Archive for the '単衣の着物' Category

白たか小松織物工房伝承の織物着尺「吉野」

2024年8月8日 9時35分

白たかお召など、山形の伝承織物の機屋さん小松織物工房謹製「吉野」を2点新しい色を仕入れました。

白たか伝承織物「吉野」ワインブラウン

白たか板締め絣お召メーカー(機屋)小松織物工房謹製の素敵な綾織り着尺です。

シックなワインブラウンと、もう1色はベージュ

白たか手織り先染織物着尺「吉野」ベージュ

手織りで光沢ある綾織りで格子のストライプを織った高級感漂うラグジュワリーな織物着尺です。

今回はそんな素晴らしい逸品を昼夜に分けたように、シックな色と、ライトな色を厳選して入荷しました。

織物の見た目は写真画像である程度はお知らせできるのですが、伝わらないのが質感です。

本品を見た時、ビビっと感じたのが見た目に高級感があったのはモチロンですが、反物を触った時の質感・重さに加え、何よりも通気性が良さそうなのが一番に決めた理由です。

小松織物さんならではの手織りの重厚感があるのですが、全体にメッシュ地のような織になっいるので、透け透けでは無いのに、通気性があり、手織りならではのざっくり感もあり、重くないので着心地いいのが一瞬で分かりました。

それは初めて白鷹お召を持った時に近い感じでした。

近年の日本の気候は地球温暖化に伴い、半年以上が暑いというのが現状で、重ね着の着物を着るにあたり、少しでも体に負担が掛からないように、「単衣化」が進んでいます。

この白たか織物「吉野」は、正に単衣キモノにも適しており、イチオシの逸品なんです。

通気性がいいのに、紗やレースのように「透け透け」ではなく、袷にしてもいい織なので、単衣仕立てや、胴抜き仕立てなど、用途に合わせて仕立てれば、長い期間に着こなせてご愛用頂けます。

シックなワインブラウンは、無地ですが見る角度によって、ワイン系にもブラウン系にも見えてオシャレです。

真逆のライトなベージュですが、これがまた素晴らしく、綾の光沢と格子の地紋とがバッチリはまって、上品なのにめちゃくちゃ素敵です。

本品は紬糸を使ってない生糸で織った正絹の先染織物です。

シンプルでハイクオリティという、京都wabitas(ワビタス)が目指しているクオリティを満たした創作品です。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)では、白鷹の織物以外に、お隣の長井や米沢などの置賜地方で織られる着尺や帯を多数揃えております。

そんな織物の逸品をいろいろ揃えて、10月11日(金)~10月13日(日)までの期間、東京南青山(表参道)で決算セール展示会を開催します。

お申込み頂いた方、ご案内状をお送りさせて頂いた方には、お得なクーポンが使えます。

会場で5万円以上のお買い物をされた方には、1年間有効の「着物丸洗い無料券」を差し上げます。

更に、予約先着30名の方に東京国際フォーラムで開催される着物ビッグイベント「きものサローネ」の入場券をプレゼントさせて頂きます。

お申込みお待ちしております。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

京町家で着物ファミリセールin祇園祭

2024年7月4日 10時36分

京都で着物ファミリセール開催と入場受付ご案内のお知らせです。

【主催者】

京都市内にある染物製造卸メーカー

【開催日程】

7月15日(月祝) 10時~17時<最終受付:16時半>
7月16日(火)  10時~16時<最終受付:15時半>(祇園祭宵山)

【メイン会場】

祇園祭八幡山の町内にある京町家:祥雲邸

八幡山は後祭りの町内なので、開催期間中は人通りは少ないです。

(鷹山のすぐ近くです)

※15日・16日は17時~烏丸通や四条通などは歩行者天国になります

【サブ会場】

町家の奥にある京都wabitasショールーム【蔵】

【主な商品内容】

《メーカーのオリジナル品》

正絹小紋、お召、雨コート、麻着尺、長襦袢、帯、裏地、その他

《京都wabitasショールームの品々》

蔵の1F(女性物)

紬、染紬、牛首紬、白鷹お召、置賜紬、なごや帯、半幅帯、兵児帯、麻着物、薄物羽織

蔵の2F(男性物)

御召、紬、B反着尺、麻着物、薄物陣羽織、袴、角帯

祇園祭の京都で開催する、毎年恒例のファミリセールです。

今年は会場となる京町家が建築して10周年になるということなので、10周年企画もご用意されているようです。

【お申込みについて】

このファミリーセールには、社員、従来の顧客の方以外に、新規の方で「見てみたい」と言い方がおられたら、ご覧いただくことができます。

見てみたいという方は、京都wabitas(ワビタス)で受付いたします。

お申込み方法は、京都wabitasウェブサイトのお問い合わせフォームから、住所氏名、メールアドレスなど入力いただき、お問合せ項目「来店予約について」を選択し、お問合せ内容欄に「祇園祭ファミリーセール入場希望」と入力して、お申込みいただくだけで、簡単にできます。

※7/13・7/14・7/15・7/16は電話対応不可

お申込みいただきましたら、後日郵送で案内状及び入場券をお送りします。

予約制ではありませんので、「申し込んだら絶対に行かないとダメ」ということはありません。

それに、「入場したら買うまで帰れない」ということもありません。見るだけでも大丈夫な、気楽な雰囲気なので、気軽にお越しいただけます。

【お支払い・決済について】

買いたい商品がありましたら、その場で購入も可能です。

お支払いは、現金、各種クレジットカード決済、QRコード決済が可能です。

キモノ製造メーカーのファミリセールなので、当然ですが各商品が凄くお求めやすくなっています。

反物だけの購入はモチロン、ご希望でしたら仕立ても承ります。

夏物~秋冬物まで新品の素敵な反物が多数揃って、展示しています。

一人でお越しになるのが不安な方は、ご友人・知人の方とご一緒でもOKですし、最近では着付けの先生やお茶会の先生とご一緒にお越しいただくことも増えています。

相談しながら、着用シーンや自分に合う着物を誂えるのに、凄く安心ですよね。

【着物アドバイザー】

この2日間は、いろんなことを教えていただける着物アドバイザーの先生も1人入られます。

お茶会の着物、結婚式の着物、パーティー着物、普段着キモノ、旅行に着る着物、自分の顔や肌の色に合う着物など、いろいろアドバイスしていただけます。

よく催事にいる売り子さんとは違い、凄く親切丁寧にアドバイスしていただけますので、よかったらご相談ください。

当日2日間共に祇園祭のクライマックスなので、京都には沢山の人が来られて、観光で歩いておられます。

祇園祭を見て、お疲れの際には涼しい町家にお立ち寄りいただいて、着物(反物)や帯を見て、また祇園祭を見に行くという楽しみ方もあります。

暑い京都の祇園祭を、楽しんでいただけるのに、お役に立てればと思います。

是非、このファミリーセールに祇園祭共々お越しいただきたくご案内をお知らせいたしました。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

男着物や羽織に正絹素材の薄物染着尺

2024年6月27日 10時04分

男着物を着物通販サイト京都wabitas男の夏着物コーナーに、夏着物や単衣羽織用に織った、正絹薄物着尺が新しく揃いました。

男性の正絹夏物着尺は、全国的に取り扱いが少ないため、女性用の紋紗の反物や、法衣用の駒紗などで誂える方が多いようです。

そんな男用の正絹夏物着尺を、今年は染物で創作してご用意させて頂きましたので、お知らせ致します。

生地を山形県米沢まで行き、もともと先染で織られていた織物を、染められるように特別に白で織ってもらった、一から創作した商品になります。

織元メーカーは、男物メーカーで知られる東匠猪俣さんです。

猪俣さんが作られている夏物ブランド品の先染薄物着尺:爽夏(さやか)を、白で織って頂いて、出来上がった白生地を京都で染色した男の夏色無地になります。

さざ波のような地模様が光沢で浮かび上り、無地感の中にも粋さがあります。

紋紗のように、隙間だらけのからみ織とは異なり、滑りが良く、適度に柔らかで、シャリ感もある、風通しのいい夏向きの生地に仕上がっています。

紋紗のように、からみ織で織った生地などは、引っ掛けたりする心配がありますが、本品は平織のように滑りが良く、それでいて軽いので、活動的な男性に向く素材と言えます。

今回は色無地に染めているので、生地質が先染の織物より柔らかくなっています。しかし、ふにゃふにゃになっているということではなく、独特な織模様になっているため、シャリ感があり着物(長着)にも、羽織にも適した生地になっています。

後染の利点を活かして、小ロッドで色数豊富に揃えました。

黒やグレーなど、男物として王道の色~ピンクや水色にクリームなど、女性モノにもあるようなライトカラーまで、幅広い色目を揃えております。

■ 正絹米沢織薄物染着尺 ≪爽夏(さやか)【漆黒】

【墨黒】

【紺】

【渋めのグレー】

【淡いグレー】

【薄黄】

【薄緑】

【薄青】

【水色】

【淡い小豆色】

【くすみ藤ピンク】

紗のように「透け透け」ということではなく、適度な透け感になります

そして、何と言ってもこの薄物染着尺の魅力は、地模様がさざ波のように見えて、光沢によってお洒落なグラデーションが生まれ、無地感の魅力溢れる作品になっています。

他にも色があり、現状でも10色以上を染めています。

長着にも羽織にもおすすめですが、比較的羽織にされる方が多く感じます。

透け透けだは無いので、10月や11月のお出掛けで、夏のように暑い時には、この素材で誂える羽織が丁度良く、一つ誂えておくと、1年を通して活躍すること間違いナシで、重宝すると思います。

冬以外の春~夏~秋(4月~11月)までお使い頂くことができます。

この品は、京都wabitasの男着物コーナー【夏物コーナー】でご覧頂くことができます。

素材を確かめてみたいなら、ショールームに常設しておりますので、京都へ来られることがあれば、見に来て下さい。

以上、男物コーナーから正絹薄物着尺のお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

この夏に即着られる本麻プレタの着物

2024年6月25日 11時36分

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)の大定番商品である夏着物「本麻近江ちぢみ」が、今年も大好評で既に昨年のご注文を上回るペースで売れていて、その需要は年々増加していく一方です。

世間では綿麻素材の品も多いようですが、ワビタスは一貫して「麻100%:本麻」に拘って、毎シーズン新しい色を作り、品揃えを増やしています。

反物から誂えるのが基本ですが、3月~5月に受注した品は、7月の着用にギリギリ間に合いますが、6月からの仕立てになると、浴衣や夏着物の仕立てが混み合い、現状は仕立て(和裁士)不足のため国内仕立てでも2ヵ月後の納期になり、8月末頃~9月の納品になるため、シーズン終盤になってしまいます。

近江ちぢみや、小千谷ちぢみなどの本麻夏着物を着るシーンが一番多いのが、7月~8月の盛夏の時期です。

本日が6月25日なので、反物からの誂えになると、この夏には着れませんが、どうしても今年の7月や8月に、着物を着てお出掛けしたいという方に、既に仕立てが出来上がっている「仕立て上りプレタの近江ちぢみ:麻着物」をおすすめします。

京都wabitasのYahoo!ショッピングには、Mサイズ・Lサイズで本麻の着物を仕立て上げて、ご用意しております。

水通し加工も施し、殆どの品が衿裏も麻を使った「広衿仕立ての本麻着物」になっています。

縫製は国内のクオリティーの高い縫製工場を厳選しており、約7か月以上も前に仕立てに出していたので、今年の夏に間に合わせることができました。

タイプとしては、定番カラーはモチロン、今年の新作もあるので、いろいろな色から選べます。

こちらの品々です。

本麻近江ちぢみの着物(即着られる仕立て上がり)

Lサイズ:ライトブルー(以前、七緒に掲載品)

ライトグリーン:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

ターコイズブルー:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

レモンカラー:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

利休グリーン:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

青竹グリーン:Mサイズ(以前、七緒に掲載品)【本麻プレタの着物】

ラムネブルー:Mサイズ(以前、七緒に掲載品)【本麻プレタの着物】

グレーのグラデーション:Lサイズ【本麻プレタの着物】

チャコールグレー:Mサイズ【本麻プレタの着物】

ブラック(漆黒):Lサイズ【本麻プレタの着物】

ワインパープル:Mサイズ&Lサイズ 【本麻プレタの着物】

ネイビーブラック:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

グリーン:Mサイズ【本麻プレタの着物】

ここからは2023年~2024年に創った新色です

墨黒ブラック:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

玉虫カラーネイビー&ブラウン:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

玉虫カラーパープル:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

玉虫カラー:グリーンブルー:Lサイズ【本麻プレタの着物】

玉虫カラーブルーグレー:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

ヨロケ縞ストライプ玉虫グリーン:Mサイズ【本麻プレタの着物】

ヨロケ縞ストライプ紫:Mサイズ【本麻プレタの着物】

Lサイズ

ヨロケ縞ストライプ黒グレー:Lサイズ【本麻プレタの着物】

Mサイズ

ヨロケ縞ストライプ紺色:Mサイズ&Lサイズ【本麻プレタの着物】

ヨロケ縞ストライプ白に墨鼠Mサイズ【本麻プレタの着物】

Lサイズ

この他にも、現品セールのお値打ち価格の麻着物(プレタ)などもあり、まだまだこの夏に着れる麻着物をご用意しています。

京都wabitasのYahoo!ショッピングからお求めいただけます。

夏の和服と言えば浴衣ですが、綿や綿麻素材もいいですが、一番のおススメは麻100%(本麻)なんです。

本麻の着物を着ていると、熱を外に出してくれるので、重ね着の多い着物なのに、ムレムレ感が無く快適です。

汗を気にされる方が多いと思いますが、それに対しても麻は汗を素早く吸収して乾きが速く、抗菌性もあるので、臭くならないなど不快感が本当に少ないです。

また、自宅で洗うことも出来るので、連日キモノを着ないといけない時があったとしても、その日に洗っておくと、夜のうちに乾いて、次の日の朝には着用してお出掛けができます。

天然が持つ機能性で、欠かすことができないのが「接触冷感」です。

後加工とか撚糸技術とかでなく、繊維そのものが持つ機能性なので、何度洗濯しても接触冷感機能は無くなりません。

麻着物を着て汗をかいた状態で、クーラーの効いた室内に入ると、冷んやり感が凄いです。

このように、日本の暑い夏に本麻製の衣類は最適なんです。

特に麻着物近江ちぢみは、その機能性だけでなく、凹凸のシボの効果で風通しが良く、べとつき感を全く感じさせないことから、梅雨の蒸し蒸しした時や、真夏の酷暑にも対応してくれる最高の着物といえます。

京都wabitasでは、これからも皆様のお役に立てるため、麻着物を広めていきたいと思います。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

麻きもの近江ちぢみ新作青経玉虫カラー

2024年4月9日 8時10分

2024年新作の近江ちぢみが出来上がりました。

無地のタイプで4色

その特徴は、経糸を青に染めた糸を使用していることです。

ベースになる経糸をブルーにして、緯糸にはグリーン、グレー、ブラウン、パープルの4色を使って色を変えています。

そうすることにより、一見するとただの無地キモノに見えるのですが、経糸のブルーと緯糸の糸が交織されて、見る角度によって色が変化する先染織物の特徴を活かした、お洒落な作品になっています

その4色がこちらです

■ 麻着物:本麻近江ちぢみ【新作反物】 ≪玉虫カラー:ターコイズ≫

素敵なターコイズグリーンに織り上がった本麻の近江ちぢみです。

経糸のブルーに緯糸を鮮やかなグリーンを使ったことにより、織物でしか出せない素晴らしい色が完成しました。

見る角度や光の当たり具合によって、グリーンが強調して見えるかと思えば、ブルーが強く見えたりするので、とてもオシャレです。

ターコイズグリーンにもターコイズブルーにも映る、正にターコイズカラーの素敵な夏着物が完成しました。

通気性もよく、近江ちぢみならではのシボのある生地なので、風通りも良く夏に最適キモノです

パープルも

■ 麻着物:本麻近江ちぢみ【新作反物】 ≪玉虫カラー:パープル≫

斬新なパープルカラーを夏着物として作りました

写真ではハレーションが効いて紫感が強く出ていますが、実物(現品)はシックで粋な紫です。

紫と青の愛称は言うことナシ、というくらいに凄くいい色に仕上がっています。

透けると涼しさも強調できるのが濃い色の特徴でもあり、既にショールームに来られて商品を見られたお客様に大好評です。

青紫にもワイン系の赤紫にも見える、パープルカラーの素敵なキモノが完成しました。

次は緯糸にブラウン(茶色)を使うという、斬新な組み合わせになるのですが、これが今までにない、レトロでアンティークな色彩を生みました。

■ 麻着物:本麻近江ちぢみ【新作反物】 ≪玉虫カラー:ブラウン≫

ブルーとブラウンというと、組み合わせ的には、あまりいい組み合わせでは無いと思い込んでいたのですが、カジュアルな和服らしい、魅力ある色に織り上がりました。

一見するとブルーのキモノに見えます。

しかし、ブラウンが幻想的に浮かび上り、レトロでクラシックなカラーを生み出し、凄くお洒落です。

夏にこんな着物を着て、街を歩いていると、目を引くこと間違いナシの素晴らしい麻着物です。

最後は玉虫カラーというより、デニムカラーという言い方の方がピッタリのグレーです

■ 麻着物:本麻近江ちぢみ【新作反物】 ≪デニムグレー≫

夏に相応しい涼し気で落ち着きあるグレーの新色です。

これも経糸ブルーと緯糸グレーが交じり合い、お洒落なブルーグレーになっています。

夏着物の色に欠かすことのできないグレーは、老若男女問わず永遠の定番カラーです

経糸をブルーにしていることにより、新鮮でおしゃれなグレーカラーに仕上がりました。

デニム感覚でカジュアルに、それでいて涼しく快適に夏の和服を体感して頂ける1品です。

以上4色の経糸ブルーの新作近江ちぢみを揃えております。

東京キモノショー春の大大阪キモノめーかんえぽっく、きものフェスタin表参道、京都のショールームwebサイトで夏に向けて販売していきますので、宜しくお願い致します。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

綿麻おしゃれ友禅の長襦袢/新商品

2024年2月6日 10時16分

単衣長襦袢コーナーから新商品のご紹介です。

このページには、これまで主に正絹素材の単衣長襦袢を揃えてきましたが、今回の新商品は素材が正絹ではなく、植物繊維の「綿麻」を織った平織の晒地を京都で染色した、おしゃれタイプの柄物長襦袢です。

アンティーク着物の下に着るような、個性的な柄を染めた京友禅染のタイプです。

これまでは正絹長襦袢に染め付けていたタイプですが、何人ものお客様から「洗える長襦袢で、柄モノ」が欲しいというご要望を頂きましたので、創作して出来上がったのが、今回ご紹介する単衣長襦袢です。

正絹は洗うことが出来ないので、天然繊維で洗える素材の綿麻を使いました。

経糸に綿30番手、緯糸にラミー(麻)80番手の糸で織った晒地で、長襦袢としても使える生地になります。

綿30番手、ラミー(麻)80番手は、殆ど同じ細さの糸なので、綺麗な晒地に織り上がっています。

浴衣よりも少し薄手の生地という感じで、麻を使っているので、汗を吸収してくるのが、長襦袢としての利点でもあります。

風合い、質感は正絹のようにサラサラ感はありませんので、単衣長襦袢にしました【長さ10m】。

仕立て前には必ず湯通し(水通し加工)が必要なので、販売価格は反物に水通し加工を付けたサービス価格にさせて頂いてます。

そんな新商品がこちらです

■ 単衣長襦袢【綿麻反物】家で洗えるお洒落タイプ ≪鳥獣戯画:生成りに藤色《水通し付》≫

■ 単衣長襦袢【綿麻反物】 ≪江戸の浮世絵:モノトーン≫

もう1色、モノクロ

■ 単衣長襦袢【綿麻反物】 ≪ツバメの学校:グレー》

アンティークな模様の「ツバメの学校」を描いた、可愛くて面白い柄です。

■ 単衣長襦袢【綿麻反物】 日本の催事記:黒市松

お正月、雛祭りなど日本の催事記を市松取りの中に描いた、粋な小紋柄です。

■ 単衣長襦袢【綿麻反物】中国童子人形:赤

可愛い柄を、鮮やかに赤地に染めています

 単衣長襦袢【綿麻反物】アンティーク紀行

世界紀行のアンティークなデザインが人気の柄で、バックの平仮名は「いろはにほへと」を描いています。

■ 単衣長襦袢【綿麻反物】マルコポーロ紀行

オリエンタルな模様と、横段に色を変化させるオシャレな柄です。

もう1色少しカラフルな色違い

■ 単衣長襦袢【綿麻反物】トランプ:オフホワイト

■単衣長襦袢【綿麻反物】花火:黒

このように、アンティークな模様をレトロ感漂う仕上がりにした、カジュアルな単衣長襦袢です。

自宅で洗えるというのが利点ですが、洗濯は綿の着物などと同じで、押し洗いでお願いします。

洗濯機で普通の衣服と同じように洗うと、縮んだりすることがあるので、洗濯機を使用する場合は、緩めの洗いをお願いします。

洗剤を使用する際には、エマールなどの中性洗剤を使ってください。

また、本品は全て京友禅型染による手捺染で柄を染めています。

表側は綺麗に色ついてますが、裏側は表のように色が完全に浸透していません。

↓↓↓裏面↓↓↓

                ↑↑↑表面↑↑↑↑

↓↓↓裏面↓↓↓

               ↑↑↑表面↑↑↑↑

仕立てる際には、着物の袖から長襦袢の柄が綺麗に見えるように、袖だけ必ず内側に表の柄が来るようにお仕立て下さい。

本品は綿と麻のそれぞれ異なる植物繊維の糸で製織した長襦袢地です。

綿は肌に優しい質感を持った植物繊維で、肌に触れる長襦袢にも適しているといえます。

麻は質感よりも、天然に備わった機能性に特徴があります。

それは汗をよく吸収してくれて、乾きが速い所と、抗菌性もあるのでカビの発生が抑えられたり、消臭効果も少しあります。特にラミーの糸は水に強い繊維で、夏に適した繊維として和装でも親しまれてきた素材です。

そんな綿麻素材を使用した本品は、単衣のオシャレ長襦袢なのですが、夏以外の3月~6月、9月~3月で着用して頂ける長襦袢として、ご提案させて頂きます。

大島、紬、アンティーク着物、小紋などカジュアル着物の下に着る、カジュアル長襦袢として1年のうちの10か月間着こなせる長襦袢として作りました。

麻が入っていると言っても、綿との比率がハーフのため、7月、8月の盛夏には、少し暑いため夏場の長襦袢には適さないかもしれません。

近年の温暖化の影響で、日本は単衣の需要が凄く伸びて、長襦袢に関していえば、袷よりも単衣の方が需要が多くなったような気がするほどです。

2023年に限って言えば、本来なら秋~冬のはずの11月でも夏日があったりするなど、着物を着るのが大変な年でした。

着物の下に着る長襦袢の素材や仕立て方など、単衣対策がどんどん重要度を増しています。

「長襦袢は洗えるのが必須」という要望が増す中、ポリエステルよりも天然繊維を要望される方が多いです。

そんな様々なご要望、ご意見を聞いて生まれたのが、この長襦袢です。

正絹よりも大幅にリーズナブルな価格にして取り扱いを始めました。

是非ご利用頂ければと思います。

本品は着物通販サイト京都wabitasの長襦袢・単衣コナーと、ヤフーショッピングサイトの麻長襦袢コーナーで取り扱っております。

モチロン、京都のショールーム【蔵】で現品を直に触ってご覧頂くこともできます。

2月10日、11日京都で開催のファミリーセール

3月15日~17日東京南青山表参道で開催の東京展

3月29日~30日開催の東京きものショーでも、ご用意させて頂く予定です。

着心地は正絹ほどではありませんが、「洗える」というのが嬉しいオシャレな単衣長襦袢発売開始のお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

リネン&ヘンプの着物「訳あり」

2023年8月7日 12時05分

着物通販サイト京都wabitasでは、麻素材を使って着物~羽織~長襦袢~肌着類まで、様々な商品を創作してウェブサイトで取り扱っています。

そんな麻を使った創作品の一つに、9月や10月にも着れる本麻素材の単衣着物:リネン&ヘンプの着物があります。

経にリネンの糸、緯にヘンプの糸を使って織った、一見デニム地のような生地を使った商品です。

アパレルのテキスタイルから探して、和装用に織って着物地として数年前から取り扱いはじめました。

最初は新しい取り組みということもあって、浸透するのに時間が掛かりましたが、じっくりと時間をかけていくうちに、徐々に浸透し始めて、今では注目商品の一つに成長しました。

数年前に発表した時のタイプは、格子チェックの彩りがオシャレな市松模様3色です。

こちら3色は今でも好評です。

デニム地に見えるのは、糸染をルポワン染という中を白く残す技法で染めたリネンに適した糸染で、織り上がるとカジュアルでオシャレな仕上がりになります。

そんなリネン&ヘンプの着物(着尺)ですが、今年(2023年)に新しいタイプが出来上がりました。

ストライプのタイプで、5色の色を厳選して織ったのですが、これもオシャレで素敵な色に仕上がって来ました。

まず最初の3色が完成して、その出来上がりに凄く満足いくものに仕上がってきました。

金茶

ターコイズ

カーキ

着姿を見ると、更に素敵です。

既に好評で、今年の秋に街で見かけることがあるかもしれません。

そして、遅れてあと2色が織り上がってきました。

色はワイン系とグレー系の今までに無い色を発注しましたが、

出来上がりを見て、「あれっ、オシャレだけど何かが違う」と感じました。

ワインカラーで選んだタイプがこちら

レトロでシックな色調で、凄く粋でオシャレな着尺です。しかし、色彩がこちらが発注したワインカラーではないのです。

スグに産地に問い合わせて調べてもらったら、経糸の色を違った色に染めているという、間違いが発覚しました。

ちょっと残念ではあったのですが、発注カラーとは違うものの、「不幸中の幸い」というか、凄くオシャレな無地感な仕上がりになって出来上がってきました。

茶系の色とパープルの組み合わせが絶妙で、織物ならではの色彩になっています。

粋ですね。

もう1色はグレー(モノトーン)

このタイプが一番デニム感が出ていて粋です。

着物にしたら着姿がどんな感じになるのか興味深いです。なのでそれぞれ長着に仕立てしてみました。

シックな帯と合わせたコーディネートの着姿です。

いいですね、大人っぽいというか癖が無くオシャレです。

 ウェブサイトは↓ ↓ ↓ ↓ ↓

■ デニムのような本麻着尺【反物】 リネン&ヘンプ単衣<赤紫>

角度を変えて見ても素敵です。

シックな帯を併せましたが、帯の色を変えるとまた違う趣になりました。

こちらもいいですね。

そしてグレー

■ デニムのような本麻着尺【反物】リネン&ヘンプ単衣<グレー>

モノトーンカラーの着物に黒とシルバーの半幅帯を併せてみたら

超シックにカジュアルな着物になりました。

本当にデニムのような感じで、凄く素敵です。

後ろ姿も粋です

ということで、只今リネン&ヘンプの着物及び着尺は、全8色(タイプ)になりました。

そこで、本日ご紹介している色間違いの2色ですが、色が違っているという理由を「訳あり」として産地と話し合った結果、赤紫とグレーこの2色だけ他の色より価格を下げてご提供させて頂くことにしました。

今年は特に気温の上昇が高く、猛暑や酷暑という言葉が頻繁に飛び交いそうな夏になりそうで、夏が終わってからの9月や10月も残暑が厳しそうで、夏が10月まで続くと思っていた方がよさそうです。

しかし、和服(きもの)は季節によって着こなしが変わり、暑いと言っても9月後半から10月に浴衣や小千谷ちぢみのような夏着物を着るのは人目を凄く気にします。

この単衣の時期には綿の着物を着る方が多いですが、お客様の声を聴いてますと、綿の着物は暑いということをお聞きします。

このリネン&ヘンプの着物は、見た目がデニム(綿)で、素材は夏向きの麻100%なので、9月、10月のお出掛け着物として、重宝すること間違いナシと思い創作した商品です。

麻素材の特徴でもある、通気性が良い、吸湿性に優れて熱を外に出す、乾きが速い、接触冷感があるなど、麻が持つ天然の機能性に加え、緯糸に使っているヘンプの機能:抗菌性が強くて紫外線から体を守るなどを併せ持った優れモノです。

実際に着用してみたのですが、軽くて熱が籠ることがなく、汗をかいても臭くならず、清潔感を保ってくれるという効果を体感できました。

リネンのルポワン染した糸を使っているので、打ち込みすぎると重たくなるため、通気性を出すため隙間を空けて、透かしのある生地に織ってあります。

なので仕立てをする際には、居敷当を付けることをおすすめします。

リネン&ヘンプの麻キモノ及び麻着尺は、着物通販サイト京都wabitasのウェブサイト並びに、Yahoo!ショッピングで取り扱っています。

京都にあるショールーム】にも現品があります。

現品を触ってみてみたい、着装してみたいという方は、ショールームへお越しください。

以上、リネン&ヘンプの麻キモノについてのお知らせでした。

着物通販の京都wabitas(ワビタス)

麻の羽織コートshuwari(シュワリ)

2023年6月10日 16時09分

着物通販サイト京都wabitasに新しくプライベートブランドが出来上がりました。

麻素材で作った超軽量な羽織コートで、ブランド名はshuwari(シュワリ)です。

これまでも試作品を作り、少しずつお客様のご意見を聞きながら販売してきたのですが、思っていた以上に高評価を頂いたことから、今期から本格的にプライベートブランドとして扱っていくことにしました。

ワビタスらしく素材感を活かした新しい生地で、「軽くて・涼しく・シンプルにおしゃれ」というコンセプトに、羽織る人のことを考えて創作した羽織モノ商材です。

羽織にして重量を測ってみたら、なんと220gと凄く軽くて、羽織っていることを忘れそうなくらい軽く、体への負担が少なくて、楽に羽織って頂くことができます。

生地を見ると凹凸のシワがあり、接触面が少ないことから風通しの良い、フワフワとした生地質になっています。

ふわふわしているというイメージからブランド名をshuwari(シュワリ)にしました、覚えて頂けると嬉しいです。

これまでもご紹介してきましたが、改めてshuwari(シュワリ)について、素材、特徴、扱い方などを説明させて頂きます。

まずは素材ですが、使っている糸は麻(ラミー)とナイロン糸になります。

麻はラミーの80番手の糸で、麻長襦袢や麻の着物など和装で主に使っている糸です。

ラミーは吸水性に優れると共に、乾きも早く速乾性に優れた天然の植物繊維で、麻特有の接触冷感を併せ持ち、触ったら冷んやりとしていることから、夏に最もふさわしい繊維と言えます。水に強く丈夫なのも特徴の一つです。

そして、shuwari(シュワリ)の超軽量を実現できたのが、もう一つの繊維:ナイロン糸を使っていることです。

ナイロン糸を使った織物を初めて扱うことになったのですが、この糸の特徴はなんと言っても超極細の糸だということです。

20D(デニール)のナイロン糸になるんですが、20Dとはどれ程の細さかというと「髪の毛よりも細い」ナノ繊維です。この極細の糸とラミーを絡ませて、超軽量な羽織が出来上がるのです。

【経糸】には、この20デニールのナイロン糸を使っています。

ナイロン糸は摩耗・摩擦・耐薬品性に優れ、吸放湿姓にも高い性質をもっています。

【緯糸】には、麻(ラミー)とナイロン糸の双糸が2本2本交互に入って、接触冷感のある糸にしてあります。

ラミーとナイロン糸のそれぞれの特性を持った糸を使い織った生地は、織り上がった時は「紗」のように隙間のある透け透けの薄い生地なんです。風を当てると吹き抜けるような薄い生地です。

それを近江(滋賀県)の産地にある特殊整理の加工場に持ち込み、「強制シワ加工」を施して、生地全体にシワを付けました。この時に、まるで近江ちぢみのような凹凸のシボが生まれます。

このシワが好評で、透け透けの薄い生地に縦シワが付いたことにより、涼し気に映って素敵だということです。

次の工程に ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

《撥水ガード加工で生地を縮ませて整える》

出来上がった生地を京都に送ってもらい、撥水ガード加工を施します。

何故ガード加工をするかというと、ナイロン糸の欠点を無くしてしまうためです。

ナイロン繊維の注意事項として、熱に弱いということです。ナイロンに限らず全ての繊維に対して言えることが、火には近づけないことです。火気の影響で生地が縮んだりするので、火などには近づけてないようにご注意ください。

また、季節の変化によって湿度や気温も変わり、その影響でもナイロン繊維は縮んだり、戻ったりします。

湿度の高い季節には縮んでしまいます。これは絹や綿と同じですが、絹や綿の場合は縮っぱなしですが、ナイロン繊維は、乾燥した季節になると縮んだ生地が元のサイズに戻るという特性を持っています。

洋服などにはいいのですが、和服は重ね着なので生地のサイズが変化するのはあまりよくありません。

これを避けるために、反物の状態の時に撥水ガード加工に出しています。

ガード加工の溶剤に浸けると生地は縮みます。普通はその後整理で幅を出して整えます。

しかし、shuwari(シュワリ)の生地に撥水ガード加工を施す際、縮んだ状態そのままの幅で戻さず生地を整えてもらっています。そうすることにより、生地の幅は変化せずにそのままの状態を維持してくれます。

撥水効果があるので、水気を弾くのと同じように湿度の高い時季に、これ以上縮むことは無くなりました。

この状態で、縫製にだして仕立てると、後々に大きなサイズ変化は発生しません。

《洗濯について》

既に試験販売してきて、問い合わせが多かったのが「自宅で洗えるのでしょうか」といことでした。

製造メーカー側からは、洗濯は「ドライクリーニングをお願いします」と言われましたが、京都wabitas独自に洗濯試験をした結果、洗濯前の寸法と、洗濯後の寸法の差は、殆どありませんでした。

この試験は、「水洗いを洗濯機を使った」洗濯で出た結果です。

撥水ガード加工を施しているので、水気を弾く効果と既に縮ませていることから、大きな変化は見られませんでした。

しかし、洗い方次第では伸び縮みする可能性があるので、その辺はご注意下さい。

注意する点は、洗剤の使用、洗い方、干し方です。

羽織モノなので、汗が付いてシミになるということは少ないと思いますので、ある程度は水洗いでOKだと思います。

洗剤を使うにしても、中性洗剤をご使用下さい。

熱に変化することから、乾燥機は絶対に使わず、陰干しに限ります。

これらを守れば、家でも洗って頂くことができます。

《既製品とオーダー企画品のご紹介》

薄物羽織ブランドshuwari(シュワリ)は、スグにお使い頂ける仕立て上がりプレタの既製品と、反物からお客様の着物にあわせて仕立てるオーダー仕立て企画とをご用意させて頂いてます。

色はネイビーブラック、ネイビーグリーン、パールグレー、チャコールブラウンの4色で、全てプロの着物スタイリストが厳選した、コーディネートしやすい色になっています。

プレタの既製品は、主に羽織を揃えております。

サイズはMとLの2サイズで、京都wabitasウェブサイト及びYahoo!ショッピングでお求め頂くことができます。

shuwari(シュワリ)羽織(M・Lサイズ)

ネイビーグリーンの羽織

ネイビーブラックの羽織

チャコールブラウンの羽織

パールグレーの羽織

コートに関してはYahoo!ショッピングのみで取り扱い中です

ネイビーブラックの道中着コート

パールグレーの道中着コート

そして、オーダーメードによるお誂えサイズ仕立てに関しては、shuwari(シュワリ)薄物羽尺としてwabitasウェブサイトの薄物コート羽織コーナーで取り扱い中です。

ナイロン&ラミーの超軽量薄物羽織は、単衣の時期(5月後半~盛夏~10月秋)に持っていて重宝する品です。

特に夏のお出かけ時に、「着流しで歩くと人目が気になる」という方にも嬉しい、おすすめの商品です。

京都wabitasプライベートブランドshuwari(シュワリ)のお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

白鷹お召板締め絣についてお知らせ

2023年1月23日 15時22分

山形県の伝統的工芸織物は、米沢や長井に白鷹など置賜地方で幾つか創られていますが、その中でも代表的なのが、ご存じ「白鷹お召」です。

絣を織る技法は、日本全国の中でも大島を含め幾つかありますが、その絣を板締めした糸で模様を織るという、白鷹だけの伝統的な織の技法で、御召を織ったものが、白鷹の板締め絣お召です。

白鷹お召ですが、ここ10年で織子さん不足など様々な要因で、生産量も限られた量しか織れず、織元さんは年々大変な状況になっているのを感じます。

京都wabitasでは、小松織物工房さんが織られた品を扱っているのですが、昨年(2022年)9月末に米沢からお知らせがきて、「小松織物さんの白鷹お召び原価が、12月から大幅に値上げになる」という内容でした。

※京都wabitasの白鷹お召コーナー

これまでも値上げの要請があり、聞き入れてきましたが、今回の値上げは原価で一気に十数万円アップになるという内容で、驚くのはモチロン、信じられないとしか言いようがありませんでした。

使っている原材料の大幅値上げ、光熱費の高騰、生産量の低下など様々な要因が重なっているのと、一番の要因は織子さんに払う工賃(給料)を、キチンと払えるようにするというのが、一番比重が高いと思われます。

なんせ、新人の織子さんが1反織り上がるのに、一月~1ヶ月半かかるということなので、大幅値上げの要請は致し方無いことなのかもしれません。

2023年に入り、現在子は据え置きのwabitas限定価格で販売を継続してきましたが、実際に高値が入った今、全ての在庫に影響が出るため、2月以降は値上げせざるを得ない状況となりました。

値上げラッシュの日本ですが、和装の生産現場がそれだけ大変だということをお知らせ申し上げます。

着物好きの方の中には、「小松さんの白鷹お召が欲しい」という方が沢山おられると思います。

京都ワビタスも、出来る限り産地の手助けになるように企業努力していくなかで、白鷹お召のような、伝統の着物を潰さずに、もっと広めるため、着物ファンの方々のためにも考えていきたいと思います。

1月いっぱいまで企業努力で据え置き価格、中には以前の在庫など特売している品もありますので、是非ご利用頂ければと思います。

以上、2023年に入り白鷹お召について、重要なお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

白鷹お召「お知らせ」

2022年11月7日 17時48分

着物通販サイト京都wabitasでは、山形県の置賜地方で生産されている上質な高級織物を揃えておりますが、その中でも代表作なのが、白鷹お召です。

佐藤真一工房さんと、小松織物工房さんの2軒が、それぞれ白鷹お召を生産されています。

京都wabitasは、現在では主に小松織物工房さんの作らている商品を扱うようにして、現物をショールーム及びウェブサイトでご覧いただけるようにしました。

これまで何度も説明してきましたが、板締めして作る絣糸で模様を織り出すという、白鷹だけの伝統的技法で創られる工芸織物です。強撚糸(御召糸)と絣糸から出来上がる御召は、凹凸のシボがあり、手触りの良さはモチロン、手織りならではの着心地の良さや素材感を感じて頂ける逸品で、特におすすめは素材感を一番感じて頂ける単衣着物ですが、モチロン袷着物として誂える方も多くおられます。

そんな小松織物さんの白鷹お召(板締め絣)が、12月から大幅な値上げ(コストアップ)になると、産地問屋さんから一斉に扱われているお店に知らせが入りました。

糸値の高騰や、光熱費、その他モロモロの要因があるのでしょうが、一番は織子さんへの工賃(給料)を確保しないといけないのではないかと思います。

というのも、少々のアップならしかたがないところなのですが、一気に大幅なアップの要請がきて、それをのまざるを得ないという状況です。

凄く高い小売り上代で販売されている割に、織子さんへの工賃は少ないのが現状なのかと思わせるのと、もう一つは生産性の低い商品だということです。

以前はベテランの織子さんが数人おられて、一人で一月に1.5反(2反弱)~2反近く織れていたのが、ベテランの織子さんが、高齢のため引退されたり、休まれたりして生産能力が落ちてきているのが現状です。

しかしながら、幸いにも若い方で「機織り」をしたいという人が何人かいて、日々頑張って織ってもらっているということも聞きます。

ただ、経験の少ない織子さんでは、1反織るのに1ヶ月半~2ヵ月近くかかるのが現実で、歩合制にしたら一月の給料が出ないことになります。

聞くと、国や県など助成金などで少なからず賄っている状況らしいのですが、織子さんにキチンと生活できるような工賃を支払えるためには、コストの大幅値上げしか無いのかもしれません。

12月の納入からは、大幅な原価アップをしないと、仕入れることが出来ないということになるのですが、機屋さん、織子さんを守っていくのには、仕方がないようです。

小松さんから直接仕入れている訳ではありませんので、今後どうなっていくか分かりませんが、京都wabitasとしては、これまでお世話になってきたのだから、少しでもお役にてるように、今後も小松織物さんの白鷹お召を、扱っていこうと思います。

京都ワビタスは、常にリーズナブルな適正価格に設定しております。

現状ある在庫はしばらくは企業努力で据え置き価格でやっていきますが、来年(2023年)以降値上げされた価格で仕入れていけば、販売価格も上げて行かなくてはならない状況になりますことを、ブログにてお知らせ申し上げます。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

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