麻の着物を主に夏着物として取り扱う着物通販サイト京都wabitasから、少し早めですが新作が出来上がりましたので、ご紹介させていただきます。
今回も近江の麻の機屋さんで制作した新作の近江ちぢみです。
色は5色で、明るい色からレトロな色まで揃えました。
緯(よこ)糸に撚りをかけておりあげた生地を仕上げの工程で手で揉み込むことにより、独特のシボを出す昔ながらの近江ちぢみ伝統の製法で出来たシボは、その形状から肌との接点が少なく風が通り、べとつきが無い爽やかな清涼感を体感できます。
今回の近江ちぢみも本麻素材の良さを最大限に引き出すため、手揉みだけでなく経(タテ)糸には蒟蒻糊を付けて毛羽立を抑えシャリ感を生むことに拘りました。織り上がった生地をこれも昔ながらの竿干しで乾燥させるなど近江の産地では、蒸し暑い湿気の多い日本の夏を快適に過ごせるため工夫を凝らしています。
この昔ながらの伝統の製法に新しい洋装(アパレル)の発想を加えて今までに無い新しい品が出来上がりました。
その新しい発想とは使っている糸の特徴を活かした新しい感覚の色出しです。
明るい色3色はライトグリーン、ライトブルー、ラムネブルーで、ベースになっている色によく見ると赤や黄に青など細かく色が織り込まれています。
そしてレトロな色(2色)も同じです。
これは使っている糸が「トップ染め糸」という洋装で良く使われている糸を取り入れたことにより、ただの無地では無く微妙な色の交じりを生み素敵な織上がりになりました。
綿や合繊などの浴衣に比べ麻は清涼感や吸汗性がとても良く、夏の着物やお召し物に一番の素材です。
そんな今年の新作夏着物:本麻近江ちぢみを1色づつご紹介したいと思います。
今回も裄の長い女性の方や、男性の方にもお召し頂きたく1尺5分幅の広めのサイズにして織り上げています。
明るいグリーンがベースになっていますが、トップ染め糸のお蔭で実に黄色などが交ざり合い綺麗な色に出来上がりました。
涼しさとオシャレさと上品さを兼ね備えた夏の着物や浴衣に素敵な麻の反物です。
そして、今着物で人気のあるブルーを鮮やかな色に仕上げた近江ちぢみの着尺がこちらです。
鮮やかなライトブルーに紫やピンクの糸が交ざりとてもオシャレな反物に織り上がりました。
若い人から幅広い年代まで着こなせる夏らしい爽快感ある綺麗な色です。
続いても夏らしい涼しげなラムネブルーの藤かかった色です
ここまでの明るめな三色は、現代風な新しい風潮のオシャレな色の夏着物です。
続いての2色はレトロ風の渋めな色使いで織り上げた麻の反物です。
グレーや茶系の色で今までの定番的な色ですが、今回の麻のちぢみはご紹介したようにトップ染め糸を使い織り上げていますので、今までの小千谷などの無地のタイプとは異なり、色の出方に一工夫加わっているので、 よりレトロ感が出てカジュアルな感じに仕上がっています。
グレーですがベージュや青に紫のような細かな糸が混ざり合い、実にオシャレに織上がりました。
この色なら男性でも女性でも誂えることが出来る色です
もう1色もレトロで素敵な色の麻着尺です
「実にいい色に創ることが出来て嬉しいです」と創った方の声が聞こえてきそうな素敵な色です。
こちらも先程のグレー同様男女共にお薦めな品です
以上の5色が今年の麻の着物:近江ちぢみの新作第1弾です。
トップ糸使いは出来上がりがどんな感じになるかが織り上がるまでしか分からないので、このような素敵色が5色とも上手く出来上がってホント良かったです。
今年の近江ちぢみは少し透かすようにお願いしたので、更に通気性が良く軽いので最高の夏着物が出来たと思います。
浴衣にするか着物にするかは自由にされるのが良いと思いますが、着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)では、やはり「夏の着物」としてお薦めしていきたいと思います。
夏の麻着物本麻近江ちぢみが豊富に揃う着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)