小紋を専門に取り扱う着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)では、正絹小紋の反物ばかりを揃えて見やすい画像でサイト上に出しています。
使っている生地は主に正絹の丹後製か長浜製の上質な白生地を使った国産の小紋を豊富に集めています。
その国産の生地を分けると、主にちりめんのシボのある生地と、地模様を織り上げている紋意匠を使っています。
鮫・行儀・角通し・万筋・大小霰などの江戸三役や江戸五役などの江戸小紋柄の小紋はちりめんを使うことが多いですが、地空きになっているような柄の小紋には地模様のある丹後紋意匠の生地を使います。
地空きの飛び柄でちりめんの生地を使っている小紋もモチロンありますが、そういう染柄の小紋には最高級なシボの高いちりめんを使いプレミアム小紋として扱っています。
どうして飛び柄には普通の縮緬を使わないかというと、無地場の部分は染めてみないと綺麗に染めあがるか分からないので、出来る限りシボの高い生地や模様のある生地を使います。
特に生地に模様のある紋意匠はその地模様と染めている柄と関連性があったりするものや、柄よりも地模様に使っている文様が格が高かったりして、組み合わせのセンスを高めて創らないといけないので、創る側はただ単に模様のある生地を使っているということではありません。
小紋の柄を引き立てさせたいのなら、地模様には目立たない模様を織り上げた紋意匠を使いますし、逆に無地感を強く打ち出して友禅の柄は糸目や小柄で上品に染めている小紋などには、使っている生地の模様も吉祥文様であったり、有職紋様であるなど、格調ある模様を織り上げた生地を使います。
今回京都ワビタスに入ってきた紋意匠の小紋は、地空きの飛び柄で紋意匠の生地に染め上げた中柄のオシャレ小紋ですが、「ちょっとこの品はB反では無いんだけど、染屋さんが間違って染めたので3反限定で扱ってもらえませんか」と、産地の方から「訳あり」で3点限定で入荷しました。
新しく創られた新柄の小紋なのですが、アウトレットセール品として通常の設定価格より更に更にリーズナブルでお値打ち設定で発表することになりました。
こんなオシャレな小紋なんです

絞り模様の雪輪の柄が、ポツンポツンと散りばめられた、上品な色使いでとっても素敵な小紋じゃないですか
「これのどこが訳アリなんだろう」と誰もが思うはずですが、理由は使っている生地の地模様にあります。
この小紋はこのように離れて見ていると無地に飛び柄のように見えますが、近くで見ると生地全体には細かな鹿の子疋田が薄い色で染められています。

で、「どこが問題なの?」
先程小紋の柄で使う生地の種類で説明したように、このように生地全体に柄が入っている小紋には紋意匠でもあまり地模様が目立たない柄を織り上げた生地を使い染め上げるのですが、メーカーさんでは模様の目立たない丹後紋意匠を染め出したはずなのに、染屋さんが加工場で誤って3反だけこの小紋に使わない柄の生地を使用してしまったので、この3反だけは別で販売しなくてはならないので、京都ワビタスが4月が決算ということもあり半端品でアウトレットセールにして扱っています。

この小紋には正倉院文様を菱形に織り上げた光沢ある生地を使っていますが、鹿の子の友禅に隠れて地模様の柄が見えないのでわざわざ正倉院文様の生地を使わなくても良かったのに、染を始める時に何処かで混ざったようで、染めあがってから気付いた品です。

細かな正倉院文様なので殆ど地模様が分かりません
続いてはこれまた別の模様の生地で織り上げて、それに色も少し異なり落ち着きある小紋になっています。

今度は地紋に網代文様の幾何学で光沢ある生地を使っています。

この地模様は、チョット光沢が目立つ感じです。
もう1色もこの網代文様です

この三点の小紋が以上の理由で「訳あり」アウトレット半端品セールで、大変おもとめやすくなっています。
ご覧のように雪輪の模様を絞り風に染め上げ、しかも鹿の子柄を用いてますので殆ど絞りのような着物に見える小紋染のおしゃれな正絹小紋着尺(反物)です。
染めは京都、織(生地)は丹後の国産小紋の出来たてホヤホヤの新品ですので、新鮮でとてもお値打ちです。
紋意匠の上質な生地は、長着としてもモチロンですが、羽織やコートにも適していますし、単色で上品で爽やかな色使いなので、単衣の着物としてもお薦めできるお値打ち商品です。
この小紋は着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)の小紋コーナーでお求め戴くことができます。
各1点づつしかない在庫限定品なので、売り切れましたらサイト上からは無くなりお求め戴くことはできませんので、ご了承願います。
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