男着物や羽織に正絹素材の薄物染着尺
2024年6月27日 10時04分男着物を着物通販サイト京都wabitasの男の夏着物コーナーに、夏着物や単衣羽織用に織った、正絹薄物着尺が新しく揃いました。
男性の正絹夏物着尺は、全国的に取り扱いが少ないため、女性用の紋紗の反物や、法衣用の駒紗などで誂える方が多いようです。
そんな男用の正絹夏物着尺を、今年は染物で創作してご用意させて頂きましたので、お知らせ致します。
生地を山形県米沢まで行き、もともと先染で織られていた織物を、染められるように特別に白で織ってもらった、一から創作した商品になります。
織元メーカーは、男物メーカーで知られる東匠猪俣さんです。
猪俣さんが作られている夏物ブランド品の先染薄物着尺:爽夏(さやか)を、白で織って頂いて、出来上がった白生地を京都で染色した男の夏色無地になります。
さざ波のような地模様が光沢で浮かび上り、無地感の中にも粋さがあります。
紋紗のように、隙間だらけのからみ織とは異なり、滑りが良く、適度に柔らかで、シャリ感もある、風通しのいい夏向きの生地に仕上がっています。
紋紗のように、からみ織で織った生地などは、引っ掛けたりする心配がありますが、本品は平織のように滑りが良く、それでいて軽いので、活動的な男性に向く素材と言えます。
今回は色無地に染めているので、生地質が先染の織物より柔らかくなっています。しかし、ふにゃふにゃになっているということではなく、独特な織模様になっているため、シャリ感があり着物(長着)にも、羽織にも適した生地になっています。
後染の利点を活かして、小ロッドで色数豊富に揃えました。
黒やグレーなど、男物として王道の色~ピンクや水色にクリームなど、女性モノにもあるようなライトカラーまで、幅広い色目を揃えております。
【淡いグレー】
紗のように「透け透け」ということではなく、適度な透け感になります
そして、何と言ってもこの薄物染着尺の魅力は、地模様がさざ波のように見えて、光沢によってお洒落なグラデーションが生まれ、無地感の魅力溢れる作品になっています。
他にも色があり、現状でも10色以上を染めています。
長着にも羽織にもおすすめですが、比較的羽織にされる方が多く感じます。
透け透けだは無いので、10月や11月のお出掛けで、夏のように暑い時には、この素材で誂える羽織が丁度良く、一つ誂えておくと、1年を通して活躍すること間違いナシで、重宝すると思います。
冬以外の春~夏~秋(4月~11月)までお使い頂くことができます。
この品は、京都wabitasの男着物コーナーの【夏物コーナー】でご覧頂くことができます。
素材を確かめてみたいなら、ショールームに常設しておりますので、京都へ来られることがあれば、見に来て下さい。
以上、男物コーナーから正絹薄物着尺のお知らせでした。