お召しのB反訳あり品は、現代版の和装雨コート着尺でした

2021年9月10日 16時08分

丹後で製織された素敵なお召しの着尺(反物)が新品で入りました。

京都wabitasお召しコーナーから

経糸を黒にしているので、ショッキングピンクのような派手な色を使っても、シックでお洒落な御召し着尺に織り上がっています。

このお召は「少々難ありB反なんです」と言って、産地メーカーさんが「要りませんか」と言って持って来られたので、ワビタスのサイトで扱うことにしました。

B反となった具合は横に織りスジが走っている部分があるためでした

織難はジャガード織でたまに発生する織難なので、特別驚かなかったのですが、意外だったのが、このお召着尺を創作されたコンセプトでした。

お召しというと、袷もしくは単衣の長着(キモノ)用というイメージが強いので、本品もそうなのかと思っていたら、実際はそうでは無く、長着にも誂えて頂けますが、創作した目的は「現代版の雨コート」を作りたかったということでした。

よく見ると撥水ガード加工済のシールが貼ってありました。

そういえば、昔は西陣織で雨コート用の羽尺が当たり前のようにあったのですが、最近の現代には雨コートを目的とした反物は見かけたことがありませんでした。

というところから「現代版:雨コート」を創作されていて、その中で発生したB反だということです。

既に生産された雨コート兼用の新作お召しは凄く売れてヒット商品になっているそうで、現代版に相応しく様々な色ができているとのことです。

少し昔なら、レンガ色、金茶色、朱色などの縞コートでしたが、このお召を見てお分かりのように、幾何学模様にしたのは、雨をモダンにイメージされた感じがしますね。

という事で本品に戻りますが、現品は2点あります。

同じ色柄ですが、難の出方が少なく仕立てに問題ないのと、少し裁ち合わせするのが難しいかもしれない分の2点です。

コートにされても、羽織にされても、長着にされてもヨシで、自由に選んで頂くことができます。

以上、「少々難ありB反」で入荷してきた、創作現代版雨コート用お召し着尺のお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)