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牛首紬の魅力を再発見

2023年5月18日 10時16分

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)では、日本三大紬の一つでもある加藤改石謹製牛首紬を取り扱っています。

加藤改石さんが2022年にお亡くなりになられて、今は「加藤手織り牛首つむぎ」と社名を変えられています。

そんな加藤手織り牛首つむぎさんに、着付け教室を主宰されている着付けの先生が、機織りなど製造工程を見学したいというご要望を頂きましたので、白生地屋の社長さんにも同行して頂いて、4人で行ってきました。

10年以上前にも行ったことがあったのですが、久しぶりの訪問となりました。

改石さんの後を継がれた息子さん(社長)に、製造工程の説明をして頂きました。この日は繭から糸を挽く座繰りよりからの手挽作業(のべひき)を二人の女性の方がされていました。

緯糸に使う加藤手織り牛首紬の特徴の一つでもある貴重な「玉糸」が出来る工程です。

加藤さんの牛首紬に使っている緯糸は100%玉糸を使われています。(これは凄いことなんです)

よく「玉糸織り」や「玉糸使用」のような紬を見かけますが、これらは何本かの生糸に交ざって1本が玉糸という織物で、加藤手織り牛首紬とは、使用比率が全く異なります。

《上の画像で、左の大きな繭が玉繭で、右は一般的な繭です》

何せ緯糸に100%玉糸を使用するので、沢山の玉繭を用意しないといけないということでした。

後で社長さんと奥様から、玉繭の状況について説明を聞けたのですが、日本にあった玉繭の殆どは加藤さんに入って既に使用されて、現在は国産の玉繭は殆どなく、中国からの輸入繭しかないため、現状から今後も中国の繭を買い付けすることになるそうです。

これほど沢山の玉糸を使用する機屋さんは、加藤さんだけしかなく、そのため国内の養蚕農家で玉繭に、力を入れて生産するところが無いということです。

中国の玉糸は国産の糸よりも綺麗すぎるため、織り上がった生地に、以前とは違う変化があり、製造されている加藤さんとしては、悩みの一つになっているようです。

話が少しそれましたが、そんな玉糸(緯糸)作りの工程で、「あま撚り」にする工程があり、あま撚りにすることで、牛首紬が着心地よくなることを、説明して頂けました。

加藤さんの奥様曰く、牛首紬は分厚い丈夫な生地ですが、あま撚りの糸で織っているので、実は通気性がいいという特徴を持っているのと、光沢があって絹本来の温もりを体感できる、「着心地のいい織物なんです」という説明をして頂きました。

【あま撚りについて】

普通の生糸よりも撚りの回転数が少ない糸を「あま撚り」といいます。京都wabitasで扱う商品の中で牛首紬以外に、長岡織物さんが織っている長井綾織りも、あま撚りの糸で織った織物で、長岡織物さんの品も凄く着やすいです。

《長岡織物の長井綾織り:あま撚りの織物》

この日は糸挽(のべひき)と機織りの作業を行っておられましたが、加藤さんでは糸作り~機織りまで生地が出来るまでの全ての工程を外部に出すことなく全て自分の所で一貫しておられます。

のべひき~管巻き~のべつむぎ~かせ練~糸はたき~糊付け~かせしぼり~かせくり~整経~管巻き~機織り

(全ての工程を加藤さんで行われています)

これら工程を一貫でされて出来上がった加藤手織り牛首紬ですが、よく「釘抜き紬」と言われますが、それらのいわれ等も聞きたく、社長さんと奥さんに色々と質問などしながら、加藤さんが作る牛首紬の魅力についてお話しました。

「釘抜き紬」という表現についてのいわれは様々なようで、どれも同じように、「布に打ち込んだ釘を引っ張っても、破れずに釘が抜けた」というようなことで、それだけ丈夫な生地だということです。

それよりも印象的だったのが、先に述べました緯糸(玉糸)を「あま撚り」にして織っているので、あれだけ丈夫で分厚い生地なのに、「通気性がある」ということでした。

撚りの強い糸で、打ち込みも強くした丈夫な織物は、通気性が悪く重たくて疲れるということを耳にするのですが、丈夫なのに通気性があるというのは、着物を着る人にとって本当にうれしいことです。

もう一つ言われて印象的だったのが、実際に加藤さんの牛首紬を着物にして着られている方が言われた、生のご意見を聞いたことです。

その方は、加藤さんの紬を昔に誂えて何十回と着用されてるのですが、「着れば着るほど、体に馴染んでいき、着心地がよくなっていきます」というようなことを言われてたということです。

何十回も着ているということは、クリーニングも何度もされていることになります。牛首紬はあま撚りのヨコ糸なので、最初は全体に糸が毛羽立っているのですが、着用てクリーニングを繰り返しているうちに、糸の毛羽立が取れていくんです。毛羽立が取れた着物の表面は見間違えるような光沢を放ち、古くなれば古くなるほど新品に見えるような輝きを放つようになります。

それは綸子(繻子)のような光沢だそうです。

それだけ何十回と着まわしても破れたりしない丈夫さがあるからこそだと思います。

手織り牛首紬は高価ではありますが、それだけ着回すことができ、着れば着るほど新品のような光沢が生まれ、通気性があって更に体に馴染んで着やすくなるということを考えると、高いだけの価値があるのはモチロン、決して高くないとも考えられます。

加藤手織り牛首つむぎの着物を持っておられる着物ユーザーの方々は、タンスにしまうだけでなく、どんどん着用して、その魅力を体感して頂ければと思います。

今回の訪問に際し、加藤手織り牛首つむぎの社長さん、奥様、働く皆様に改めて感謝したいと思います。

それと同時に、この牛首紬の魅力を、より多くのユーザー様に広めていきたいと思います。

【京都wabitas牛首紬コーナーはこちらから見れます】

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

新作、伝統工芸士謹製:米琉絣手織り紬

2023年5月12日 7時18分

山形県の米沢・白鷹・長井周辺の地域を置賜といい、そこで創られる織物を「置賜紬」と言います。

京都ワビタスでも、白鷹お召や長井紬などの高級織物の逸品を定番品として扱っています。

今回ご紹介する新しい「紬」もその一つで、長井にある長岡織物さんのご主人でもあり、置賜紬の絣の技術を認められ、絣の伝統工芸士として活動されている、長岡正幸氏による「米琉絣」の手織りで織った総絣の逸品物の高級紬です。

全4タイプを織って頂くように発注して、1年以上かけて順番に織り上がってきています。

最新柄

これぞ誰が見ても絣を織っていると分かる、プレミアムな紬の着尺です。

今年(2022年)の5月頃に産地仕入れのため山形県の米沢へ出張した際、この絣の紬を発注することになりました。

其の経緯など説明させてもらいながら、商品をご紹介させて頂きます。

産地仕入れに行くときは、小売り店としてではなく、卸メーカーとして何軒かの機屋さんに行くのですが、白鷹の小松織物さん、長井の長岡織物さんには、必ず寄らせて頂くようにしています。

この時は、主に白鷹に用があったので小松織物さんにだけ行って帰るつもりでしたが、お供をして頂いてる買い継問屋さんが、「長岡さんも寄ってあげて下さい」と、予定には入ってなかったのに急遽寄ることになりました。

長岡織物さんの商品はとても素晴らしいので、これまで何回も発注してきた分の在庫があることから、何も発注できない状況でした。(ウェブサイトにその商品がございます)

今までは主に綾織の着尺を定番にしてきたのですが、長岡さんは絣の伝統工芸士なので、今回は絣をお願いしてみてはどうか、そんな風に考え方を変えて見ました。

そこで、長岡さんに直接こう言いました。

「長岡さんで、一番難しく、一番高級で、一番絣らしい織物を見せて下さい」

そしたら長岡さんが、

「ここ何年もの間、そのような高難度な最高級の絣の織物を織っていない」と言われるのです。

ここ数年されている絣は、間隔を空けた飛びで入れたりしたものなど、比較的価格を抑えるための仕事ばかりで、「そんな重たい絣の仕事はしていません」ということです。

そして、しばらく考えられてから「ちょっと待って下さい」と言われて、奥から昔やったサンプルブックを出してきて下さいました。

これまでしてこられた沢山の作品の中から、昔はこんな「小絣」を「総柄でやってました」と言われ、見るからに凄そうな絣の作品を見せてくれました。

それは、小絣が反物全体に詰まった総絣の素晴らしいものでした。

着物通販サイト京都wabitasは、古典や伝統工芸を重んじた作品を扱い、リーズナブルな価格設定にして、高級着物を広めることを一つの目的としています。

なので、

この小絣のサンプルを見せて頂いた瞬間に

「これを扱いたい」という想いが沸き上がり、全4タイプを発注することになりました。

長岡さんも、「ここまでの大仕事をするのは、本当に何年ぶりかです」ということで、創っていただけることになりました。

その第一弾で織りあがってきたのが、この米琉絣の手織り紬です。

(第一弾ができたのが、10月末なので5ヶ月近くかかりました)

■ 創作手織り特選絣紬「伝統工芸士の逸品」 ≪長岡正幸謹製:米琉絣≫

遠目に見ても、近くで見ても、絣の良さが伝わってくる作品になっています。

もう1タイプ焦げ茶の「これぞ絣織物」といえる逸品

この次に出来上がってきたのがこちら

藍色系の色彩が素敵な逸品は、これも超小絣の紬です

これだけの絣を斜めに均等に見せるように織るのは、至難の業ですね。

これら全て正真正銘伝統工芸士謹製なので、経済産業大臣指定伝統的工芸品の証明シールも付いてます。

製作に入られた頃に「絣の現場を見させて欲しい」とお願いしてましたので、再度山形に行って現場を見させてもらいました。

絣の糸創りと、織の現場です。

【絣】

既に印付けは済んでますが、絣入れの現場を見させてもらいました。

糸をこのように張って、柄にあわせて印を付けていきます。

この絣糸で織れば、こんな素晴らしい織物になるのです

絣の多さというか、柄によってはこんな付け方も

絣の作業(手絣)

一本一本手で結んでいくこともできますが、今回のような小絣のように、多く入れる場合は大変なので、専用の機械を使います。

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これを染めて絣糸が出来上がります。

ここまでも手間が掛かり、凄く高度な技術と根気のいる作業なのですが、この絣糸を使って織っていくのが、大変なんです。

  ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

上下の絣の糸をあわせるのが、小絣(総柄の絣)は大変だそうです。

実際に見させてもらったら、正に凄く大変なのが分かります。

長岡織物さんの機は、高機や地機のような手織り用の機はなく、画像のように織機を使った手織りです。

表記は「手織り織機」になります。

ここまで総柄で多くの小絣でなかったら、ガシャコン、ガシャコンとリズムよく織れるのが、絣糸を一本一本あわせながらゆっくり織るので、ガシャン・・・・・・・ガシャン・・・・・・・という感じで、少しづつゆっくり慎重に織らなくてはなりません。

紬の糸は真綿なので、尚更大変なようです。

1反分が織り上がるのには、時間と手間が凄く掛かる、伝統的工芸織物とは、そういうモノなのだと、現場を見させて頂いて、凄く感じました。

正に正真正銘の伝統工芸士謹製の逸品ですね。

織り上がってきた反物は素晴らしく、「これぞ絣」

「これぞ紬」

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と言える逸品です。

単色なのに小絣の模様が綺麗にも見えますね

着物(長着)に仕上がった時の着姿は、素敵なこと間違いなしです。

昔織った時の見本があったとはいうものの、全てこちらが発注して一から誂えで織って頂きました。

仕上がりはモチロン大満足で、多くの着物ファンの方々を魅了すること間違いなしの、プレミアムな作品です。

置賜紬絣の伝統工芸士:長岡正幸氏謹製「米琉絣の紬」は、京都wabitasの紬コーナーでご覧いただけます。

勿論ウェブサイトだけでなく、京都にあるショールームでも、ご来店頂ければ現品を手に取ってご覧いただくことができます。

関西の呉服屋さんでは、染め物の品揃えは多いようですが、このようにプレミアムな絣の織物があまり無いと聞きます。「紬は関東」というイメージですが、ワビタスのウェブサイト及びショールームには、長岡織物さんの長井紬や、白鷹の小松織物さんの白鷹お召など、山形の織物を多数取り扱っています。

どれも魅力あふれる織物ばかりですが、全てワビタスならではのリーズナブルな価格で揃えております。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

牛首紬の加藤改石さん

2022年9月30日 9時42分

誰もが知る牛首紬ですが、京都wabitasでは、加藤手織り牛首紬の「加藤改石謹製」白生地を染めています。

只今ウェブサイトでは、この生地を染めた反物を揃えています。

加藤改石さんの逸品の素材感を最も表現したく、柄物などの友禅染ではなく、シンプルに無地を染めて牛首紬の色無地着尺として扱ってきました。

ウェブサイト及びショールームには14色の牛首紬の反物が揃っています)

以前6年ほど前に、メーカーとして当時の加藤機業場へ、商品を扱うに際して勉強をしに行かせて頂いたのですが、加藤改石さんはじめ、加藤さんのご家族の皆様と現場の職人の皆様全ての方が、温かく迎え入れて頂いたのを覚えています。糸繰~全ての工程を見せて頂いたと共に、いろんなお話を聞かせて頂いてたのを思い出します。

よく「釘抜き紬」というように教材にも載っていますが、それは売り文句の言い方であって、本来は使っている糸や手作業の工程などが特徴だということを、現場を見て勉強させて頂きました。

(特に緯糸に使っている玉糸の扱い量が、他の紬とは比較にならないことが加藤さんの紬です)

(左の大きい繭が玉繭で、そこから引いた座繰り糸を緯糸に使ってます)

御年100歳の加藤改石さんでしたが、2022年7月にお亡くなりになられたそうです。

100歳まで生きられた大往生で、素晴らしい人生を過ごされたのだろうと思うと共に、心からご冥福をお祈り申し上げます。

これからも加藤改石さんの想いがこもった牛首紬を扱えることに感謝して、着物ファンの皆様、牛首紬

ファンの皆様に、お役にたって、お喜び頂けるように、今後もより一層頑張ってきたいと思います。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

米沢織八寸「紬の帯」

2022年9月28日 8時31分

生紬や栗繭など紬を織った帯を入荷しましたので、ご紹介します。

全て米沢で織った八寸の帯で、ぜんまいや栗繭などの自然の繊維を織ったタイプや、紬に柿渋を染めた帯、板締めで絞った帯など、様々な紬の帯を増やしてみました。

 生つむぎ手織り八寸の帯(仕立込) ≪ぜんまい紬≫

ぜんまい紬を手織りで織ったシンプルな八寸です。紬帯ならではのざっくり感が好評で、素材感を特徴としたカジュアルな帯です。

これぞ「紬の帯」と言えるハイクオリティな逸品です

レトロ感溢れクラシックなところが魅力です、シンプルなのでコーディネートでお好みの帯留などあわせれば、なお素敵な着こなしが完成しますね。

■ 米沢織草木染八寸の帯(仕立込) ≪柿渋染の紬≫

こちらも素材感を活かした、クラシックでレトロ感溢れるシンプルでオシャレな帯です。

ざっくりとした上質な高級八寸の紬帯ですが、柿渋染していることにより、織物の素材感がより引き立って映る感じがして、織の産地:米沢ならではの作品になっています。

この帯は、米沢織メーカー齋英織物さんの逸品です。齋英さんの作品は手織り~自動織機で創られた創作品が色々あり、本品のように草木染なども、その作品の一つです。

柿渋のクラシックな色が素敵で、「なんとなく締めてみたくなる」そんな帯です。

■ 米沢織紬の八寸帯(仕立込) ≪板締め抜染絞り≫

レトロな色彩、模様の斬新さ、全体的にクラシックなカジュアル感を漂わせる、魅力的な帯です。

これも齋英織物さんの逸品の中から厳選した作品です。

荒々しくてカジュアル感が前面に出た紬の帯地を、板締め絞りで色を抜染して、レトロ感ある仕上がりになっています。

板締め絞りならではの繰り返し模様ですが、微妙に色が変化しているのが板締めならではの味わいある仕上がりとなっています。

こんな帯を締めて着物で街を歩いてみたいです。

最後も齋英織物さんの帯です。

■ 米沢織栗繭八寸帯(仕立込) ≪黒と金茶ストライプ≫

栗繭で織ったシャリ感とざっくり感を併せ持った帯です。栗繭のレトロ感にアクセントでカラフルなブルーを入れて、おしゃれな帯になっています。

【栗繭の説明】
米沢の南に聳える吾妻山に生息する栗の木つく虫「栗虫」の幼虫は、主に栗の葉を食べ老翁の銀髪を思わせる青白色の美しい長毛におおわれます。この幼虫が規則正しい網目状の繭になります。
この繭を「栗繭」といい、本品はこの繭を紡いで織り上げたものです。

もう1色

黒地とは真逆の明るい配色で織られた紬帯です。

薄い方が、織の特徴も分かりやすく見えます。

黒と白ベースと比べると、全く異なる色目ですが、どちらもオシャレで素敵な帯ですね。

米沢ならではの栗繭を使って織られた、おしゃれな帯です。

これら紬の帯は、単衣~袷の着物にコーディネートして締めて頂けます。

織の着物~おしゃれ染着物に併せて素敵な帯ばかりです。

全ての商品を京都ワビタスのウェブサイト及び、京都のショールームで常設しております。

ウェブサイトではすべての帯を仕立て加工代込みの価格でお求め頂けます。ショールームにお越しいただければ、ゆっくりと気兼ねなく品物を手に取ってご覧いただくことが出来ます。

ショールームご来店には、必ず予約が必要となります。見に行きたいという方は、気軽にご予約下さい。

以上、米沢織の紬八寸の帯をご紹介させて頂きました。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

【新色】加藤改石謹製:牛首紬色無地のお知らせ

2022年3月4日 15時43分

牛首紬の色無地に新色が染め上がりましたので、紬のコーナーに追加いたしました。

現在、取り揃えている牛首紬の色無地9点と同じく、「釘抜紬」といわれた加藤機業場さんの加藤改石謹製手織り紬を使っています。

新しく追加した色は5色で、現在ある9点を含めて14点となりました。
それでは、新色をご紹介いたします。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪クラシックターコイズ≫

クラシックなターコイズグリーンに染めました。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪ヒヤシンスブルー≫

藤色とブルーの中間色といえるレトロでアンティークな色に仕上がりました。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪レトロなアプリコットピンク≫

サーモンピンクに近い色に染め上がっています。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪シルバーグレー≫

カジュアルなシルバーグレーに染め上がっています。

加藤機業場の牛首紬を染めると、原色より何割かは色が薄く染まります。しかし、節にたまる色溜まりは原色のままで、地色は薄めに節が濃くという感じで、いい感じに濃淡が生まれて最高の染め上がりとなりました。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪レトログレー≫

さらにシックでレトロな色を出して染めて頂きました。

節糸に染溜まりが出来て、レトロな色にカジュアル感ある仕上がりになっています。

色無地は柄が無い分シンプルなので、着物の素材感が最も活きてきます。牛首紬となったら尚更ですね。

全色すべてショールームでご覧いただけますので、ご希望の方はご予約をお願い致します。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

本場縞大島の染小紋着尺のB反品

2021年10月6日 15時21分

着物通販サイト京都wabitasの紬小紋コーナーに、縞大島の生地を染めた小紋着尺が「少々難あり」のため、B反品として4点出させて頂きました。

鹿児島県の機屋さんで織られた、平織りの優しい風合いに、サラサラとしてシャリ感ある生地質が、着心地の良さを感じさせてくれる商品です。

細かな縞にヨコ縞も入って格子になっている、縞大島ならではの生地に、生地の特徴を活かすように、地空き模様の柄を選び小紋に染めてあります。

■ 本場縞大島京染小紋着尺「少々難ありB反品」 ≪唐草(生成り)≫

京友禅型染で何枚もの型を駆使して花や葉の柄を滲んで見えるように染てあります。

上の画像写真に写し出されているように、大島ならではのスジが、タテやヨコに薄っすらあります。

このような筋は、大島のような平織りの生地には、必ずあるものですが、その中でも厳しい検品を通して、引っかかった品を、敢えてB反として販売させて頂きました。

仕立てして着物の着姿になった時には、何処に難があるのか見分けがつかないので、大変価値あるB反品とお考え頂いて大丈夫です。

■ 本場縞大島京染小紋着尺「少々難ありB反品」 ≪唐草(生成り)≫

シンプルで可愛い模様の小紋を染めた、癖の無い大島の小紋です。

これも薄っすらと経糸スジがあるためB反になってしまいました。

 ↑             ↑

この部分を見て分かるように、2か所タテ筋が走っているということです。

真正面から見ても全く分からないので、どれが難になったのか探すのに苦労しましたが、斜めにして上から角度を変えて見れば、薄っすらと入っているのが分かりました。

それぐらいしないと見えないので、この品も仕立てしてしまうと、何がB反なのか全く分からなくなります。

■ 本場縞大島京染小紋着尺「少々難ありB反品」 ≪舞う花びら(生成り)≫

■ 本場縞大島京染小紋着尺「少々難ありB反品」 ≪舞う花びら(薄藤)≫

花吹雪の模様を少しモダン化して、シンプルに描いた京染小紋です。

これだけ無地場が多いと、平織りの大島の生地では、筋が見えるのも当たり前な現象です。

唯一織りキズらしい難があるとしたら、こちらです。

 ↓  ↓  ↓  ↓

上の画像ならよく見えますが、下の画像では全く分からなくみえます。

本品はB反品ということなので、大島の小紋なのに大変お求めやすくなっています。

現品4点限りとなっています。

大島好きな方には必見の本場縞大島を染めた小紋着尺の「少々難あり」B反商品です。

この品は着物通販サイト京都wabitasの正絹小紋コーナーの中にある【紬小紋コーナー】にございます。

紬小紋コーナーには、他にも凄くお値打ちな商品が沢山ございますので、必見です。

只今決算売り尽くしセールを京都のショールームで11月30日までの期間で開催中です。

本日ご紹介した大島小紋も、現品残ってましたら、ご覧頂くことができます。

決算売り尽くしセールのご来店もお待ちしております。

ご予約の受付中です、ご来店希望の予約も、お待ちしております。

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粋な格子を織った薄物の小千谷紬染着尺

2021年7月29日 16時47分

男物の薄物羽織や夏着物に粋な、高級紬を染めた薄物染着尺が新しく出来上がりました。

■ 小千谷の薄物紬染着尺 ≪ぼかし染:紺にグレー≫

越後小千谷で元は女性用の生地を、誂えで幅を広くして織った格子紬の粋な透け透けの生地です。

この色は両サイドを濃紺にして濃淡に色が変化して、中央をグレーにしてあります。

ぼかし染:紫に墨グレー

三色ある中で、最もレトロな配色で染め上がったタイプになります。

羽織として誂えると、下に着るお着物(長着)が、黒っぽい色だと、羽織もシックな色にみえます。逆に明るめな色の長着の上に羽織れば、透け感が効いておしゃれで、どちらも粋なコーディネートが出来上がります。

何種類もの異なる糸を使い織られた薄物紬地ならではで、格子の浮かび上がり方が粋なのと、幻想的なボカシ染が上手くコラボレーションして、完璧な仕上がりになっています。

次のモノトーンカラーも粋です

ぼかし染:墨黒にグレー

墨黒とグレーの濃淡な色の変化に間違いはありません。

凄く粋ですね

本品は男物の夏物コーナーでご覧頂けますが、男性だけでなく女性の方にも誂えて頂きたい、それだけ素敵な作品となりました。

織り上がった白生地は42cm幅だったのですが、いい質の糸を使った織物なので、染色後には40.8cm幅になっています。

秋にも羽織れる羽織として一押しの品です。

今後は、薄物も含めて袷用の商品など秋に向けて商品を増やしていきます。

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男物訳ありコーナーに着尺6点追加

2021年7月21日 16時00分

男着物の取扱量一番店を目指す着物通販サイト京都wabitasですが、夏物、秋物ともに常に上質な男着尺が品揃え豊富になっています。

定期的に産地から品物が入ってきますが、機屋さんやメーカーを巡り歩いている中で、B反品など納めることが出来ずに困っておられるような品は、殆ど買い取ってあげるようにしてきました。

そんな訳ありB反品を入荷したらスグに「訳あり品」コーナーから出すようにしています。

今回も米沢織の個性的で上質な品々のB反品を6点追加させて頂きましたので、お知らせ致します。

まだ夏真っ盛りということもあり、羽織や単衣着物におススメの薄物着尺も含めた6点になります。

■ 薄物羽織用正絹先染無地 ≪シルクモール:ブラック「少々難あり」B反品≫

格子を織った粋な薄物は、生糸とシルクモールという絹の紡績糸を使って織った面白い逸品です。

生糸で縦ストライプとヨコのボーダーストライプをドビー織機で薄く透かしを入れて織ってあるのですが、シルクモールをヨコ段のボーダーに入れることにより、細かな格子模様になるのと、質感に凹凸ができて面白い生地質になっています。

色はシックな黒ですが、少し茶色掛かったチャコールブラックともいえます。

そんな織物着尺ですが、途中に生糸のボーダーストライプが1本抜けて、格子の間隔が広くなって見える箇所があるため、「少々難ありB反」になりました。

羽織用としての対象商品なので、羽織に仕立てる分の用尺は、難のあるヵ所を取り除いても十分仕立てられます。

ということなので、B反品でも大変価値ある商品なのです。

用途は、4月~10月までのシーズンを通して羽織れる薄物単衣羽織としてお使い頂けます。

今や薄物羽織は袷と同じくらい着用頻度が多くなっているので、着物を着る方にとっては必需品となります。

本品は1点しか無い現品限りの商品になります。貴重な商品なのでおすすめです。

■ 薄物羽織用正絹先染無地(幅41cm) ≪シルクオーガンジーグリーン「少々難あり」B反品≫

これは薄物羽織用の超軽量な男物羽織用着尺です。(長着には仕立てられません)

鮮やかなグリーンも透け透けの生地なので、癖なくいい色合いに見えます。

途中に緯糸が無くなったのか、段のように筋ができているので、B反品になりました。

この羽織をお持ちの方は結構おられるのですが、この色でしかもB反のお値打ち品となると貴重です。

とにかく軽いので、お持ちでない方や、グリーンが好きな方にはお勧めです。

■ 単衣用薄物織着尺【幅広】「織キズ難あり」B反品 ≪縞格子:臙脂パープル≫

ここまでご紹介してきた品、そして本品に、このあとご紹介する品、6点全て米沢の織物メーカー東匠猪俣謹製です。

この薄物着尺は、定番ブランド「清彩」の織り方で、薄物を織った新商品です。

特駒撚糸を使って織っているので、柔軟性があり丈夫なので、着心地には定評があります。

下の画像をご覧頂きたいのですが、反物の10m程の所から2m程、織の組織が変わってヨコ縞の段になっているため、B反になりました。

長着に誂えるなら、下前の見えない部分に持ってくるなど工夫すれば、着姿には全く問題なく仕上がります。

羽織にされるのであれば、それこそ仕立に問題なく誂えて頂けます。

次は同じ清彩でも、薄物でなく本来の生地のタイプで、凄く上品ないい色に織り上がった生地です。

■ 男着物:特駒平織【反物】「織筋の難あり」B反品 ≪米沢織猪俣謹製清彩:生成りグレー≫

光沢がありエレガントで粋な縞格子の高級特駒撚糸綾織り着尺です。

特駒撚糸を使っているので、「お召し」と言っても間違いでない着尺です。

長着にも羽織にも、袷にも単衣にもおすすめな、猪俣さんの定番ブランド品です。

そんな定番着尺ですが、他と同じように織筋があるためB反になりましたが、光沢ある生地なので、仕立てすると何処に難があるのか分からなくなってしまうような、織難です。

更に「清彩」の新柄で、ボーダーのグラデーション模様に織られた着尺が、1ヵ所だけ織りキズがあるためB反になった品です。

■ 男着物:米沢織(反物)「少々難あり」B反処分品 ≪米沢織猪俣謹製清彩:グレートーン≫

小紋のようなボーダー模様に見えるので、無地のタイプとは全く異なりますが、織の組織は同じです。ヨコ糸の色を変えているだけのような感じです。

横段模様に見えるので、織キズが分かりずらかったのですが、下の画像のようなキズが1ヵ所だけあります。

この位置で、模様に合わせたようなヨコの傷なので、仕立てしても分かりずらいでしょうか、裁ち合わせしたり、見えない部分に持っていったりできるので、これも仕立てには影響なさそうです。

本日ご紹介する最後の1点は、真綿紬の逸品男着尺の「訳あり品」です。

■ 米沢織男着尺:真綿紬「少々訳アリ」B反品 ≪グレー濃淡(43cm幅)

結城紬でお馴染みの真綿紬を、平織りで打ち込みよく織った男の紬着尺です。

画像では分かりにくいのですが、光沢というか艶のある生地になっています。

上下の画像を見て分かるように、平織り特有の筋というか段が気になるということで、呉服屋さんが扱ってくれないということで、B反扱いとなった訳あり着尺です。

真綿のような不規則な紬糸を織れば、これは当然のことなのですが、今はこれが通用しないようです。

紬の象徴のような感じなので、味があって粋なのですが、ダメなようです。

ということで、大変価値ある訳ありのB反としてご用意致しました。

こちらは羽織よりも、袷の長着としてお誂え頂きたいです。

真綿紬は温もりあることから、袷向きです。

全体に紬のネップ(節糸)ならではのカジュアル感が溢れた、着尺に織り上がっています。

着心地いいキモノになること間違いナシなので、カジュアル着物が好きな方には、一押しの価値ある商品です。

以上、今回見つけた価値ある米沢織のB反品をご紹介させて頂きました。

これら全て着物通販サイト京都wabitasの男着物訳あり品コーナーからご覧頂けます。

この他にも多数の男物着尺がございます。

ウェブサイト及び京都wabitasショールームでもお求め頂くことができます。

ショールームで「現品を見定めてみたい」という方は、事前にご予約をお願い致します。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

小千谷夏紬の帯:サンプル品特価

2021年6月27日 16時22分

着物通販サイト京都wabitasでは、着尺や帯に高級小千谷の紬地を使った品を扱ってきました。

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小千谷紬でも生紬(白紬)の生地を扱っておられた大新織物さん謹製の高級紬地に拘って使ってきました。

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手紡糸の高級糸を中心に、真綿、壁糸、赤城糸、野蚕糸にリング糸など、様々な紬糸を巧みに使い、高級ブランドとしても扱われてきました。

今回ご紹介する商品も、大新織物さんの生地を使った九寸の夏帯です。

ご存じの方も多いと思われますが、大新織物さんは既に廃業されており、品物自体は大変貴重な扱いになっています。

数年前に大新織物さんに行ったら、商談室には驚くほど沢山の生地サンプルが、テキスタイルではなく丸巻きの反物になって現物で積まれていたのを思い出します。

サンプルといっても、普通に生地として売っておられたので、製品と同じでした。

今回そのサンプルの現品の中から、夏帯用に厳選した逸品物の帯地を4本仕入れて、京都の染色工房で無地に染めました。

出来上がってきた夏の染帯をご覧ください。

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ヨコ縞、タテ縞、格子など、1本1本それぞれに特徴がある拘りの織りになった九寸の夏紬です。

見て分かるように、高級感漂う帯地ですが、貴重ではありますが、サンプル用に残されていた生地を使っているということもあるので、生地サンプル処分特価でご提供させて頂くことにさせて頂きました。

■ 特選夏の九寸名古屋帯【生地サンプル処分特価】

 ≪本場越後小千谷夏紬モスグリーン(仕立て込)≫

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見て頂いて分かるように、元はタッサーシルクのような金色に輝く糸をヨコに入れて、隙間を出して織った帯地です。

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紬らしくざっくりとして、それでいて軽くて丈夫な生地です。

様々な糸が使われていて、紬の帯らしくカジュアル感が全体にでた織です。

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それをレトロなモスグリーンカラーに無地染して仕上がったのが本品です。

この色を含め全4色は、着物スタイリストさんに素材に合った色を、厳選して頂きました。

■ 特選夏の九寸名古屋帯【生地サンプル処分特価】 

≪本場越後小千谷夏紬ライトカラー若竹色≫

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タテヨコの織組織を上手く活かして、横長になった格子縞を隙間を出して織ってあります。

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明るく綺麗な青竹グリーンが生地に溶け込み、素材感を引き出した夏帯らしい作品になっています。

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シャリ感ある紬の薄物ならではの、上質な帯地です。

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■ブルーグレーの縞

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涼し気な織りに透明感あるグレーの色がぴったりマッチしています。さすがは着物スタイリストといいたくなる、色の厳選です。

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タテにネップ(節)が入って光沢が出て素敵なのですが、何本かは輪になったリング糸も使われているように思われます。

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最後は綺麗なレモンカラーで、不規則なギンガムチェックのように見える帯です。

■ 特選夏の九寸名古屋帯【生地サンプル処分特価】

 ≪本場越後小千谷夏紬ギンガムチェック:レモン(仕立て込)≫

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一番つるっとした滑りの良い質感の帯地です。

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タテヨコ異なる糸を巧みに使ってあり、一番拘りが強い織り方になっています。

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何よりも爽やかなレモンカラーが映えて見える、オシャレで可愛い帯になりそうです。

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すべての染は、引き染による無地染です。

シンプルに無地染にしたことにより、それぞれ織の特徴が出たように思われます。

全て九寸の丸巻き状態なので、お求め頂いてから仕立てに出します。

長さや、仕立て型でご要望があれば、遠慮なくスタッフにお申し付けください。

ご指示が無い場合は、標準寸法にした名古屋仕立ての帯に仕立てます。

帯芯は夏仕様で依頼しますが、単衣の帯としても使えるので、帯芯も何かご要望あれば、お申し付けください。

高級小千谷紬の魅力溢れる素敵な無地の夏帯を、サンプル品企画として価値ある価格でご提供させて頂きます。

「現品を直に見てから決めたい」「見に行きたい」という方は、京都のショールームへお越し下さい。

全て1点限りの現品セールとなります。お取り置きも出来ませんので、予めご了承下さい。

夏の帯コーナーより、小千谷夏紬の九寸染帯サンプルセールのお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

薄物単衣の羽織に特選小千谷の紬上布(黒)

2021年6月20日 13時58分

着物通販サイト京都wabitasでは、高級正絹素材で織った薄物着尺で「薄物コートや単衣の羽織」をご提案しています。

今回ご紹介する商品は、高級小千谷紬を織った正絹の上布を染めた、黒の羽織地です。

小千谷ちぢみ、小千谷紬など高級織物の産地でもある新潟県越後小千谷で織った、正絹生紬の生地を使いました。

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薄物上布の生紬地を、小千谷ちぢみと同じ加工製法でシワを出して凹凸のシボを持った、「正絹小千谷ちぢみ」の白生地です。

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船桶に水を溜めて生地を浸けこみ、手でも見込みます。そして水から出した生地を、支えとなる棒に生地を巻くように挟み込み、ぎゅっと絞って水を切ります。そうすることにより、小千谷ちぢみならではの凹凸のシボがあるシワが生まれ、風通しのいい生地質に仕上がります。

本品は正にその製法で完成た、最高級な薄物紬の白生地なのです。

そんなシボのある、軽くて丈夫な生地を京都の無地染工房に持ち込み、黒に無地染して出来上がったのが本品です。

■ 小千谷ちぢみ正絹薄物着尺「薄物羽織用特選品」 ≪擦れ縞の紬上布:黒≫

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夏の着物としても誂えて頂けるほどの、破けない丈夫な薄物の生地の割に、持ったらフワッとして軽く、正に最高級な生地といえる仕上がりです。

軽くて透け感ある生地なので、羽織モノにも適した素材といえます。

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染めたら一旦縮むので、幅を整えるために、ゆのしをするように機械で整理加工を施します。幅を39cmにするのに生地を張るので、白生地の時のようなシボは少し無くなり、逆に滑りの良いサラリとした紗の生地のように仕上がっています。

正に羽織モノに向く質感といえます。

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それでも、絞り込んで出来たシワは適度に残り、見た目にレトロ感ある商品になりました。

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生地の質感も本品の特徴ではありますが、ご覧頂いて分かるように、縞になるようにタテにネップ(紬の節)を入れてあります。リング糸を使っているかのように、擦れた縞が浮かび上がります。黒に染めたことにより、透け感のある生地に、細い黒線の縞が入ったように見えて素敵です。

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ただの棒縞ではなく、紬のネップ(節)が入っているので、線の太さに自然な変化があり、擦れているようにも見えて素敵です。

このおしゃれな黒の薄物羽織をキモノの上に羽織った状態を想像すると、おしゃれな透け感のあるコーディネートが完成すること間違いナシです。

自動織機を使い「織っては止めて」、「止めては織る」を繰り返ししながら織ることにより、殆ど手織りのような着尺になっています。

春~夏~秋のスリーシーズン対応で使える羽織や、道中着コートなどにおすすめできる高級薄物紬の染着尺です。

本品は着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)のみの取り扱い商品です。

wabitasのウェブサイト及び、京都のショールームでお求め頂くことができます。

実際の反物を触って確かめたいという方は、京都のショールームへお越し下さい。

土曜日・祝日以外のご都合のいい日時をご予約下さい。

ウェブサイトでは、【薄物コート・羽織コーナー】で、ご覧頂けます。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

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