唐獅子牡丹の意味・・・・岡重長襦袢

2014年9月11日 12時22分

着物通販サイト京都ワビタスの長襦袢コーナーから、老舗京友禅:岡重謹製の長襦袢が新たに加わりました。

渋い色が多い最近のオシャレ友禅長襦袢ですが、京都wabitasは派手好きというか昔のように明るい色の長襦袢をできるだけ揃えるようにしています。

今回も個性的な模様の唐獅子牡丹の友禅を、とても色鮮やかな配色で染め上げている岡重の京友禅長襦袢を加えました。

■?岡重長襦袢?≪唐獅子牡丹:黄色≫

【唐獅子牡丹とは】

唐獅子の元となるのは獅子、すなわちライオンです。

この模様は元々インドからシルクロードを経て中国へと伝わり、現在想像される霊獣として『唐獅子』へと変化します。

頭の両サイドや首や尾には、まるで炎の様な渦を巻く毛が体を覆っていて、胴体や四肢に模様のある独特の形状で伝えられています。

獅子の頭には強い霊力があり、悪い気を食べてくれると言われています。
獅子舞で人の頭を『パクパク』とかぶりついているのも、人の悪を食べている仕草なのだそうです。
また、獅子の巻き毛は『獅子毛』と呼ばれ、この巻き毛にも霊力があるのだそうです。


獅子は、ネコ科の動物ライオンではなく想像上の動物です。
猪、鹿も「しし」というため、「獅子」をとくに「唐獅子」といいます。

このように唐獅子と、百花の王である牡丹を組み合わせたものを「唐獅子牡丹」といいます。

このように唐獅子牡丹の柄には自分を守る縁起の良い意味があります。

刺青などにも使われる柄なのは、自分を守る守護の気持ちが込められているのです。

京都ワビタスでは、岡重謹製のこのカラフルな色彩の素敵な長襦袢を扱ってます。

着物の中に着る長襦袢には、織の柄や友禅で厄除けや縁起を担ぐため様々な品があります。

長襦袢は表からはあまり見えませんが、創り手の気持ちと、持ち主の想いがこもった着物を着るのに欠かせない大切なアイテムです。

これからも素材にも染にも使われている柄にもこだわり、良い長襦袢を創り揃えていきたいと思います。

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