牛首紬の加藤改石さん
2022年9月30日 9時42分誰もが知る牛首紬ですが、京都wabitasでは、加藤手織り牛首紬の「加藤改石謹製」白生地を染めています。
只今ウェブサイトでは、この生地を染めた反物を揃えています。
加藤改石さんの逸品の素材感を最も表現したく、柄物などの友禅染ではなく、シンプルに無地を染めて牛首紬の色無地着尺として扱ってきました。
(ウェブサイト及びショールームには14色の牛首紬の反物が揃っています)
以前6年ほど前に、メーカーとして当時の加藤機業場へ、商品を扱うに際して勉強をしに行かせて頂いたのですが、加藤改石さんはじめ、加藤さんのご家族の皆様と現場の職人の皆様全ての方が、温かく迎え入れて頂いたのを覚えています。糸繰~全ての工程を見せて頂いたと共に、いろんなお話を聞かせて頂いてたのを思い出します。
よく「釘抜き紬」というように教材にも載っていますが、それは売り文句の言い方であって、本来は使っている糸や手作業の工程などが特徴だということを、現場を見て勉強させて頂きました。
(特に緯糸に使っている玉糸の扱い量が、他の紬とは比較にならないことが加藤さんの紬です)
(左の大きい繭が玉繭で、そこから引いた座繰り糸を緯糸に使ってます)
御年100歳の加藤改石さんでしたが、2022年7月にお亡くなりになられたそうです。
100歳まで生きられた大往生で、素晴らしい人生を過ごされたのだろうと思うと共に、心からご冥福をお祈り申し上げます。
これからも加藤改石さんの想いがこもった牛首紬を扱えることに感謝して、着物ファンの皆様、牛首紬
ファンの皆様に、お役にたって、お喜び頂けるように、今後もより一層頑張ってきたいと思います。
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