな濃い色に染め上げたボカシ染着尺も2色ございます。
■ 先練お召しボカシ染着尺 ≪白樺風文様:夢幻ぼかし≫「コートにおすすめ」
紺系の藍ブルーとワン系のシックなパープルの2色です。
こちらはタテストライプの紋織になっています。近くで目を寄せて見ると白樺のような文様を織ってあるのが分かります。
写真画像なので色彩が反射して派手な色目に見えすが、現品を実際に見ると凄くシックで落ち着きあるオシャレなボカシ染着尺なんです。
幻想的なモヤボカシを、こちらも引き染による手ボカシで友禅染してあります。
もう1タイプは、柔らかモノ素材の丹後紋意匠ちりめんの生地を染め上げた、横段ぼかし友禅の染着尺です。
■ コート用正絹ぼかし染 ≪墨紺にパープルの横段≫
■ コート用正絹ぼかし染 ≪焦げ茶にワインの横段≫
■ コート用正絹ぼかし染 ≪深緑に茶色の横段≫
細かなさざ波のようなグラデーション文様を織り上げた紋織の生地を活かすように、濃い色を横段に手ボカシで染めています。
どれも少しカジュアルでオシャレな染なので、お薦めは道中着コートかなと思います。
このようにタイプの異なるボカシ友禅の染着尺を小紋のコーナーに新しく加えました。