お召しの単衣着物:出羽お召し
2018年6月25日 18時23分2018年の3月は前半から中頃までが冬で、月末に近づいて春が本の少しあって「一気に夏に向かうのか」というように、「暖かくなってきた」というより「暑くなるの」と考えてしまいそうです。
ここ何年もの間は、4月~5月の着物の着こなし、6月~7月の単衣の着こなしが本当に難しくなっています。
京都wabitasではこれまでも単衣~夏を通して着れるような単衣素材の正絹反物をご紹介してきました。
そんな単衣~夏用で通して着れるような重宝する品で、凄く評判が良かったのが、出羽お召の反物です。
単衣用に薄物ですが、緯糸にお召し糸を入れてシボを出した反物で、凄く軽い割りに丈夫で透け感もそんなに目立たないので、とても着やすいと思います。
通常40cmくらいでいい反物幅ですが、このお召しは緯糸にお召し糸を使い45cmくらい広く織って、ぐ~っと5cmほど縮ませて独特のシボを出します。
シボの感じは白鷹お召しのような感じですが、着心地はもっと軽いので着ていても疲れないと思います。
長井は米沢から白鷹に行く途中にある出羽地方です。
この出羽お召しを織っているのは、長岡織物さんです。
ご主人の長岡正幸さんは、置賜紬の伝統工芸士で綾織で上質な生地を織ることを得意とされています。
そんな出羽お召の反物を京都wabitasでは毎年揃えるようにしています。
今年も新しい色を加えて【単衣着物コーナー】で、取り揃えました。
■ 伝統工芸士:長岡正幸謹製:出羽お召し淡いブルー(新色)
単衣の時期にピッタリの涼し気な色ですが、ご覧のように透け透けというような透け感ではありません。
縞で織っていますが、基本は無地おりのような感じです。
こんな色なので夏にも通して着れるんです
シボのある生地で、サラリとして触り心地がいいです。
続いて毎年完売する人気の3色をご覧下さい。
一番人気は実は黒です
粋ですし、黒の暑苦しさが全くないのが一番人気な所でしょうか
そして三番人気が淡いグレーです
これ単体で見ていると白かなと思えるほど凄く上品なグレーです。グレーに白の縞が組み合わさることにより、寒色感が強く出ています。
涼し気ですよね。
そして、カジュアル好きな方に粋な色が紫です
粋というオシャレ感よりも、凄く綺麗に織上がってるなというのを感じました。
殆ど無地のような感じなので、いろんな帯を合わせていただいて素敵なコーディネートができること間違いありません。
1点だけ処分色がこちらなんですが ↓ ↓ ↓
処分色と言っても全然悪い色ではありませんよ、如何でしょうか
寒色に上がる予定が、ほんの少しだけ暖かみある色になってしまっただけです。別段変わった色ではなく上品な色なので、それだけに凄くお値打ちですよ。
白鷹に近い長井で織られた単衣着尺の織物は、お召しの特徴を最大限に活かして創られた薄物の高級素材です。
着物通販サイト京都wabitasでは、これからもこの品を継続して扱っていきたいと思います。