白鷹お召し板締め絣「麻の葉」と「蚊絣」
2022年4月28日 8時12分着物通販サイト京都wabitasでは、山形県の伝統的工芸織物「白鷹お召し」を取り扱っています。
板締めで染める絣で模様を出す、白鷹ならではの板締め絣お召しです。
一反織り上がるのに1ヶ月以上かかるため、滅多に入荷することが出来ないのが現状です。
白鷹お召しを織る工房は小松織物工房さんと、佐藤新一工房さんの2軒だけです。
京都wabitasでは主に小松織物工房さんの白たかお召を扱うようにしています。
そんな小松織物工房謹製白たかお召の、麻の葉模様と、蚊絣無地を入荷することができました。
◆白鷹お召し板締絣手織り ≪麻の葉≫(ショールームでも常設中)
今まで松皮菱や七宝に蚊絣を扱ってきましたが、麻の葉は初めて入荷しました。
細かな亀甲絣で麻の葉模様を織りだしています。
模様になるように作られた板に糸を巻き、締め上げて染料を何度もぶっかけ注染して、麻の葉模様の絣糸が出来上がります。
出来上がった絣糸と御召し糸(強撚糸)でコツコツと手機で織ること、1ヶ月~2カ月かけて1反の織物が完成します。
大島紬の絣とは違う、白鷹伝統の製法から生まれるお召しは、持った瞬間に凄い織物だというのが分かります。
強撚糸から生まれる凹凸のシボが、風通しを良くして単衣の着物にも適していることから、袷の着物だけでなく、単衣に誂える方が多いです。
特にこの生成り色を単衣着物としてご愛用される方が、多くおられるようです。
そして、麻の葉を入荷してから1か月後ですが、今度は蚊絣無地の黒を入荷することができました。
こんなに立て続けに白鷹お召しを入荷することが出来たのは本当に何年ぶりかのことです。
正真正銘小松織物さんの蚊絣無地です。
これで現在5タイプの白鷹お召しを揃えることが出来ました。
今あるのは七宝が1色、ヨコ段絣が2色、麻の葉1色、蚊絣1色です。
たった5反と思われるかもしれませんが、5本そろえられることは大変なことで、凄く貴重なことなのです。
白鷹お召しをお探しの方のために、お役にたてるように今後も増やしていければと常に思っています。
そのため、4月から「白たかお召し」ページを新たに開設させて頂きました。
板締め絣お召しだけでなく、小松織物工房謹製で自動織機で織った白たかお召し微塵格子も揃えたページになっています。小松織物工房専用ページとも言える商品構成になっていますので、ご愛用下さい。
白たかお召しを直に見てみたいという方は、京都のショールームで常設しております。京都に行くついでがあれば、見に行きたい日を事前にご予約して頂ければ、ご覧頂くことができます。
白鷹お召しだけでなく、置賜紬の反物や帯などもご覧頂けます。