単衣の着物:特選生紬の訪問着
2019年3月15日 8時57分着物通販の京都wabitasから紬のコーナーのサイト上に新しく誂えた紬の訪問着を単衣の仕立て付きで揃えました。
使っている生地ですが、越後小千谷で織った生紬(白紬)です。
経糸には片撚りと諸撚りの異なった2本の生糸、緯糸には生糸と1番細い3匁の手紡糸(紬糸)を使い織りあげた最上質な生地です。
その質感は丈夫で、真綿のような纏わりつきが無く、紬ならではのシャリ感と優しい風合いを併せ持った、着心地いい紬です。
訪問着というと礼装色が強いイメージですが、今では牛首紬をはじめ様々な紬の絵羽着物があります。
紬なのでお茶会には適していませんが、最近はパーティーなど着物で参加される方が増えていることから、フォーマル色を持ったカジュアル着物(オシャレ着)として、紬の訪問着を着用される方が多いです。
パーティーだけでなく、お食事会、観劇、式典、旅行など多様化されています。
カジュアル化で昔のTPOが少しづつ緩和されている今、紬の価値観がどんどん高くなり、ちりめん主流だった以前から比べると、紬の人気は年々高まっています。
そんな紬の中でも小千谷の白紬(大新織物謹製紬)は、牛首にも劣ることなく素晴らしい紬と言えます。
小千谷紬で誂えた創作逸品訪問着を今回は京手縫い仕立て+撥水ガード加工+正絹居敷当を付けて企画させて頂きました。
■ 特選紬の訪問着:《茶や辻模様:オフホワイト≫
水辺の風景を表現するかのように、色を変えた裾ぼかしが素敵で、紬ならではの染だまりが水面をイメージしているようで素敵です。
明るい色彩で上品にしあがっています。それとは逆に濃い色でシックな仕上がりが次の訪問着です。上記の訪問着が昼の色彩で、次の訪問着が夜の色彩というイメージもあります。
次の訪問着は、春から秋をイメージするかのような草花が上下へ変化していく素敵な着物です。
モノトーンな配色がレトロ感を漂わせる素敵な訪問着です。
もう1色
シックでモノトーンな色彩が紬にはマッチするようです。凄く素敵な作品に仕上がっています。
次は朧げなイメージの枝垂れになった菊の柄を綺麗な色彩で染めた訪問着です。
流れを描いたように明るい色とシックな色と真逆の色彩のツートンカラーは、昼と夜を感じさせてくれます。
菊の色彩がはんなりと、それでいて上品に寒色を使い分けて綺麗な色彩で描かれています。
この柄も、もう一色ございます
藍系の紺色と柄の色彩バランスが絶妙な訪問着です
このように紬のコーナーから特選京友禅訪問着を単衣企画として揃えました。
単衣の着物の必要性が年々増えています。何を着用したらいいのか難しいと悩まれている方が結構おられますが、そんな方々のお役にたてるように、京都wabitasはいろいろな素材の着物を揃えて、ご提案しております。
正絹着物の素材の良さを今後もご提供していきます。