新商品「絣の名品」長井紬
2020年10月29日 17時01分前回ご紹介した白鷹の手織りの紬に続いて、今回も「絣」の名品をご紹介致します。
長井(山形県)で織った凄い紬の逸品物で、紬の併用絣の着尺になります。
作品はこちらです
■ 置賜紬:長井紬(絣) ≪格子に斜め絣≫
この作品の制作者は、置賜紬:絣の伝統工芸士の長岡正幸氏です。京都wabitasでは、長岡さんの長岡織物謹製の素晴らしい綾織り着尺を沢山取り扱ってきましたが、長岡さんは絣の技で伝統工芸士に認定されています。
認定されたのは平成5年になります。「絣の技術を後世へ伝えたい」という強い想いで数々の素晴らしい織物を作ってこられました。
紬の併用絣を得意としておられるだけに、本品のような凄い拘りの逸品が生まれました。
格子織の紬に、ご覧のように凄い数の絣が斜めに模様を描くように織り込まれています。
全体に見ると、流れのあるような斜めの模様が凄く素敵に織り上がって、完成度の高いハイグレードでハイクオリティな作品になっています。
これだけの絣を糸にするのには、熟練された凄い技術はモチロンのこと、それに費やした労力も凄く大変だったと思います。
長岡さんの織物は手織りではありませんが、「半自動」というような表現を産地の方々は使われています。
半自動とは、自動織機を使って手織りのように、ゆっくり、ゆっくり織ることの意味を表現されています。
実際にこの紬の現品を手に取って触った時、手織りだと勘違いしてしまいました。
また、これほど沢山の細かな絣糸を自動織機で織るのは、ゆっくりでないと織れないと思います。
糸つくりから織り上がりまでの生産日数は、手織りと同じ、もしくは手織りよりも時間が掛かったのかもしれません。
綾織りの作品をはじめ、長岡織物さんの着尺は質感が凄くよく、着物として凄く着心地のいい織物でもあります。
本品も同様に紬ではありますが良い生地質に織り上がっています。
この長岡正幸氏謹製の長井紬(絣の織物)は、2反あって最後の品ということでした。
その貴重な2反のうち1反を仕入れて、紬のコーナーに載せています。
着物通販をウェブサイトで展開する京都ワビタスでは、今回の長井紬や白鷹織の紬やお召しなど、日本の素晴らしい織物を取り揃えています。
サイトだけでなく、ショールームに現品を常設しています。お越し頂けると、現品を手に取って見て頂くことも出来ますので、一度お越しください。