麻の着物:本麻の近江ちぢみ(新色の夏の着物)

2016年2月24日 13時00分

着物通販サイト京都wabitasでは、今年も夏着物の商品開発に取り組み、品ぞろえに力をいれてます。

正絹の高級素材も一押しですが、なんといってもお薦めは、普段着用に夏のカジュアル着物として本麻の反物を揃えます。

小千谷縮みが関東の方では有名ですが、京都wabitasは近江麻の品を扱います。

滋賀県は麻織物の産地として昔からの伝統を受け継がれて、今は和装だけではなく、アパレル~寝装品も開発して麻の製品を広めています。

和装の扱いは少なく生産数量も限られていますが、洋装の織機を活用することにより、小千谷よりも生産が多く良い品がリーズナブルな設定で創ることもできます。

そんな近江の麻を京都ワビタスでは、近江ちぢみに織って夏の着物用に、男女ともに品揃えして販売しています。

安価な綿麻の着物も市場にはありますが、やっぱり夏は高級本麻(麻100%)素材が一番いいです。

今まで扱ってきた近江ちぢみの反物もモチロン本麻です。

毎シーズン販売量が増えており、麻の人気を象徴しています。

麻の人気の一番は、自宅でも洗えるということです。

着物なので洗うのは難しいと思われている方が、まだまだ多くおられるようですが、本麻の着物は洗うことができます。

洗濯ネットを使い最初は汗抜き程度に洗い、徐々に洗う回数を増やしていけば、普通に洗濯機で洗っても干す時に張っておいたら、きれいに仕上がります。

もともとシワを付けてあるので、細かなところは気にせず、洗って使えるんです。

麻という繊維は天然繊維の中で、一番水に強い繊維です。

強いというのか、相性がいいというか、何故なら水に浸けると乾いた状態よりも強くなる繊維なのです。

綿よりもシャキッとしているので、夏の着物に一番最適な着心地を得られるんです。

そんな本麻の夏キモノを今年も新しい色で創りました。

昨年はカラフルな色を発表して大好評でした、もちろん今年も追加で創り揃えていますが、今年の新色は渋い色を3色揃えました。

男物にも女性の人でも着れるように、黒の無地、緑の無地、紫の無地の3色です。

近江ちぢみ独特のシワを効かせたシボが活きるのが無地です。

経糸に黒を使い、シックで粋な色が織上がりました。生地も男女兼用に使える40cm(1尺5分)巾です。

1色づつご覧ください

■ 麻の着物:近江ちぢみ ≪本麻近江蒟蒻無地:黒フリーサイズ≫

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一番シックな色が黒です。経(たて)糸及び緯(よこ)糸も黒の糸で織り上げているので真っ黒ですが、しかし、夏用に薄めに透かして織り上げてあるので、下に着る白の長襦袢が透けて写り、とても涼しげで上品さを持っている色に織れました。

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シボのあるモミシワが独特で、近江の伝統的な織物らしく、素敵な品に仕上がりました。

 

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下に着る長襦袢は白の麻がお薦めです。黒と白が重なり涼しげな仕上がりの自身作品です。

織は洋装の近代的な織機を使っていますが、他の工程は昔ながらの近江伝統の製法にこだわって作りました。

経糸には蒟蒻(コンニャク)糊を付けて、毛羽立ちを抑えシャキッとしたシャリ感ある風合いです。

手もみによるちぢみ独特の工程は、手と機械を使い効率よくしています。

竿干しは昔のままの製法にしてあり、素晴らしい夏きものや浴衣の麻100%の素材が完成します。

黒は男性なら着物や浴衣はモチロンですが、夏の羽織にしても粋です。

無地だからできる利点があります。

続いての新色は、経(たて)糸に黒を使い、緯糸には綺麗なエメラルドグリーンの派手な色を使い織り上げた素敵な色です。

■ 麻の着物:近江ちぢみ ≪本麻近江蒟蒻無地:緑フリーサイズ≫

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エメラルドグリーンの糸を使っているのに、そんなに派手派手してなく、どちらかというとシックなグリーンという感じの、とてもオシャレな色に織りあがりました。

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黒とエメラルドグリーンが交織することにより、言葉で表せない、また染では出すことのできない色が完成しました。

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先染の織物は、光の当たる角度によって色濃く出たり、渋く出たりします。

今回のような緑系の夏きものは意外に無いので、出来上がった品物を見たとき新鮮さがあり、感動ものでした。

夏の渋い色の着物として、今年ヒットしそうです。

新色は、あともう一色出来上がりました。

■ 麻の着物:近江ちぢみ ≪本麻近江蒟蒻無地:紫フリーサイズ≫

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実に魅力的なカラーの麻着物です。

グリーンと同じで、経糸には黒を使い、緯糸には紫ではなく実はワインカラーのカラフルな濃いピンク系の色なんです。その2色が交わることにより、なんとも創造しなかった素敵な色が織りあがりました。

 

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紫ですが、紫によくある嫌らしい色はどこにも無く、絶妙な加減の色になり、グリーンと同じく感動しました。

よく見ていただくとお分かりのように、紫に見えたり、黒が混じったり、ワイン系のピンクが写ったりして、めちゃくちゃ良い色になりました。

「えっ、これ夏の着物なの」と言われそうな、魅力的な色です。

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黒も緑も紫も、とても満足のいく色合いで、素敵な商品が完成しました。

渋めな無地なので、帯をメインにしたオシャレな夏のコーディネートも楽しめる、本麻の近江ちぢみです。

京都wabitasの麻着物は、この3色の近江ちぢみの反物だkでなく、反対に明るいカラーの反物もあり、色もバラエティーに揃っています。

また、これら近江ちぢみの夏着物に合わせる、麻の9寸名古屋帯などもそろいます。

夏のおしゃれな着こなしに、少しでも役にたてるよう素材にこだわった、良い品を揃えていきます。

近江ちぢみの反物は、【夏の着物:麻きもの】コーナーと、【粋な男の着物:夏物】コーナーでご覧いただけます。

麻の着物が豊富にそろう着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)