Archive for the '紬' Category

白鷹の板締め絣お召し【立涌】新しく入荷

2020年11月24日 17時05分

白鷹というと織物が一番に出てきますが、その中でも最も名が知れ渡り、白鷹織の象徴ともいえるのが「板締め絣お召し」です。

着物通販の京都wabitasでも、これまで何度も取り扱ってきた山形を代表する伝統的工芸織物:白鷹板締め絣お召しの立涌柄が入ってきました。

■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪米流立涌絣:白黒≫

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亀甲と蚊絣の小さな絣模様を使い、板締めで模様を構成する白鷹伝統製法から生まれた逸品織物です。

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糸を板で締めた状態に染料を流して板締め絣の糸が出来上がります。

本塩沢と白鷹お召の違い。 - じざいや的日常~きものがたり~着物が織りなす素敵な物語

白鷹御召 : 和を着る。楽しむ。はんなりのブログ

この糸を使い、お召し糸、生糸を順に手織りで打ち込むことにより、立涌模様が織り上がります。

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紋織とは違う方法で柄を織るという、正に伝統的工芸織物です。

この板締め絣お召しは、白鷹織の佐藤新一さんの工房で織りあげられた新品です。

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佐藤新一さんは、置賜紬:板締め絣(糸染)の伝統工芸士です。

白鷹お召しはこれまでもご紹介してきたように、生産量が限られているため、数年前でしたら1反織り上がるのに1ヶ月でしたが、ベテランの織子さんが一人、また一人と引退されているため、今では1反織り上がるのに1ヶ月半以上かかる場合があります。

強撚糸(お召し糸)を1本、絣糸を1本、生糸・・・・を手織りで少しずつ繰り返して1日10cm織れれば上出来です。

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そして出来上がった反物は、強撚糸による凹凸のシボがあり、軽くて着心地のいい置賜紬の名品となります。

板締めによる絣の糸つくりにはじまり、織り上がりまで手間暇かけて出来上がる白鷹お召しですが、その織り上がりは「きもの研究家:森田空美さん」をはじめ、着物好きな方誰もが認める名品です。

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白鷹お召しを織る機屋さんは、佐藤新一工房さんと、小松織物さんの二つしかありません。

京都wabitasは、どちらも応援していきたいと思います。

現在は、小松織物さんと佐藤新一工房さんの白鷹の板締め絣お召し全部合わせて4点ございます。(モチロン今後も入る予定です)

■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪七宝:生成り(反物)≫

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■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪米流市松絣:白黒(反物)≫

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■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪米流蚊絣:黒地(反物)≫

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白鷹お召しをお探しの方は、着物通販京都wabitasのサイトもしくは、京都wabitasのショールームをご利用下さい。

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京都にあるショールームでは、白鷹お召しを直に触って確かめて頂くことができます。このほかサイトの商品も常設していますので、気楽にリラックスしてご覧頂くことができます。

京都へお越しの際には、是非京都ワビタスのショールームへお立ち寄りください。

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格子間道の綾織り高級着尺

2020年11月18日 9時30分

みちのく山形の織物を扱う着物通販サイト京都wabitasに、新しく長井織の素敵な織物着尺が入りました。

■ 置賜紬伝統:長井綾織着尺≪格子間道紋≫

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長井の長岡織物さん謹製の綾織りで作られた高級織物着尺です。

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長岡さんが織る綾織り着尺の特徴は、シンプルなのにハイグレード、ハイクオリティー、ハイセンス、リーズナブルという言葉がピッタリと当てはまります。

よく「黄八丈」の着尺と雰囲気が似ているので、見間違われることもあり、そのため見比べられます。

本品もご覧のように、一見すると黄八丈の着尺そのものです。

何が魅力かというと、見た目だけでなくハイグレード、ハイクオリティーといえるくらい織の質感のグレードが素晴らしいです。

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しっかりとした生地質は、シャリ感あり滑りもいいためカジュアル着物として着心地は最高ランクと思って頂いて大丈夫です。

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特に本品は黄八丈と同じような色彩になるようが、経糸の配列及び色になっています。

そして、織は格子の綾織りなので、全体に光沢があり織物自体の色の発色をひき立てています。

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ヨコ段に色が濃淡で変化するように緯糸を変えているので、紬の着物らしくカジュアル感ある反物に仕上がっています。

紬といってもゴワゴワ纏わりつく感じの生地質ではなく、サラリとして大島を着る感じの質感と思って頂けると分かりやすいかもしれません。

黄八丈と比べて見劣りすることなく遜色ないグレード、そんな織物着尺ですが、黄八丈の着物を誂えることを比較して考えると、凄くリーズナブルに誂えることができます。

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京都wabitasでは、このような素晴らしい長井織物着尺を他にも多数扱っています。

ウェブサイトはモチロン、京都にあるショールームでもご覧頂くことが出来ます。

特にショールームへお越しいただければ、数々の現品を直に触って見ることもできます。特に織物の場合は画像だけでは良さが分かりません。

現品を触って頂いたり、ご自分の顔色に合うか、体に沿うかなど鏡を見ながら体に当てて頂くことも出来ます。

商品の良さを体感して覚えて頂いて、必要な商品ということであれば、後日サイトからお求めいただくということも出来るので、是非ショールームへお越し頂ければと思います。

京都へお越しの際には、気軽にお立ち寄りください。

ショールームご来店には受付が必要となりますので、ご希望の日時を受付される際にお申し付けください。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

綺麗なブルーの米沢紬紋着尺

2020年11月12日 14時15分

着物通販サイト京都wabitasでは、ここ数カ月は米沢の高級織物が着尺と帯で、それぞれ新しく商品が入荷しています。

今回ご紹介させて頂きます着尺も、種類としては紬に属するタイプの米沢織紋着尺です。

本来の紬ほどネップという節の多い紬糸が目立たないので、本来のカジュアル紬とは少し違う感じです。

生地はこんな感じのタイプです。

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織物はタテヨコの交じりで出来上がるので、縞や市松などの織が多いです。

本品も同様に市松を大小に大きさを変えたり、横長の長方形や縦長の長方形などに変化をつけて、ご覧のようなグラデーションが効いたストライプの縞模様になっています。

■ 米沢紬:織の紋着尺 ≪縞市松グラデーション≫

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先染織物の特性をうまく活かしているのが良く分かる素敵な織物着尺です。

色は綺麗なブルーをベースにして濃淡を上手く使い分けて、綺麗でおしゃれな作品になりました。

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ブルー濃淡の透明感ある配色が、地模様の光沢でグラデーションの効いた、魅力溢れる素晴らしい着尺です。

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無地感に濃淡でぼかしているような、素敵な織の着尺です。

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透明感ある色彩が魅力的で、反物を見ているだけで、その良さが感じられます。

着物として仕立てしてみたら、どんな素敵な着姿になるのか、想像を湧きたててくれる逸品です。

見た目だけでなく、織物本来の質感の良さも、触っただけでわかります。

硬すぎず適度にシャリ感があり、しなやかな生地質になっています。

さすがは先染織物の産地:米沢謹製品です。

今回ご紹介した米沢織の紬着尺は、京都wabitasの【紬・綾織り】コーナーでお求め頂くことができます。

そして、本品も今までの品物同様に、京都のショールームに置いてありますので、見てみたいという方は、ショールームへお越し下さい。

着物はどんどんカジュアル化して、一つのファッションとして変わろうとしています。

染着物のような柄物が好きな方、江戸小紋のような無地感柄の好きな方、そして今回の織物のように織の無地感キモノが好きな方など、それぞれに好みがあると思います。

京都wabitasでは、織の無地感キモノをオシャレ着物として今後も増やしていく予定です。

米沢・白鷹・長井といった、山形の高級織物をワビタスのオリジナルブランドにしていきたいと思います。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

米沢織物:紅花かさね染紋着尺

2020年11月9日 14時45分

みちのく山形の織物産地といえば、第一に上がるのが米沢ですよね。

着物通販サイト京都wabitasでは、そんな米沢の伝統的な織物も扱ってきました。今回もワビタスらしい無地感でオシャレな織物着尺が米沢から届きました。

こちらです

■ 米沢謹製正絹織物着尺 ≪紅花かさね染紋着尺銀鼠≫

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色は上品で、素材がカジュアル感溢れる粋な織物着尺です。

そんな粋な織物着尺ですが、上の落ち着いた色とは正反対に、もう1色はシックな濃い目でオシャレな色の織り上がりになっています。

■ 米沢謹製正絹織物着尺 ≪紅花かさね染紋着尺:紫≫

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2点とも米沢ならではの先染による織物着尺で、シャリ感ある生地質は紬好きな方にはお勧めです。単衣着物として誂えて頂ける逸品でもあります。

糸染をするのに紅花染で一度下染をしているので、原色よりも深みのある色合いを引き出して、素敵な色の織物に仕上がっています。

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紋着尺という言葉通り、目を近づけてみると凄く細かく小さな菱のようなドット地紋が入っています。

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紅花のかさね染と、綾のような細かな模様の光沢が、この織物の特徴です。

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タテが2色の縞通しの織りになっているのですが

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遠目に見たらシックな色の無地に見えるような、シンプルでハイグレードな織の着物地です。

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紅花染など、みちのく織物の特徴が詰まった、光沢が綺麗な上質の紋紬の着尺です。

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本品は、着物通販サイト京都wabitasの【紬・綾織りコーナー】でご覧頂くことができます。それに、ワビタスのショールームにお越し頂いたら、現品を直に触って見て頂くことができます。

ショールームへのご来店希望の方は、お問合せフォームから、ご希望の日時をお申し付けください。

定休日やご予約が重なっている場合は、違う日に変更して頂くことがございますので、予めご了承下さい。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

新商品「絣の名品」長井紬

2020年10月29日 17時01分

前回ご紹介した白鷹の手織りの紬に続いて、今回も「絣」の名品をご紹介致します。

長井(山形県)で織った凄い紬の逸品物で、紬の併用絣の着尺になります。

作品はこちらです

■ 置賜紬:長井紬(絣) ≪格子に斜め絣≫

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この作品の制作者は、置賜紬:絣の伝統工芸士の長岡正幸氏です。京都wabitasでは、長岡さんの長岡織物謹製の素晴らしい綾織り着尺を沢山取り扱ってきましたが、長岡さんは絣の技で伝統工芸士に認定されています。

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認定されたのは平成5年になります。「絣の技術を後世へ伝えたい」という強い想いで数々の素晴らしい織物を作ってこられました。

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紬の併用絣を得意としておられるだけに、本品のような凄い拘りの逸品が生まれました。

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格子織の紬に、ご覧のように凄い数の絣が斜めに模様を描くように織り込まれています。

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全体に見ると、流れのあるような斜めの模様が凄く素敵に織り上がって、完成度の高いハイグレードでハイクオリティな作品になっています。

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これだけの絣を糸にするのには、熟練された凄い技術はモチロンのこと、それに費やした労力も凄く大変だったと思います。

長岡さんの織物は手織りではありませんが、「半自動」というような表現を産地の方々は使われています。

半自動とは、自動織機を使って手織りのように、ゆっくり、ゆっくり織ることの意味を表現されています。

実際にこの紬の現品を手に取って触った時、手織りだと勘違いしてしまいました。

また、これほど沢山の細かな絣糸を自動織機で織るのは、ゆっくりでないと織れないと思います。

糸つくりから織り上がりまでの生産日数は、手織りと同じ、もしくは手織りよりも時間が掛かったのかもしれません。

綾織りの作品をはじめ、長岡織物さんの着尺は質感が凄くよく、着物として凄く着心地のいい織物でもあります。

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本品も同様に紬ではありますが良い生地質に織り上がっています。

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この長岡正幸氏謹製の長井紬(絣の織物)は、2反あって最後の品ということでした。

その貴重な2反のうち1反を仕入れて、紬のコーナーに載せています。

着物通販をウェブサイトで展開する京都ワビタスでは、今回の長井紬や白鷹織の紬やお召しなど、日本の素晴らしい織物を取り揃えています。

サイトだけでなく、ショールームに現品を常設しています。お越し頂けると、現品を手に取って見て頂くことも出来ますので、一度お越しください。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

新商品「絣の名品」白たか紬

2020年10月27日 16時55分

着物通販サイト京都wabitasでは、ここ数年で織の逸品物を求めて山形の産地を巡り歩いてきました。この間も米沢、長井、白鷹へ出張した際に、幾つか素晴らしい逸品物に出合い、その素晴らしさに惚れ込み、幾つか入荷することができました。

早速サイト上にアップさせて頂いて取り扱いをスタートしております。

その一つが、絣紬の2点の名品です。

1点は白鷹の手織りによる絣紬の反物、もう1点は長井の伝統工芸士による総絣りの凄い紬です。

どちらも数が作れない凄い逸品の名品です。「着物は紬」という方にはたまらない織物なので、画像を入れてご紹介させて頂きます。

まずは白鷹織の手織りによるカジュアルな絣紬の逸品をご紹介させて頂きます。

品物はこちら

◆白鷹草木染手織り紬 ≪真綿の絣格子≫

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タイトル通り真綿の手織りによる紬です。

織元は白鷹お召し板締め絣のメーカー白たか織の佐藤新一工房さんです。

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佐藤さんの白鷹紬の特徴でもあるのが草木染です。主染料はログウッド、矢車、藍、紅花、刈安などを使っています。

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シックで荒々しい中にも、カラフルな糸使いでカジュアル感溢れる素敵な織の紬です。

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この紬の織物は、経糸緯糸共に真綿から引いた紬糸を使用し、高機により手織りした「絣」の創作織物です。
その風合いは着込むほどにしっとりと柔らかくなり、艶(つや)も増してくるという、特徴をもっている、まさに白鷹織伝統の逸品です。

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草木染のカラフルな糸が荒々しい縞になり流れのある織り上がりです。

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そして、タテヨコに重なるように絣を格子繋ぎに入れて、工夫を凝らした創作逸品物の絣紬です。

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みちのく山形ならではの、レトロ感溢れる紬らしい「これぞ紬」というイメージにピッタリの、ハイグレードでハイクオリティ、そしてハイセンスな逸品だと思います。

この手織りの白鷹紬は、着物通販サイト京都wabitasの紬・綾織りコーナーでお求め頂けます。

また、これだけの凄い逸品物紬なので、実物を手に取って見てみたいという方は、ショールームで現品を常設しておりますので、お申し付けください。

着物通販の京都wabitas(ワビタス)

白鷹織応援企画「手織りの紬」

16時08分

着物通販サイト京都wabitasでは、白鷹織の高級品をこれまで沢山取り扱ってきました。

伝統的工芸織物でもある板締め絣お召しをはじめ、素晴らしい織物が白鷹町から生まれてきました。

そんな白鷹の産地では、織子不足による問題が深刻でしたが、少しづつですが機織りを仕事として頑張って頂ける若い織子さんが増えてきました。

機織りの技術を習得できるのには何年物年数がかかります。この貴重な織子さん達がこの先も機織りをできるように、京都ワビタスでは白鷹の織物を1反でも多く扱って応援していきたいと思います。

今回は応援商品ということで、紬や鬼皴お召しなど手織りの高級織物着尺を数点だけ限定で特別な価格でご提供させて頂きます。

全て白鷹の名品となりますので、大変価値ある品ばかりとなります。

≪価格は京都wabitasのサイト:紬・綾織りコーナーでご確認下さい≫

◆白鷹草木染手織り紬 ≪格子縞の綾織:鶯生成り≫

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草木染の糸で織りあげた光沢が綺麗な綾織りを手織りしている素晴らしい織物です。

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単衣着物にもおすすめ致します。

このほか

格子綾織:ブルーの縞

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格子縞綾織:深藍墨緑

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シボのある鬼皴お召しも

白鷹鬼皴お召し:手織り  紫の縞

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鬼皴お召し:手織り 薄浅葱

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ワビタスでは常日頃、毎日がリーズナブルな設定になっていますが、今回の限定5点に限っては特別な設定価格となっております。是非サイトをご覧頂いて、この機会に一度白鷹の名品を誂えて頂きたいと思います。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

紅型染の九寸3点◆琉球染を在庫処分◆

2020年9月25日 16時08分

着物通販サイト京都ワビタスの九寸なごや帯コーナーに現在、琉球紅型染の九寸が3本だけですが決算まで「在庫処分最安値」の特別価格にさせて頂いてます。

モチロンお仕立て代金も含んだ税込み価格にさせて頂いております。

紅型染ファンの方は是非この機会をご利用下さい。

■ 琉球紅型染名古屋帯(九寸仕立て代込み)

◆在庫処分最安値◆

 ≪小千谷紬:月桃に兎と月≫紅型染九寸なごや帯

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≪小千谷紬:花菱格子柄≫紅型染九寸なごや帯

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≪小千谷紬:牡丹具利模様≫紅型染九寸なごや帯

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夏の帯コーナーからも

琉球紅型九寸帯小千谷紬(仕立て代込)
◆在庫処分最安値◆

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生産者の方には大変申し訳ありませんが、今後の取り扱い方針で、紅型染の帯は今ある在庫をいったん売りきって、いつか新たに取り組めるようにしたいと思います。

誰もが欲しい本場琉球の紅型染なごや帯からのお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

小千谷紬の訳あり品:着物~羽織

2020年9月18日 15時54分

着物通販の京都ワビタスは半期の決算を10月に迎えます。10月には完全予約制によるキモノ決算ファミリーセールを開催します。

ファミリーセールに来れない方々のために、サイトで決算月ならでの価値ある商品をご用意していきす。

例えば、これからご紹介する紬の高級サンプル生地で創った染物もそうです。

格子を織った高級小千谷の白紬の反物がサンプル品として残されていたのですが、

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それを引き取って染に出して出来上がってきたものを、サンプル特価品としてご用意させて頂きました。

出来上がってきたのがこの2点です。

■ 小千谷紬の正絹染着尺:決算品≪格子織の紬に墨紫染≫

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紬らしさが滲み出ていてレトロ感溢れるシックな紬の染着尺(反物)になりました。

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「シックにカジュアル」そんな言葉がピッタリ当てはまる、おしゃれな紬着尺です。

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【サンプルの生地】

サンプルの生地といっても、サンプル用に織ったわけではなく、最初は複数反織って商品化された生地です。追加でご注文が取れるように生地屋さんや機屋さんが現反を1反サンプルとして残されている生地です。

本品は特別にそのサンプル用で残されていた生地を譲って頂いたもので、凄く価値のある品といえます。

色はもう1色あります。

■ 小千谷紬の正絹染着尺 ≪格子織の紬に紫染≫

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渋くて深みある紫色のオシャレな染め上がりです。

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滑りも良くてシャリ感があり丈夫な生地質で、カジュアル派の方、特に紬が好きという方に是非着ていただきたい、上質の生地質です。

次の1品は、もの凄く希少な紬のサンプル生地を、同じように誂えて染めた創作逸品物です。

■ 小千谷紬の正絹染着尺【サンプル生地使用】 ≪野蚕紬に重ね引き染≫

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染める前の生地だけでも凄くレトロな感じの「これぞ紬」そんな生地を、同じようにシックな色に染めてみました。

機屋さんが既に活動されてませんので、詳しい糸使いなど分からないのですが、見る限り特殊な糸が使われていると思われます。天蚕糸・野蚕糸・赤城糸等々紬の産地ならではの特殊な糸が使われている究極といえる紬の生地です。

そんな紬を染めて出来た反物は、素晴らしい作品になりました。

■ 小千谷紬の正絹染着尺【サンプル特価】 ≪野蚕紬に重ね引き染≫

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荒々しいカジュアルな生地を、シックな色に染めた素晴らしい反物です。

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貴重なサンプルの生地を使ってるので、凄くリーズナブルでお求めやすくなっています。

袷や単衣向きな紬はこの3点ですが、夏の長着(キモノ)や羽織ものにも使える薄物の生地も、高級小千谷紬のサンプル生地にありました。

■ 小千谷紬の薄物染着尺【サンプル使用】 ≪薄物紬地に引き染ぼかし≫

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紬の丈夫なオーガンジーという感じの高級素材がサンプル白生地の中から見つけて、同様に譲ってもらいました。それも新たに染めてみたのですがどうでしょう、素敵な染物が出来上がりました。

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サンプルの生地でしたので、中には横段に見える箇所もあります。これも、ならではです。

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おススメは塵除けコートや羽織ですが、夏仕様の着物にもできる、凄く丈夫な生地なので長着にもOKです。

もう1点も同様です。

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■ 小千谷紬の薄物染着尺【サンプル特価】 ≪簾(すだれ)織:墨黒≫

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簾のように隙間ある横段に織られた高級紬地です。少し生地がレトロな生成りになっていたので、黒に近いシックな墨黒に染めてみました。

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どれの生地もそうですが、小千谷の大新織物さんが織った紬地は、質感が他の紬地と違い凄くいいです。

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透け感がオシャレな羽織になること間違いなしの、サンプル生地を使った価値ある創作逸品物です。

今回ご紹介させて頂きました5点は、全て1点モノで同じモノは無い貴重な品なのです。

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ぜんまい紬の染着尺

12時02分

着物通販サイト京都wabitasの男の着物コーナーに、ぜんまい紬の反物を染めた男着尺に新色が出ました。

◆男着物:ぜんまい紬
昼夜ぼかしネイビー~墨

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見た目にレトロ感溢れる染め上がりで粋な紬の反物として、カジュアルな男着物として新しく創作しました。

丹後の機で織ったぜんまい紬の白生地を染めています。丹後のジャガード織機(紋織)を使って、緯糸にぜんまいを入れているだけでなく、細かなドット柄が地紋に織り上がるように工夫してあります。(このドット柄は正確に言うと小さな格子になっています)

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染め上がりは、紬ならではのカジュアル感に加え、地模様が光沢でアクセントになり、高級感のあるおしゃれな反物に仕上がっています。

染めは、引き染技法で左右に色が変化していく、染分けぼかしです。片方が濃色に対して反対側は全く異なる色を使っています。この染技法は昼と夜を表現に例えて、昼夜染や昼夜ぼかしなどといわれてます。

正に幻想的な色の変化が粋さを感じさせてくれます。仕立て上がった着姿が楽しみな染め上がりです。

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■ ぜんまい紬男の着物 ≪昼夜ぼかし墨~墨紫≫

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これも色は違いますが、同じ染め方です。

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墨掛かったダークな色合いが、実におしゃれです。

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もう1色も同じように

■ ぜんまい紬の男の着物

≪昼夜ぼかし墨~藤鼠≫

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次の染は染分けではなく、幻想的な色彩でモヤをかけたような、夢幻ボカシ染です。

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■ ぜんまい紬の着尺 ≪夢幻染ぼかし:藍紺≫

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藍系のブルーをダークな濃色にして、色々な色を加えて幻想的なボカシに染め上がっています。

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ちょっとカジュアル感強めで出したい方におすすめです。

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こういう染め上は、ローケツ染などを得意とされる染色作家さんがよく使われています。女性用に呉服屋さんの展示会に行かれる作家さんが、似たような雰囲気の品を売られています。

そういう場所では、作家さんの商品ということで、一般の人では購入できないような驚きの金額で値札が付くそうです。

染どころ、染め方は同じでも、ワビタスのサイトでは、常にリーズナブルな設定で発表しています。

■ ぜんまい紬 ≪夢幻染ぼかし:茶≫

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同じ茶色でも無地と違い、夢幻ボカシならこのように全く雰囲気が変わり粋な反物になりました。

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シックな雰囲気で粋です

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ぜんまい紬というと女性用の商品ばかりで、男性用に作られた幅の広い品は無いと思います。

男性着物のコーナーから出していますが、むしろ紬は女性の方が好きな人が多いと思います。今回の染め上がった5点の反物なら女性にもおすすめです。

手が長く普通の反物では仕立てが出来ないという方にも、嬉しい逸品でもあります。

京都ワビタスから、ぜんまい紬のご紹介でした。

ぜんまい紬の商品は、ショールームに常設しておりますし、10月開催のキモノ決算ファミリーセールでも、ご覧頂けます。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

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