正絹丹後ちりめん長襦袢「機屋の訳ありB反品」
2023年12月13日 17時18分毎年12月~1月にかけて、着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)では、国産の機屋さん(主に丹後)に残っている「少々難アリ」などの「訳あり長襦袢」があれば、お値打ちB反品としてウェブサイトで上に出すようにしています。
今年は白生地の段階でB反として残っていた反物がありましたので、京都の染工場に持ち込み、新品状態でボカシに染めました。
今回は主に八丁撚糸(強撚糸)を緯糸に使用している高級長襦袢地の、価値ある白生地を手に入れることが出来ました。
八丁撚糸を使用した変わり織綸子に紋楊柳といった、丹後ちりめんの長襦袢で、訪問着や色無地、小紋の下に着こなせるセミフォーマルタイプの商品になります。
着物を着るのに際して、必ず出番の多いタイプなので、1着に限らず、何着持っていても損の無い長襦袢と言っても問題ないと思います。
染は全てぼかしタイプで、クリームや若草、水色、グレー、藤色や薄紫などの寒色系の色になっています。
品物は京都wabitas長襦袢コーナーの中にある【略礼装ぼかし】コーナーでお求め頂くことができます。
こちらの品々です。
変わり五重織紋綸子≪梅文様:水色ぼかし「経糸切れによるタテ筋」≫

五重織という表現通りに、高級感ある生地質で、見た目も素敵な長襦袢地です。
流れるようにタテヨロケの流水ぼかしになっています。
左右・中央と濃淡で色を代えてあり、透明感ある上品な色彩になっています。

経糸切れによる織筋があります。










■ 特選丹後ちりめん長襦袢(八丁撚糸紋楊柳)◆訳ありB反品◆

こちらもシボのある紋楊柳組織で唐草文様を織った正絹長襦袢地です。

織の工程で出来たシミがあります



分かりずらいですが、織による難があります

最後も八丁撚糸を使った生地の正絹長襦袢ですが、変わり織のような複雑な組織とは違い、一般的な紋綸子を八丁撚糸を使って織った、優しい質感のタイプです。
■ 特選丹後ちりめん長襦袢(八丁撚糸紋綸子)◆訳ありB反品◆

ドットの水玉模様の地紋を織った紋綸子を、カスミ友禅ぼかしに染めた長襦袢です。

見た目何ともないようですが、下の画像をご覧ください。

本来でしたら、シボ立ちが出ないはずなのですが、ご覧のように楊柳のようなタテに凹凸のシボが出てしまい、織キズでは無いB反商品になりました。
八丁撚糸を使っていることにより、横にストレッチのような柔軟性があり、着心地のいい長襦袢なんです。
これら丹後の訳あり長襦袢は、本来なら全て国産の高級正絹長襦袢として、デパート呉服売り場や、高級呉服専門の小売店さんで扱われるような品です。
それらが「訳あり」ということで、大変価値あるお値段でお求め頂けます。
着物下に着る、中に着るモノなので「少々難があっても気にしない」というような方にとっては、正にお宝商品です。
現品あるうちに是非お求め下さい。