小千谷で織った正絹の夏上布
2021年4月11日 14時52分紬の絹織物や、麻織物の産地でもある新潟県越後小千谷で織った、高級夏上布の正絹紗紬染着尺(反物)の価値ある品が、【正絹夏着物コーナー】と【塵除けコート・単衣の羽織コーナー】から現品1点モノとして出させて頂きました。
シャリ感あり夏に相応しい質感で、麻織物の産地だけあって絹も素晴らしい質感です。
通気性がいいのは見ただけで分かって頂けると思いますが、凄いのは横への伸縮性です。
ストレッチ素材ではなく、撚糸の特徴を活かしてると思われる伸縮性があり、長着に誂えて頂いても、安心して着こなせると思います。
縦に紬糸を入れてシャリ感を出し、ヨコには柔らかさがあるので、長着にも羽織モノにも、どちらに誂えて頂いても着心地がいい和服になります。
そんな高級小千谷の絹上布の染着尺ですが、それぞれ生地の段階で、B反やAB反「訳あり品」という事で、本来よりも大変お求めやすい設定でご提供させて頂くことができます。
塵除けコート・単衣の羽織コーナーからこちら1点モノで
■ 小千谷紬の薄物染着尺「少々難ありB反処分」 ≪紗のタテ紬ぼかし(紫) 正絹夏上布≫
軽くて丈夫、しなやかに柔らかい質感は、羽織モノに最適です。
シックなパープルの濃淡で、ぼかしに引き染ました。
薄モノを平織りで織っているので、平織りによくある織り段が原因かと思われるのですが、それ以外は特別ひどい織りキズなどはありません。
この生地は、機屋さん(小千谷の大新織物さん)が、織サンプルのために残してあった生地で、機屋さんは昨年に活動を終えられましたので、最後の生地だということです。
あと2点の絹上布は【正絹夏着物コーナー】から出しています。
■ 小千谷の正絹夏紬上布「AB反お値打ち処分品」 ≪藤グレーのタテボカシ染【1点モノ】≫
淡彩で涼し気な色をボカシ染してあります。無地ではなく単色濃淡なので、仕立て上げると幻想的で涼し気な透明感ある色彩に仕上がります。
AB反なので、特別目立つような問題はありませんでした。しいていうと、紬糸の絡みが一部大きくなっているヵ所がある程度で、着姿には影響くありません。
もう1色
■ 小千谷の正絹夏紬上布「AB反お値打ち処分品」 ≪薄浅葱色のタテボカシ染【1点モノ】≫
涼し気で爽やかな染め上がりとなっています。
これもAB反ということだったので、中を検品したところ、織汚れが反物の最後の方の部分にありました。
仕立てに何の影響もないため、AB反扱いになったようです。
夏のオシャレ着に上品で涼し気な高級感溢れる小千谷の薄物染着尺です。
長着にされるのもヨシ、羽織にされるのもヨシの上質な価値ある訳あり品です。
ウェブサイトにはそれぞれのコーナーからご覧頂けますが、質感を見てみたいという方は、一度ご注文頂くか、京都のショールームへお越しいただくかの何れかで、現品を触って頂けます。
ウェブサイトからご注文頂いた場合は、品物が届いて想いと違った場合はキャンセルが出来ます。「ショールームに行って確認してみたい」という方は、祝日や土曜日以外のご都合のいい日時をご予約下さい。
ショールームの営業日⇒日曜・月曜・火曜・水曜・木曜・金曜
(土曜日及び祝日は休業)
高級小千谷の絹上布を使った染着尺のお知らせでした。