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新作男着物:左志め織物五百機小紋「男着物展で展示」のお知らせ

2023年8月31日 12時17分

9月15日(金)15時オープンの京都wabitas男着物展:東京南青山(表参道)決算セールでは、これまでお知らせしてきたように、この展示会には沢山の男物商品を用意していますが、先日ご紹介した栄時袴など新しく新商品として扱う商品も多数あります。今回ご紹介する着尺もその一つです。

米沢織物のメーカー左志め織物さんの逸品「五百機小紋」を、この展示会から扱うことになりました。

ご存じの方も多いと思いますが、左志め織物さんは元々米沢織雨コート地のメーカー(機屋さん)ですが、雨コート地の材料(糸)及び織機を活かして、今では雨コートだけでなく着尺や帯など様々な織物を作っておられる米沢を代表する織物メーカーさんです。

全てハイクオリティな商品ばかりなのですが、そんな左志めさんの扱われている商品の中で、この度の男着物展にあわせて、五百機小紋の男物用織物着尺を新しく揃えることにしました。

選んだのは青海鮫や万筋にお召十など格調ある柄のタイプをそれぞれ揃えました。

特に凄いと思ったのが、細かな万筋の江戸小紋着尺を織で作っていることです。

※万筋の織物男着尺:五百機小紋

凄く粋で、凄く繊細で、凄くいい質感に驚くばかりの作品です

普通の糸使いの織機で織ると、こんなに綺麗な反物に仕上がりませんので、丹後の機屋さんなどに頼むと、殆どの機屋さんが嫌な顔をされて、受けてもらえないので、はじめてこの反物を見せてもらった時に、凄く感激してしまいました。

シックで上品に粋な高級織物男着尺です

万筋は全て黒経糸ですが、緯糸の色を変えて3色ほどあります。

※青海鮫の織物男着尺:五百機小紋

こんな細かい模様をジャガード織機(紋織)で綺麗に織るなんて凄すぎます。

粋です

※四菱になった菱菊の織物男着尺:五百機小紋

万筋や青海鮫は経糸が黒でしたが、このタイプは白っぽい生成りの経糸で織ってるタイプを選びました。

裃文様の格調ある柄を織って光沢感が出ている男着尺ですが、男性だけでなく女性にもおすすめできる上品で格式ある織物着尺です。

※お召十文様の織物男着尺:五百機小紋

【黒の経糸】

そして【生成り経糸】

そして

【ベージュ系の経糸】

細かな地模様が光沢と相まってハイクオリティな織物に仕上がつています。

同じ模様ですが、経糸や緯糸が変わるだけで、それぞれ別ものになって、それぞれに良さを感じます。

裃文様は江戸小紋同様に格もあり、細かま小紋ならではの良さがあり人気です。

男性はモチロン、女性の方も好まれるタイプです。

※網代文様の織物男着尺:五百機小紋

最もカジュアル感ある小紋柄ですが、これだけ上品に仕上がるとセミフォーマルにも扱えそうです。

模様がくっきりしている分、光沢が綺麗ですね。

この網代模様は、焦げ茶もありますので、東京の展示会にお持ち致します。

主な柄はこの4柄で、東京の男着物展でお披露目させて頂きます。

機の専門的なことを詳しく述べると凄く長くなるので、商品が素晴らしいと感じたことや、特徴を簡単にご説明致します。

見た目の素晴らしさはモチロンなのですが、持った時に他の機場の織物と全く違う感じがしました。

しっかりした打ち込み(織)なのに、しなやかで柔らかく、何よりも軽いです。

軽いと言っても薄物のような軽さではなく、適度な重さと思って下さい。

それは、冒頭で述べたように、左志め織物さんが元々は雨コートだけを織っていた機屋さんだからです。

和装の雨コート地は、21中の上質の細糸で織るため、まるで羽二重のようなツルっとした艶のある織物です。

左志めさんの織物は、この男着尺も含め細い糸で織っているので、持った時の質感が凄く優しいのと、凄く丈夫なのに1反の重さが軽く、正に軽くて丈夫なんです。

確か説明では21中の糸を3本で織っているというように説明を受けたと思うのですが、その辺は省かせて頂きます。

【八丁撚糸を緯糸に使用】

そして、この男着尺は緯糸に八丁撚糸を織ってあります。

八丁撚糸というと、水をかけながら撚りを掛ける撚糸のことで、白鷹お召のようにシボのある御召に使われたり、縮緬に使われたりする強撚糸です。

鬼シボの縮緬や、白鷹お召など強撚糸を織った織物は、織り上がって湯もみをすることで、強撚糸の縮もうとする力で、独特の凹凸のシボが生まれるのですが、この五百機小紋も八丁撚糸を織っているのに全く凹凸のシボがないのです。紬のような無地織物のように表面にシボがなく絹の温もりを肌で感じられるような質感なのです。

何故かというと、五百機小紋に使用している緯糸(八丁撚糸)は、糸の段階で先に湯もみ(湯通し)して、織る前に糸を既に縮ませてあるのです。

鬼シボ縮緬などによくある特徴で、織り上がった後で生地が元の幅よりも縮んでしまうというデメリットがあるのですが、この五百機小紋は糸の段階で縮んでいるので、織り上がった後に縮むことがなのです。

しかも、八丁撚糸を使っているので、丈夫でしなやかな生地で、無地感なのにシワになりにくいという、正に上質でハイクオリティな織物なのです。

男性は活動することが多いので、丈夫で軽くシワになりにくいというワードが揃っているこの着尺は、正に男着物にうってつけなのです。

八丁撚糸を使った織物なので、いうなれば御召なのですが、御召独特のシボがなく、小紋柄を織っていることから、敢えてお召とは言わずに、五百機小紋と呼ばせて頂きます。

京都wabitasには沢山の男性ユーザー様がおられるので、全ての方におすすめしたい逸品です。

そんなハイクオリティな逸品を、まずは東京開催の男着物展で発表します。その後(10月~)は皆様に見て頂けるように、京都のショールームに常設していきますので、是非見に来て下さい。

以上、東京の男着物展で展示する米沢の左志め織物謹製男着尺:五百機小紋のご紹介でした。

男着物展のご来店お待ちしてます。

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白鷹お召板締め絣についてお知らせ

2023年1月23日 15時22分

山形県の伝統的工芸織物は、米沢や長井に白鷹など置賜地方で幾つか創られていますが、その中でも代表的なのが、ご存じ「白鷹お召」です。

絣を織る技法は、日本全国の中でも大島を含め幾つかありますが、その絣を板締めした糸で模様を織るという、白鷹だけの伝統的な織の技法で、御召を織ったものが、白鷹の板締め絣お召です。

白鷹お召ですが、ここ10年で織子さん不足など様々な要因で、生産量も限られた量しか織れず、織元さんは年々大変な状況になっているのを感じます。

京都wabitasでは、小松織物工房さんが織られた品を扱っているのですが、昨年(2022年)9月末に米沢からお知らせがきて、「小松織物さんの白鷹お召び原価が、12月から大幅に値上げになる」という内容でした。

※京都wabitasの白鷹お召コーナー

これまでも値上げの要請があり、聞き入れてきましたが、今回の値上げは原価で一気に十数万円アップになるという内容で、驚くのはモチロン、信じられないとしか言いようがありませんでした。

使っている原材料の大幅値上げ、光熱費の高騰、生産量の低下など様々な要因が重なっているのと、一番の要因は織子さんに払う工賃(給料)を、キチンと払えるようにするというのが、一番比重が高いと思われます。

なんせ、新人の織子さんが1反織り上がるのに、一月~1ヶ月半かかるということなので、大幅値上げの要請は致し方無いことなのかもしれません。

2023年に入り、現在子は据え置きのwabitas限定価格で販売を継続してきましたが、実際に高値が入った今、全ての在庫に影響が出るため、2月以降は値上げせざるを得ない状況となりました。

値上げラッシュの日本ですが、和装の生産現場がそれだけ大変だということをお知らせ申し上げます。

着物好きの方の中には、「小松さんの白鷹お召が欲しい」という方が沢山おられると思います。

京都ワビタスも、出来る限り産地の手助けになるように企業努力していくなかで、白鷹お召のような、伝統の着物を潰さずに、もっと広めるため、着物ファンの方々のためにも考えていきたいと思います。

1月いっぱいまで企業努力で据え置き価格、中には以前の在庫など特売している品もありますので、是非ご利用頂ければと思います。

以上、2023年に入り白鷹お召について、重要なお知らせでした。

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白鷹お召「お知らせ」

2022年11月7日 17時48分

着物通販サイト京都wabitasでは、山形県の置賜地方で生産されている上質な高級織物を揃えておりますが、その中でも代表作なのが、白鷹お召です。

佐藤真一工房さんと、小松織物工房さんの2軒が、それぞれ白鷹お召を生産されています。

京都wabitasは、現在では主に小松織物工房さんの作らている商品を扱うようにして、現物をショールーム及びウェブサイトでご覧いただけるようにしました。

これまで何度も説明してきましたが、板締めして作る絣糸で模様を織り出すという、白鷹だけの伝統的技法で創られる工芸織物です。強撚糸(御召糸)と絣糸から出来上がる御召は、凹凸のシボがあり、手触りの良さはモチロン、手織りならではの着心地の良さや素材感を感じて頂ける逸品で、特におすすめは素材感を一番感じて頂ける単衣着物ですが、モチロン袷着物として誂える方も多くおられます。

そんな小松織物さんの白鷹お召(板締め絣)が、12月から大幅な値上げ(コストアップ)になると、産地問屋さんから一斉に扱われているお店に知らせが入りました。

糸値の高騰や、光熱費、その他モロモロの要因があるのでしょうが、一番は織子さんへの工賃(給料)を確保しないといけないのではないかと思います。

というのも、少々のアップならしかたがないところなのですが、一気に大幅なアップの要請がきて、それをのまざるを得ないという状況です。

凄く高い小売り上代で販売されている割に、織子さんへの工賃は少ないのが現状なのかと思わせるのと、もう一つは生産性の低い商品だということです。

以前はベテランの織子さんが数人おられて、一人で一月に1.5反(2反弱)~2反近く織れていたのが、ベテランの織子さんが、高齢のため引退されたり、休まれたりして生産能力が落ちてきているのが現状です。

しかしながら、幸いにも若い方で「機織り」をしたいという人が何人かいて、日々頑張って織ってもらっているということも聞きます。

ただ、経験の少ない織子さんでは、1反織るのに1ヶ月半~2ヵ月近くかかるのが現実で、歩合制にしたら一月の給料が出ないことになります。

聞くと、国や県など助成金などで少なからず賄っている状況らしいのですが、織子さんにキチンと生活できるような工賃を支払えるためには、コストの大幅値上げしか無いのかもしれません。

12月の納入からは、大幅な原価アップをしないと、仕入れることが出来ないということになるのですが、機屋さん、織子さんを守っていくのには、仕方がないようです。

小松さんから直接仕入れている訳ではありませんので、今後どうなっていくか分かりませんが、京都wabitasとしては、これまでお世話になってきたのだから、少しでもお役にてるように、今後も小松織物さんの白鷹お召を、扱っていこうと思います。

京都ワビタスは、常にリーズナブルな適正価格に設定しております。

現状ある在庫はしばらくは企業努力で据え置き価格でやっていきますが、来年(2023年)以降値上げされた価格で仕入れていけば、販売価格も上げて行かなくてはならない状況になりますことを、ブログにてお知らせ申し上げます。

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白鷹お召し板締め絣「麻の葉」と「蚊絣」

2022年4月28日 8時12分

着物通販サイト京都wabitasでは、山形県の伝統的工芸織物「白鷹お召し」を取り扱っています。

板締めで染める絣で模様を出す、白鷹ならではの板締め絣お召しです。

一反織り上がるのに1ヶ月以上かかるため、滅多に入荷することが出来ないのが現状です。

白鷹お召しを織る工房は小松織物工房さんと、佐藤新一工房さんの2軒だけです。

京都wabitasでは主に小松織物工房さんの白たかお召を扱うようにしています。

そんな小松織物工房謹製白たかお召の、麻の葉模様と、蚊絣無地を入荷することができました。

◆白鷹お召し板締絣手織り ≪麻の葉≫ショールームでも常設中)

今まで松皮菱や七宝に蚊絣を扱ってきましたが、麻の葉は初めて入荷しました。

細かな亀甲絣で麻の葉模様を織りだしています。

模様になるように作られた板に糸を巻き、締め上げて染料を何度もぶっかけ注染して、麻の葉模様の絣糸が出来上がります。

出来上がった絣糸と御召し糸(強撚糸)でコツコツと手機で織ること、1ヶ月~2カ月かけて1反の織物が完成します。

大島紬の絣とは違う、白鷹伝統の製法から生まれるお召しは、持った瞬間に凄い織物だというのが分かります。

強撚糸から生まれる凹凸のシボが、風通しを良くして単衣の着物にも適していることから、袷の着物だけでなく、単衣に誂える方が多いです。

特にこの生成り色を単衣着物としてご愛用される方が、多くおられるようです。

そして、麻の葉を入荷してから1か月後ですが、今度は蚊絣無地の黒を入荷することができました。

■ 白鷹お召し板締絣手織り ≪小松織物工房:黒の蚊絣≫

こんなに立て続けに白鷹お召しを入荷することが出来たのは本当に何年ぶりかのことです。

正真正銘小松織物さんの蚊絣無地です。

これで現在5タイプの白鷹お召しを揃えることが出来ました。

今あるのは七宝が1色、ヨコ段絣が2色、麻の葉1色、蚊絣1色です。

たった5反と思われるかもしれませんが、5本そろえられることは大変なことで、凄く貴重なことなのです。

白鷹お召しをお探しの方のために、お役にたてるように今後も増やしていければと常に思っています。

そのため、4月から「白たかお召し」ページを新たに開設させて頂きました。

板締め絣お召しだけでなく、小松織物工房謹製で自動織機で織った白たかお召し微塵格子も揃えたページになっています。小松織物工房専用ページとも言える商品構成になっていますので、ご愛用下さい。

白たかお召しを直に見てみたいという方は、京都のショールームで常設しております。京都に行くついでがあれば、見に行きたい日を事前にご予約して頂ければ、ご覧頂くことができます。

白鷹お召しだけでなく、置賜紬の反物や帯などもご覧頂けます。

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お召しのB反訳あり品は、現代版の和装雨コート着尺でした

2021年9月10日 16時08分

丹後で製織された素敵なお召しの着尺(反物)が新品で入りました。

京都wabitasお召しコーナーから

経糸を黒にしているので、ショッキングピンクのような派手な色を使っても、シックでお洒落な御召し着尺に織り上がっています。

このお召は「少々難ありB反なんです」と言って、産地メーカーさんが「要りませんか」と言って持って来られたので、ワビタスのサイトで扱うことにしました。

B反となった具合は横に織りスジが走っている部分があるためでした

織難はジャガード織でたまに発生する織難なので、特別驚かなかったのですが、意外だったのが、このお召着尺を創作されたコンセプトでした。

お召しというと、袷もしくは単衣の長着(キモノ)用というイメージが強いので、本品もそうなのかと思っていたら、実際はそうでは無く、長着にも誂えて頂けますが、創作した目的は「現代版の雨コート」を作りたかったということでした。

よく見ると撥水ガード加工済のシールが貼ってありました。

そういえば、昔は西陣織で雨コート用の羽尺が当たり前のようにあったのですが、最近の現代には雨コートを目的とした反物は見かけたことがありませんでした。

というところから「現代版:雨コート」を創作されていて、その中で発生したB反だということです。

既に生産された雨コート兼用の新作お召しは凄く売れてヒット商品になっているそうで、現代版に相応しく様々な色ができているとのことです。

少し昔なら、レンガ色、金茶色、朱色などの縞コートでしたが、このお召を見てお分かりのように、幾何学模様にしたのは、雨をモダンにイメージされた感じがしますね。

という事で本品に戻りますが、現品は2点あります。

同じ色柄ですが、難の出方が少なく仕立てに問題ないのと、少し裁ち合わせするのが難しいかもしれない分の2点です。

コートにされても、羽織にされても、長着にされてもヨシで、自由に選んで頂くことができます。

以上、「少々難ありB反」で入荷してきた、創作現代版雨コート用お召し着尺のお知らせでした。

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ラメ糸を上品に使ったお召し

2021年8月31日 18時00分

お召しコーナーから、ラメ糸を使った商品を動画を交えて紹介いたします。

一見シンプルな柄のように見えますが、よく見ると緯糸に入ったラメ糸がキラキラと煌めくお召しです。

■ エレガントに煌めく御召(40cm幅) ≪乱れ霞エメラルドグリーン≫

■ エレガントに煌めく御召(40cm幅) ≪乱れ霞:レモンイエロー≫

■ エレガントに煌めく御召(40cm幅) ≪乱れ霞:生成りベージュ≫

■ エレガントに煌めく御召(40cm幅) ≪乱れ霞:生成りにブルー≫

経糸は白と生成りの糸で、緯糸はそれぞれエメラルドグリーン・レモンイエロー・ベージュ・ブルーの糸で
ジャガード織機で荒い横段模様を織ったことにより、タテヨコの細かい縞が交じりあったオシャレな模様が浮かび上がりました。

そして、緯糸にはラメ糸が光ります。
ギラギラと派手な光り方ではなく、こちらの動画のように動くとキラッと控えめに光る様にラメ糸が織り込まれています。

無地感のようなシンプルな柄にラメ糸の光が、上品ながらも遊び心を感じられるような反物です。

また、40cmと広めに幅が織られていますので裄の長い女性にも対応可能な品です。

以上、京都wabitasお召しコーナーからの紹介でした。

商品を直接見たいという方は、ぜひ京都wabitasショールームへお越しください。

お手に取って商品をご覧いただけます。

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男物訳ありコーナーに着尺6点追加

2021年7月21日 16時00分

男着物の取扱量一番店を目指す着物通販サイト京都wabitasですが、夏物、秋物ともに常に上質な男着尺が品揃え豊富になっています。

定期的に産地から品物が入ってきますが、機屋さんやメーカーを巡り歩いている中で、B反品など納めることが出来ずに困っておられるような品は、殆ど買い取ってあげるようにしてきました。

そんな訳ありB反品を入荷したらスグに「訳あり品」コーナーから出すようにしています。

今回も米沢織の個性的で上質な品々のB反品を6点追加させて頂きましたので、お知らせ致します。

まだ夏真っ盛りということもあり、羽織や単衣着物におススメの薄物着尺も含めた6点になります。

■ 薄物羽織用正絹先染無地 ≪シルクモール:ブラック「少々難あり」B反品≫

格子を織った粋な薄物は、生糸とシルクモールという絹の紡績糸を使って織った面白い逸品です。

生糸で縦ストライプとヨコのボーダーストライプをドビー織機で薄く透かしを入れて織ってあるのですが、シルクモールをヨコ段のボーダーに入れることにより、細かな格子模様になるのと、質感に凹凸ができて面白い生地質になっています。

色はシックな黒ですが、少し茶色掛かったチャコールブラックともいえます。

そんな織物着尺ですが、途中に生糸のボーダーストライプが1本抜けて、格子の間隔が広くなって見える箇所があるため、「少々難ありB反」になりました。

羽織用としての対象商品なので、羽織に仕立てる分の用尺は、難のあるヵ所を取り除いても十分仕立てられます。

ということなので、B反品でも大変価値ある商品なのです。

用途は、4月~10月までのシーズンを通して羽織れる薄物単衣羽織としてお使い頂けます。

今や薄物羽織は袷と同じくらい着用頻度が多くなっているので、着物を着る方にとっては必需品となります。

本品は1点しか無い現品限りの商品になります。貴重な商品なのでおすすめです。

■ 薄物羽織用正絹先染無地(幅41cm) ≪シルクオーガンジーグリーン「少々難あり」B反品≫

これは薄物羽織用の超軽量な男物羽織用着尺です。(長着には仕立てられません)

鮮やかなグリーンも透け透けの生地なので、癖なくいい色合いに見えます。

途中に緯糸が無くなったのか、段のように筋ができているので、B反品になりました。

この羽織をお持ちの方は結構おられるのですが、この色でしかもB反のお値打ち品となると貴重です。

とにかく軽いので、お持ちでない方や、グリーンが好きな方にはお勧めです。

■ 単衣用薄物織着尺【幅広】「織キズ難あり」B反品 ≪縞格子:臙脂パープル≫

ここまでご紹介してきた品、そして本品に、このあとご紹介する品、6点全て米沢の織物メーカー東匠猪俣謹製です。

この薄物着尺は、定番ブランド「清彩」の織り方で、薄物を織った新商品です。

特駒撚糸を使って織っているので、柔軟性があり丈夫なので、着心地には定評があります。

下の画像をご覧頂きたいのですが、反物の10m程の所から2m程、織の組織が変わってヨコ縞の段になっているため、B反になりました。

長着に誂えるなら、下前の見えない部分に持ってくるなど工夫すれば、着姿には全く問題なく仕上がります。

羽織にされるのであれば、それこそ仕立に問題なく誂えて頂けます。

次は同じ清彩でも、薄物でなく本来の生地のタイプで、凄く上品ないい色に織り上がった生地です。

■ 男着物:特駒平織【反物】「織筋の難あり」B反品 ≪米沢織猪俣謹製清彩:生成りグレー≫

光沢がありエレガントで粋な縞格子の高級特駒撚糸綾織り着尺です。

特駒撚糸を使っているので、「お召し」と言っても間違いでない着尺です。

長着にも羽織にも、袷にも単衣にもおすすめな、猪俣さんの定番ブランド品です。

そんな定番着尺ですが、他と同じように織筋があるためB反になりましたが、光沢ある生地なので、仕立てすると何処に難があるのか分からなくなってしまうような、織難です。

更に「清彩」の新柄で、ボーダーのグラデーション模様に織られた着尺が、1ヵ所だけ織りキズがあるためB反になった品です。

■ 男着物:米沢織(反物)「少々難あり」B反処分品 ≪米沢織猪俣謹製清彩:グレートーン≫

小紋のようなボーダー模様に見えるので、無地のタイプとは全く異なりますが、織の組織は同じです。ヨコ糸の色を変えているだけのような感じです。

横段模様に見えるので、織キズが分かりずらかったのですが、下の画像のようなキズが1ヵ所だけあります。

この位置で、模様に合わせたようなヨコの傷なので、仕立てしても分かりずらいでしょうか、裁ち合わせしたり、見えない部分に持っていったりできるので、これも仕立てには影響なさそうです。

本日ご紹介する最後の1点は、真綿紬の逸品男着尺の「訳あり品」です。

■ 米沢織男着尺:真綿紬「少々訳アリ」B反品 ≪グレー濃淡(43cm幅)

結城紬でお馴染みの真綿紬を、平織りで打ち込みよく織った男の紬着尺です。

画像では分かりにくいのですが、光沢というか艶のある生地になっています。

上下の画像を見て分かるように、平織り特有の筋というか段が気になるということで、呉服屋さんが扱ってくれないということで、B反扱いとなった訳あり着尺です。

真綿のような不規則な紬糸を織れば、これは当然のことなのですが、今はこれが通用しないようです。

紬の象徴のような感じなので、味があって粋なのですが、ダメなようです。

ということで、大変価値ある訳ありのB反としてご用意致しました。

こちらは羽織よりも、袷の長着としてお誂え頂きたいです。

真綿紬は温もりあることから、袷向きです。

全体に紬のネップ(節糸)ならではのカジュアル感が溢れた、着尺に織り上がっています。

着心地いいキモノになること間違いナシなので、カジュアル着物が好きな方には、一押しの価値ある商品です。

以上、今回見つけた価値ある米沢織のB反品をご紹介させて頂きました。

これら全て着物通販サイト京都wabitasの男着物訳あり品コーナーからご覧頂けます。

この他にも多数の男物着尺がございます。

ウェブサイト及び京都wabitasショールームでもお求め頂くことができます。

ショールームで「現品を見定めてみたい」という方は、事前にご予約をお願い致します。

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白たかお召し:小松織物工房謹製の板締め絣「松皮菱」入荷しました

2021年6月6日 12時06分

山形は置賜紬の伝統的工芸織物の代表作:白たかお召板締め絣で、小松織物工房謹製の松皮菱が1点入荷することができました。

■ 白鷹お召し板締絣手織り「伝統的工芸織物」 ≪小松織物工房:松皮菱(反物)≫

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板締めで染色された絣の糸と、お召し糸(強撚糸)とを交互に入れて、松皮菱の模様に織り上がる、白鷹織だけの伝統的な織物です。

え?ボルトで締め上げ熱湯に( ゚Д゚) 北限の絣『白鷹紬』(2) - 京都はんなり着物歳時記

松皮菱を象った板に糸を巻いて締めあげることで、模様になる絣糸が出来上がるという、置賜紬の伝統工芸士による作品です。

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お召し糸を入れることで、独特な凹凸のシボが生れます。

一日にせいぜい10cmほどしか織ることが出来ないので、1反織り上がるのが1ヶ月以上かかってしまうため、頼んでおいてもいつ入荷出来るか全く分からないのですが、久ぶりに入荷することができました。

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鬼しぼと言われる凹凸のシボが肌への接触面を少なくして、さっぱりとした着心地を体感できることから、単衣着物に誂える方が多いです。

そんな白鷹織の板締め絣白たかお召着尺を、京都wabitasはリーズなるな価格で揃えてます。

これからも出来る限り織り上がったものを入荷できるように取り組んでいきます。

本品はショールームに常設しております。見てみたいという方は、気軽にご予約してください。

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7/10・7/11開催ファミリーセールの男着物は特設会場でご覧頂けます

2021年5月29日 11時30分

7/10・7/11の二日間、京都のメーカーが開催する着物ファミリーセールですが、今回も男着物は売り場を広くして、特設会場を設けます。

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(画像はショールームの売り場です。催事の時には特設会場になります)

見てみたい方は、ご入場のお申込みを受付中です。

男物の商品構成ですが、お召し、紬、染物、薄物など全ての正絹着尺は、京都wabitasの商品を全品ご用意します。

【御召し・紬】

西陣お召し、米沢お召し、丹後お召し、白たかお召しなど、100点近い御召しや紬の反物をご覧頂けます。

男御召し着尺がここまで揃う展示会は、多分ないと思います。

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紬などカジュアルな織物も、男女兼用のワビタス創作品がズラリと並びます。

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紬といってもネップ(節)があるものばかりが紬ではなく、黄八丈のように節の無いツルっとした織の、着心地いい品が揃っています。

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今回はお召しとも言える、先染で織った米沢製の無地着尺など、色数バラエティーにして特別価格4万円代でお求め頂けるコーナーもご用意します。

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無地の織物なので、普段着用~お茶会用~羽織用~など万能に誂えて頂ける品です。

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若い方~中年~ご年配の方まで、年齢関係なく選んで頂けます。

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着物を着慣れた方はモチロン、初心者の方など初めて着物を誂える方などに、丁度いいおすすめの品です。

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凄くお求めやすいリーズナブルな価格なので、長着と羽織をそれぞれコーディネートした色を選んで、フルに誂えて頂くこともできます。

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この他、高級織物の少々難ありなどの「訳ありB反品」も3万円代~ございます。

着尺は夏仕様の薄物素材もご覧頂けます。

≪男の薄物着尺≫

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夏場にさらっと羽織る羽織用にご提案できる品です。

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長着としては、夏はやっぱり麻です。

一番の定番でもある本麻近江ちぢみの着物を反物と共に揃います。

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夏の必需品でもある麻の肌着類も近江ちぢみです。

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LサイズとLLサイズから選べます

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角帯はこの夏にお使い頂ける麻の帯をはじめ、正絹も含めて沢山ございます。

≪麻の角帯≫

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≪正絹絽の角帯≫

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≪タサ―ル蚕シルク:波筬織の角帯≫

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この他には、正絹の袴地が絽袴、仕舞平袴、無地袴など大変お値打ちな価格でお求め頂けます。

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長襦袢なら男物用のフリーサイズ幅で、正絹オシャレ友禅長襦袢、夏用の本麻長襦袢、それに伴って半襟まで全てございます。

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羽織を誂える方には、羽裏や額裏地など一般的なタイプから個性的な逸品物までどこよりも多くの品から選べます。

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羽織紐麻の足袋もあるので、ほぼトータルでコーディネートできて誂えて頂くことができます。

男着物はデパートや呉服専門店さんで一式をトータルで誂えると100万円相当になるのですが、この催事では20万程度で揃えることができます(袴や長襦袢含まず)。

長着だけや、羽織だけの誂えなら10万以内も可能です。袴から長襦袢も全て入れた一式なら35万相当で、そこそこのランクの商品で揃えることができます。

「これからは着物を趣味にされる予定の方」、「茶道を始めようとお考えの方」、「新しくカジュアル着を誂えようとお考えの方」、その他お着物をお探しの方は、是非見に来て頂ければと思います。

その日に決めなくても、「自分に合うものがあるか試しに見に行きたい」という方も大歓迎です。絶対に買わなくてはいけないという事はありません、見るだけでもOKです。

ご入場を希望される方は、気軽にお申し付けください。

サイトの【お問合せフォーム】(←クリックするとサイトに移ります)から入って頂き、

氏名・ご住所・メールアドレスと「ファミリーセール入場希望」というように記入して頂くだけで、簡単にお申込み頂けます。

お申込み頂けましたら、ご入場券をお送りさせて頂きます。

当日はご入場券をご持参頂き、二日間のご都合のいい時間にお越し頂ければ結構です。

7月10日(土)10時~17時

7月11日(日)10時~16時

(会場:京都市中京区新町通り三条南入る)

この期間には都合が合わないという方は、ワビタスのショールームで11日以降も同じように商品を見ることができます。

その場合は完全予約制となります。ご都合のいい日時でご予約下さい。

毎回このファミリーセールでは男性のお客様にも多くお越し頂いてます。

何よりも気軽に、ゆっくり、自由に品物を触って、見て頂くことが出来るのがいいようです。

是非、ご自分だけのオリジナルコーディネートでオーダーメードの着物を誂えてみませんか。

ご入場のお申込みをお待ちしております。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

男着物の絹上布の夏お召しは、とにかく着心地が最高でした

2021年4月11日 17時54分

男着物の単衣(夏)用の正絹着尺「 絹上布男着尺、特選かすみ御召し薄物」が、凄く着心地いいのを自分で誂えてみて実感しました。

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■ 絹上布男物着尺(単衣) ≪特選かすみ御召し薄物【銀鼠】≫

(春夏秋に着れる正絹着尺)

我々のように着物を扱う仕事をする者のように、展示会やその他に営業活動をする際には、着物を着ることが多いため、季節に応じて袷や単衣の着物を誂えます。普段着としても着ますが、やはり仕事や行事の時に着ることが多いです。

そのため、持っている着物も多いのですが、いつも一番着るのに悩まされるのが、春から初夏に着る着物(単衣着物)です。

盛夏になれば麻着物を着ればいいのですが、3月~6月頃に着る単衣の着物が、薄物なのか、紬なのか、お召しがいいのか、色無地がいいのかなど、これまで誂えてきた単衣着物で満足できたものはありませんでした。

しかし、今年誂えた絹上布の夏お召し「かすみ」は、これまで誂えてきた単衣着物とは全く着心地が違いました。ちょっと早いですが、先日ショールームでお客様の接客をさせて頂いた時に着ましたが、凄く着心地よく感激してしまいました。

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(上記及び下記の画像は、実際の着物をトルソーに着せて撮りました)

居敷当を付けて誂えました

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平織りドビー織機で織った生地は、カスミの模様に見えて、艶があります。

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この絹上布は、軽くて滑りが良く、尚且つ丈夫です。

紗のように隙間がある薄物ではなく、上質の糸を使うことで、糸の本数を微妙に減らして、薄く織ってある高級織物です。

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適度に涼しく、動きやすい、疲れない、艶があるので容姿もいいので、本当に感激しました。

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下の画像は波筬で織った粋な角帯をあわせています。

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この夏お召しを単衣着物として、また祇園祭の展示会の時などには、夏着物としても着たいと思います。

今まで枚数が必要なため、訳あり品や安価な品を誂えてきましたが、満足できなかったので、逆に勿体ないお金の使い方をしてきました。しかし、今回の着物を誂えた費用は今までよりも高額ではありましたが、何故か得した気分です。

正絹で単衣着物の誂えにお悩みの方や、お探しの方がおられれば、一番にこの絹上布かすみ特選夏お召し着尺をおすすめします。

色も落ち着いた感じの数色の中から選べます。

幅42cmのキングサイズなので、男着物はモチロン、色があえば女性の方にも、是非誂えて頂ければと思います。

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長着だけでなく、贅沢に羽織を誂えるのもアリです。

今年のこれからのシーズンも着物を着まくりたいと思います。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

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