男の着物:単衣におすすめ絹上布「夏お召し」

2020年8月19日 9時44分

男着物の品揃え及び取り扱い一番店を目指す着物通販サイト京都wabitasですが、取り扱い商品の99%は正絹や本麻といった天然繊維の高級品です。ポリエステルの洗える着物は、ほんの一部しか扱っていません。

そんなワビタスの男着物コーナーには、袷や単衣のどちらにでも誂えることができる「お召し」や「綾織り」に「紬」などの織物を沢山揃えています。お値打ちな「訳あり」B反品も沢山あるので、若い男性のユーザー様も増えています。

そんな男性のお客様が一番悩まれるのが、9月~10月、5月~6月の着物や羽織です。

7月、8月の盛夏の季節には、普段着用に麻着物が一番出て、羽織は正絹の薄物が多いです。

問題は夏物ではなく、単衣の着物です。

お召しや紬を単衣着物として誂えればいいのですが、今年もそうですが夏が長期化しそうで、まだまだ暑さ厳しく、9月に残暑見舞いが出そうなくらいです。この状況は既に5年以上前から始まっているんです。

異常気象が当たり前になった現代では、昔からいわれる着物TPOが、もはや通用しなくなっています。

薄物キモノでも、紗のように透け感が強くなければ、9月はモチロン10月にも着こなせる時代になっていると思います。

ワビタスでも、男性の単衣着物用に夏着物・単衣着物兼用素材で織った反物の取り扱いを、年々増やしています。

そんな単衣着物におススメの反物を改めてご紹介させていただきます。

只今夏物のコーナーで取り扱い中の、「夏お召し」とも言える絹上布の逸品からです。

米沢織の鈴源織物謹製カスミお召しを復刻するために、色々と試行錯誤を繰り返している最中にできた、夏のカスミお召し:絹上布の反物からです。

春夏秋に着れる■ 絹上布・夏単衣着尺 ≪特選かすみ御召し薄物バージョン≫

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お召し機で織った生地は、しっかりとした生地なのに透かしが入って通気性を良くしてあるので、夏の着物、単衣の羽織、単衣着物として最適な生地質になっています。

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透け透けということではないので、単衣着物に丁度いい品です。

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無地感ですが、カスミ模様に細かくグラデーションが掛かったような織上がりが綺麗です。男物の幅で織っていますが、女性の方にも誂えて頂いてもOKな織物です。

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見た目は紬みたいに粋でおしゃれなカスミの織りになっていますが、紬のように纏わりつく感じが全く無くて、サラリとして滑りも良く、質感がいいので着心地は絶対にいいと思います。

これで1着誂えて持っておくと、5月~10月まで計6カ月間(半年)を通して着られるので、凄く重宝する着物になること間違いなしです。

今年の場合は梅雨が明けるのが遅れて、5月~7月は寒かったり暑かったりして全く気候の予測ができませんでした。梅雨が明けると猛暑日が連日つづいてお盆明け尚も真夏です。5月~6月は正絹着物、7月~8月の猛暑期間は麻着物、8月末~10月は正絹着物というような着回しをして頂いては如何でしょうか。

昔からのTPOでは、衣替えの6月と9月の2か月だけの短期間が単衣着物の出番でした。それが今では5月~10月の半年が薄物も含め単衣期間、11月~4月の半年間が袷の期間となりました。

異常気象による気候の変化に合わせて、TPOも変化しています。着物に対する考え方も変わってきていますので、それに対応できるように京都ワビタスでは商品開発しながら、ユーザーの皆様のお役にたてるような通販サイトを目指していきたいと思います。

特に男性キモノはどの産地も生産量が少ないため、今後も産地と一緒になって独自にモノづくりしていきたいと思います。

着物通販の京都wabitas(ワビタス)