塵除け用スリーシーズンコートに粋な染着尺(正絹反物)
2018年3月22日 10時10分4月から着物でお出かけするのに着流しでは周りの目も気になります。
道行コートや道中着などの袷コートでは、その日の気候によって暑すぎる時もある。
4月・5月のお出かけの装いコーディネートは本当に難しいです。
着物通販サイト京都wabitasでは、4月~10月までのスリーシーズンを通してご使用いただける薄物コートにおすすめの染着尺にも力を入れて品揃えしています。
主に紗やメッシュ織の生地を染めたモノです。
昔は無地でよかったのですが、年々おしゃれなコート地が出てきて着物以上に羽織モノに目が向いてしまいます。
今回の品物もその一つです。
まずは五泉の上質な紗の生地を染めた墨流し友禅染の染着尺です。
五泉の高級駒紗の生地は、他産地の紗の生地に比べても質感が凄く良い織物です。高級ブラタク糸(ブラジル糸)をタテヨコ共に使い、商品名にもあるように駒撚糸をヨコに使っているので、しなやかで軽いのに丈夫ですしシワが付きにくいのも特徴のハイクオリティーな素材です。
そんな高級素材を染めて出来上がったのがこちらです。
■ 高級駒紗塵除けコート用 ≪墨流し染:黒にブルー≫
黒地にブルーの段ボカシ友禅染に墨流し染を重ねてみたところ、ブルーの部分のみ墨流しの模様が浮かび上がって、凄く幻想的でオシャレな仕上がりになりました。
ご覧のように透け透けの生地なので染料が生地に溜らず下に落ちてしまうので、染色がとても難しく横段のボカシ友禅を染めるに凄く苦労した作品です。
しかし、墨流し染は生地を浴槽に浸けて染めるので、逆にこの生地に合った友禅といえます。
染めて頂いたのは京友禅で墨流し染の名門:薗部染工さんです。(引き染ボカシは別)
幻想的なマーブル模様の墨流し染の友禅が透け透けの生地ならではの素敵な染め上がりになっています。
もう1色は紫色です。
■ 高級駒紗塵除けコート用 ≪墨流し:黒にパープル≫
こちらも凄く素敵な染め上がりです。
生地1枚でみると薄っすらと墨流しの模様が見えますが、下に着るキモノなどに重なると、このように模様がくっきりと浮かび上がってきます。
特に濃い色系なら、よりハッキリと見えます。
横段の間隔は画像で見えるような感じに均等に入ってます。
五泉の駒紗の墨流し着尺2点に続き、もう一つ素敵なのが丹後の機屋さんで織り上げた先練りの生地を染め上げた染着尺です。
■ 先練格子メッシュ染着尺 ≪昼夜変幻染:青紫~赤紫≫
■ 先練格子メッシュ染着尺 ≪昼夜変幻染藍紺~墨≫
■ 先練格子メッシュ染着尺 ≪昼夜変幻染:濃淡の小豆色≫
■ 先練格子メッシュ染着尺 ≪昼夜変幻染ブルー~墨≫
もう1色
このカジュアル感あるギンガムチェックの染着尺は、生地が全体的に細かな格子のメッシュ織になった通気性に優れた生地です。
それに経糸・緯糸にグレーと墨の先染した糸を入れてモノトーンなギンガムチェック模様の生地を織っています。
そんなカジュアルな模様の生地を引き染ぼかしを染色して透明感ある粋な染め上がりになっています。
左右に徐々に色が変わっていく手染による加工です。
全体的にメッシュのチェックになっているので、サラリとして軽く通気性のいい染着尺です
本来なら10万以上の高価な反物ですが、この5点は生地の時点で小さな織キズなどがあるAB反を染めているので、京都wabitasのサイト上では大変お求めやすい設定価格になっています。
このような織キズも染めてしまったら何処にあるのか分からないくらい目立たないキズなので、仕立てあげてもリーズナブルでお値打ちな品です。
長着の仕立てにするなら夏着物になりますが、おすすめはコートや羽織です。
撥水ガード加工を施して丈の長いロングコートに仕立てると、おしゃれな塵除けコートが完成します。
雨コートが生産されなくなった現在、このようなコートを雨コートとして使われることが凄く多いです。
着物通販サイト京都wabitasでは、このような薄物素材を染め上げた着尺を塵除け用のスリーシーズンコートや夏の羽織としてご提案させていただいております。