伝統工芸士:佐藤新一作 白たか織の創作織八寸帯

2017年2月20日 17時36分

織の産地:白鷹産地の置賜紬伝統工芸士 佐藤新一謹製の創作織八寸の名古屋帯を2本入荷しました。

雪と寒さの厳しい山形県では、江戸時代、藩の財政難を立て直すために米沢藩第9代藩主上杉鷹山が農閑期に適した強い織物の製造を奨励した結果、養蚕と染織が広まりました。この地域の紬は置賜紬と呼ばれ(紅花紬、米沢紬、長井紬、米琉、白鷹紬など様々な織物の総称)、今でも脈々と続いています。いずれも糸を先に染めてから織る先染めの織物です。

現在では、織元も2軒のみとなりました。
全てが手作業のため一反の仕上がりまでの期間が長く、1ヵ月に数反しか織り上がりません。一反一反丁寧に丹精込めて織り上げているので、本当に希少な織物となっています。

 

■ 白たか織の創作きびそ畝織八寸帯≪伝統工芸士:佐藤新一作≫

佐藤氏の作品は白鷹産の繭を用いて、自ら糸を紡ぎ手織りでなければ表現できない奥行ある柔らかなハリのある風合いが特徴です。

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【きびそ】
生糸の原材料となる繊維を繭からたぐる糸口の部分で、蚕が繭を作るにあたって最初に吐き出す糸のことです。
きびそはひとつの繭からわずか約4%しか取れない糸で、真綿のように織り辛く、耳をきれいに揃えて織り上げるのに手間と時間がかかるうえ、糸が暴れるので、帯として製織することがとても難しく、熟練の職人さんしか織ることができません。

また、きびそは保湿性に優れ肌がしっとりする成分「セリシン」をとても多く含む部分です。
「セリシン」は繭に含まれるたんぱく質で人の皮膚の成分にとても近く、保湿性に特に優れた性質があります。
その他にも活性酸素の働きを抑える効果や紫外線を防ぐ効果など多くの優れた性質をもっていると言われています。

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■ 白たか織の創作もじり紗織八寸帯≪伝統工芸士:佐藤新一作≫

からむしは、天然繊維の中でも最も涼しい素材と言われ、通気性・吸湿性・耐久性に優れています。
からむしの独特のシャリ感がありますので、春秋はモチロン夏場にもご使用いただけるスリーシーズン対応の逸品物です。

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レトロ感ある色を交織して組み合わせた手織りならではの創作逸品モノの高級名古屋帯です。

ハイセンスでハイクオリティーな素晴らしい作品をワビタスでは積極的に揃えています。実物を手に持って見て頂きたい本当に素晴らしい名品です。

今回の品のように触って確かめたくなる、素材感が魅力な帯やお召しなどの織物も、京都のショールームに現品を常設しております。品物を直に見て触ってみたいという方は、ショールームのご来店を受付けております。

(ご来店希望はこちらをクリックして、ご参照願います)

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