国産の正絹長襦袢でAB反の訳ありお値打ち商品

2022年10月31日 16時02分

訪問着や附下に小紋や色無地など、セミフォーマルな着物の下に着る正絹の長襦袢んで、大変価値ある商品を入荷することができました。

国内の機で織られた絹100%の紋綸子の生地を、上品な色にボカシ染した色長襦袢の反物.です。

今日本国内は、原料高や円安の影響で全てのモノが値上りして、我々のような一般家庭の家計を圧迫しています。

絹織物を中心とした和装品も、生産するのは国内でも、原料となる糸は殆どが海外から輸入しているため、商品原価は同じように原料高になっています。しかも、和装に使う生糸(絹糸)は、凄い値上がりになっていることから、今後は小売り上代価格にも影響が出てくること間違いない状況になっています。

訪問着などの高級染呉服は付加価値があることから、安価な商品以外は大幅な値上がりは無いと思いますが、長襦袢や裏地など付加価値が少なく、利幅のないアイテムは大幅な影響が出そうです。

長襦袢や小紋に紬などを主にして着物通販を展開している京都wabitasでは、そんな高騰する商品に対して、出来る限りリーズナブルなお値打ち価格でご提供できるように、産直などあらゆる手段を使って、企業努力しています。

今回ご紹介させて頂く長襦袢もその一つです。

タイトルにもありますように、品物は訳ありのAB反です。

「訳ありのAB反?」と、疑問に思われるはずなので、説明をさせて頂きますが、その前に現品をご覧いただこうと思います。

■ 国産正絹紋綸子長襦袢【AB訳あり特価】 ≪梅の文様ぼかし染≫「着用に問題なし」

※クリーム

上品な配色のボカシ染友禅で染め付けた、国産の正絹長襦袢地(反物)です。

梅が流れるように飛び柄で織られた地紋になっています。

若草グリーンのぼかし

※綺麗で上品な淡い水色ブルーのぼかし

※藤色の濃淡:淡いパープルのぼかし

※グレー濃淡(グレーとブルーグレー)のぼかし

すごく良くできた上質の紋綸子地で、質感がよいことから長襦袢に適した着心地いい生地に仕上がっています。

ならば、何が原因のAB反扱いになってしまうのかが気になります。

それに、そもそもAB反とはどういう意味なのかを先に説明致します。

【AB反とは】織りあがった生地を検品して、A反、AB反、B反、C反に分けられます。

A反は、織傷や汚れなど全くなく、正規のルートでメーカ=~問屋~小売店の店頭に並ぶ品です。

B反は、織傷や汚れなどあり、正規には卸すことができずに、織屋さんやメーカーの在庫として残り

「少々難あり」商品としてA反の価格よりも大幅に安くした処分価格で販売される商品です。

C反は、仕立てることが出来ない、仕立てに隠すことが出来ないような、どうにもできない商品です。

AB反は、その文字の通りで、A反とB反の間のようなランク付けになる商品です。

小さくて目立たない、微妙な織傷があったり、ネームの入れ間違いや判子の押し間違いなど、仕立てに影響がなく着用にも問題が無いのですが、反物で呉服屋さんの店頭にA反として並べることができないような、商品のことをいいます。A反よりも安く着用に問題なく仕立てが出来るので、感じ方ではB反よりも価値のあるお値打ち品と言えます。

本品も正に価値あるAB反の商品です。

何が原因でAB反なのかということが疑問になると思いますが、本品の場合は反物の耳(左右の端)が硬くて、反物では扱えないということが、AB反になった理由です。

画像を見て頂くと、耳の部分が段々に波打っているのが分かります。これは耳の端が硬いからできます。

聞くところによると、北陸にある機で長襦袢を新しく高速織機を使って2反以上の幅で織っているため、1反幅にカットした際に、30反~40反このようなAB反が出来てしまったということです。

新しい織機を導入したりすると、最初はこんなことが起きたりするのですが、今回の原因は高速で織っているのと、2反以上の反物を一気に織ったことにより、できてしまったように思われます。

反物を手に取ってみると、耳の硬さが分かりますが、仕立てしてしまうと、そんな原因も無意味になってしまうので、着用する側からすると、大変価値ある商品といえます。

しいて言うと、仕立てされる和裁士の方にとっては、扱いにくい商品といえます。

販売価格はウェブサイトをご覧いただきたいのですが、正絹長襦袢で比較すると、原価が高騰している今なら、中国で織った正絹紋綸子のA反品よりも、国産品なのに安くお求め頂くことができます。

生地ヨシ、地紋(模様)ヨシ、色ヨシ、ただ反物では置いてもらえないという理由だけの、お値打ちなお宝商品です。

この正絹長襦袢AB反の反物は、京都wabitas長襦袢コーナーの略礼装ぼかしでお求め頂けます。

訪問着や附下に色無地の下に適していることから、お茶会着物や卒入学式、結婚披露宴などにもご利用

頂くことができます。

一番の消耗品でもある長襦袢は、何着持っていても損にはなりませんし、良い生地ということならば尚更おすすめです。

このブログでご紹介する時点では、梅の地模様だけですが、他の地模様もあるにで、随時ウェブサイトの方にアップしていきます。

これからの時期は正絹長襦袢が必需品なので、京都wabitasの長襦袢コーナーをお見逃しなく。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)