Archive for the '男物着物' Category

男の着物に粋な長井の綾織:新商品

2020年1月28日 14時16分

男着物の品揃え日本一を目指す着物通販サイト京都wabitasに、またまた新らしい品が織り上がってきました。

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みちのく山形の織物で、長井にある機屋さんで特別に織って頂いた、黄八丈にも似た綾織の着尺(着物用反物)で、格子の綾をキングサイズ幅で織った粋な着尺です。

色は全部で三色です。

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ストライプの縞に、格子の綾が重なりグラデーションを描き、男性はモチロン女性の方にも着こなして頂ける、シンプルで高級感溢れる織り上がりです。

■ 長井綾織男着尺【先染】 ≪格子に縞:墨茶≫

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黄八丈の鳶八のようにシックで粋な墨茶色の着尺です。

男物として見た目に粋な反物です。

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モチロン羽織にしてもオシャレです。

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■ 長井綾織男着尺【先染】 ≪格子ストライプ:鳶茶≫ 

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 これも黄八丈に似た高級感ある色です。

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■ 長井綾織男着尺【先染】 ≪格子ストライプ:墨鼠≫

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最もストライプ感が強い柄ですが、光沢でシルエットに綾が浮かび上がる感じでオシャレです。

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この綾織の最大の特徴は質感がよく、着やすいことです。染物のようにタルンと柔らかい感じが無く、紬のようにまつわりつく感じもなく、黄八丈と大島の中間的な感じです。

この風合いはお召しでもなく、長井の綾織だからこその質感です。

本品は長井の長岡織物さんで織って頂きました。

シャリ感あり着心地良く、粋な色柄の新商品です。

男の着尺コーナーから出させて頂きました。

京都にあるワビタスのショールームでは、この長井の綾織着尺を含め、お召しなど沢山の男物着尺を取り揃えております。ショールームへお越し頂ければ現品をご覧頂くことができます。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

男の着物:米沢綾織の無地

2019年11月29日 17時24分

着物通販の京都ワビタス男着物コーナーには沢山の男性用着尺が揃っています。その中で米沢織の着尺で綾織のリーズナブルでお求めやすい先染着尺が只今色が揃っております。

初めて正絹きものを誂える男性の方や、茶道を始める方、その他に枚数が必要な方などにおすすめな無地の着尺です。

■ 男着物:米沢織(反物) ≪綾織無地≫

紺色

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利休鼠

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チャコール

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利休緑

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モカブラウン

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鶯抹茶

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納戸色

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グレー

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藤グレー

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見た目は御召しのように見えますが、強撚糸で織っているわけではないのでお召しではありません。紬のように平織で織っている無地の着尺になります。まるまなこの模様が光沢を放ち高級感を出しています。

米沢織の綾織無地は京都wabitasの男の着尺コーナーの中でお求め頂けます。

大きめサイズの着物(反物)2度引き染の正絹色無地ワイド幅

16時47分

京都wabitasは男性の着物をどこよりも沢山品揃えしている着物通販サイトです。

男の着物コーナーにはお召しをはじめ染物まで多数のキングサイズ幅の反物を常備揃えてあるため、男性のユーザー様だけでなく、手が長い女性の方もご利用頂いております。

今回新しくできてきた品は、そんな男性用の白生地を無地染して色無地に染め上げたワイドサイズの色無地着尺(反物)です。

生地幅が42cmあるので、手が長い女性はモチロン男性にもお使い頂ける粋な色を染めた色無地です。

色は全5色です。

■ 正絹色無地着尺ワイドサイズ 【二度引き色重ね染】

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細かく格子を重ねたようなグラデーションが効いた地紋の先練り白御召しを染めた色無地着尺です。

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生地も拘った商品ですが、染にも少し拘りをもって染めてあります。一色の無地ですが、この色無地は二度引きをしてあります。一度カラフルで綺麗な色を無地引きして染めて、更にその上にもう一度、今度はシックな墨や墨黒の無地を重ねて染めて出来上がっています。

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ターコイズカラーやワインカラーに墨を引き染めたことにより、深みありシックで粋な色合いの色無地が出来上がりました。

■ 正絹色無地ワイドサイズ ≪ターコイズブルーに墨黒【色重ね二度引き】≫

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■ 正絹色無地ワイドサイズ ≪ターコイズグリーンに墨【色重ね二度引き】≫

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■ 正絹色無地ワイドサイズ ≪江戸紫パープルに墨黒【色重ね二度引き】≫

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■ 正絹色無地ワイドサイズ ≪京紫のワインに墨黒【色重ね二度引き】≫

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■ 正絹色無地ワイドサイズ ≪京紫系ワインカラーに墨【色重ね二度引き】≫

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先練り白御召しの高級白生地を使っているので、生地に張りがあり、しっかりとした上質の生地なので、着やすくシワにもなりにくい高級色無地着尺です。

シックな色なので、パーティー着物にも着こなせますし、礼装の帯を締めればお茶会にも着こなせます。そして、道中着などのコートや羽織にも使えるシックでおしゃれな特選ワイドサイズ幅の色無地です。

この品は、着物通販サイト京都wabitasの【小紋・色無地着尺コーナー】【色無地着尺コーナー】でご覧頂けます。

ショールームに現品を常設しておりますので、見てみたい方はショールームへのご来店受付をお申し付けください。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

男の着物「白鷹お召し」キングサイズ

2019年10月16日 8時28分

京都wabitas(ワビタス)は、男の着物(反物)を多く取り扱う通販サイトです。男着物に粋な装いができるように丹後・西陣(京都)に米沢・長井(山形)、それに小千谷(新潟)などの各産地で織って頂いたお召しや紬などの生地を揃えてきました。そして2019年には新たに山形県の白鷹で織った白鷹織のお召し「白たかお召し」を加えました。230750a

紋御召、風通御召、上代御召、無地御召などお召しでも様々な織方及び名称があります。紋御召しなどのようにシボの少ないお召しや、上代お召しに無地お召しなどのように強撚糸の特徴を活かしたシボのあるお召しがありますが、この白鷹織で作った男御召は強撚糸を使ったシボのあるお召しになります。

強撚糸を使うことによりシワが付きにくく着心地いい反物に仕上がっている高級お召し着尺で、男物用なので遠目には無地に見えるのですが、細かな格子を織った微塵格子の粋な模様になっています。

織元は板締め絣でご存じの小松織物さんです。生地幅を男性用に42cm(1尺1寸)で織り上げるために自動織機を使って完成したハイグレード・ハイクオリティーなお召しに仕上がっております。活動的な男性のキモノに相応しい特選お召しがこの白鷹お召し微塵格子です。

■ 白たかお召:男着尺 ≪微塵格子縞≫

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白鷹お召し独特のシボのある質感んを自動織機で織り上げるには、まるで手織り機のようにゆっくり織り上げないとできません。そのため毎月1色≪8反≫づつしか織り上がらない特選品なのです。

色は現在(2019年10月時点)5色です

※墨黒

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※グレー

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※チャコール

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※白鼠

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※金茶

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単衣の着物に誂える方も多いお召しですが、この白鷹お召しなら単衣でも袷でも、どちらにもおすすめの高級感があります。

微塵格子の粋な柄がオシャレです

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このように京都ワビタスでは、ハイグレードな男の着物を今後も多く揃えて男性きものユーザー様のご期待に応えていきたいと思います。

男の着物を揃える着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

 

麻着物:紳士物即使える仕立て上がり

2019年8月2日 17時13分

8月にはいりますます気温が上がり連日35度超えの盛夏になりました。全国各地で花火大会や夏祭りが開催され、浴衣や夏着物などカジュアルな和服姿が彩る時です。

着物通販サイト京都wabitasでは、浴衣は扱わずに麻着物を広めるため毎年扱い数量を増やしています。

麻着物の本場小千谷での生産量が激減している中、ワビタスは近江伝統の近江ちぢみ1本で種類を増やしてきました。

10年近く近江ちぢみを取り扱ってきて、今では女性物が主体のように見えますが、元々は男物で始めたアイテムなんです。

毎年男女共に沢山の方々にご愛用頂いております。

反物扱いが主なため、今シーズンに着るなら6月までに仕立てに出さないと間に合わず、残念なことに毎年何名ものお客様に「今年は間に合いません」とお断りしてきました。しかし、今年は違います。8月の今、これから仕立てる分は来シーズン用になりますが、今夏に着たいという方のために今年は仕立て上がりプレタを何着かご用意させて頂いてます。

女性物は既にご紹介させて頂いてますが、ワビタスでは男性用の紳士着物もご用意しています。

サイズは1サイズで、ベスト身長は175cmですが、173cm~178cmくらいまでの範囲なら着こなせると思います。

あるのはこちら

(2019年8月1日現在の現品在庫で、その後売り切れたらございません)

■ 本麻夏の着物:紳士物【仕立て上がり】 ≪トップ染:レトロな紫 身長175cm対象≫

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渋い紫系の粋な色です

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生成り

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利休鼠

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墨黒

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ブラウン

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ストライプ:利休

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サンドベージュ

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このように無地感でレトロな色の麻着物を紳士用でもご用意しております。

サイズの合う方はどうぞご利用下さい。

男の着物が揃う着物通販サイト京都wabitas(ワビタス) 

 

 

きものファミリーセールin祇園祭開催「入場受付開始」

2019年6月26日 18時17分

着物通販サイト京都wabitasと着物メーカーがコラボする毎夏恒例の祇園祭きものファミリーセールを、今年も開催させて頂きます。

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開催期間は7月14日~7月16日の3日間で、会場はワビタスショールーム(京都)です。

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ワビタスが扱う高級反物や帯にメーカーオリジナル商品が全て格安で揃う着物セールです。

各産地の訳あり処分品やメーカーのB反処分品もございます。

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このセールに行ってみたいという方は、ご入場受付をさせて頂きます。

下記のお申し込み方法で、どなたでも気軽にお申込み下さい。

◆ファミリーセールお申込み方法◆

【お問合せからのお申込み】

京都wabitasHOMEページにある【お問合せフォーム】をクリック

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

お名前、ご住所、お電話番号、Eメールアドレスをご記入(お問合せ項目はその他を選んで下さい)

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

※お問合せ内容に「祇園祭ファミリーセール入場希望」など簡単で結構ですので打ち込んで下さい。

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

【確認ボタン】をクリック(お問合せ内容の確認画面がでます)

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

内容に間違いなければ【送信】をクリックして完了です。

こちらでお申込みを確認後、メールで返信させて頂きます。

後日郵送で「入場券」をお送り致します。

【お電話からのお申込み】

TEL075-348-2088でも受付させて頂きます。

【メールでのお申込み】

メールでのお申込みも受付させて頂きます。

下記メールアドレスに「祇園祭ファミリーセール入場希望」と分かるように書いて、お名前、住所、お電話番号を明記してメール送信して下さい。

info@wabitas.com

以上の方法でファミリーセール入場希望を受付させて頂きます。

1枚の入場券があれば何名でもご入場可能なので、ご友人・知人の方や、着付けや茶道の先生などご一緒にお越し頂いても結構です。

しかし、会場となるショールームは京町屋なのでご入場が限られた人数しか入れません。なのでご応募が多数となった時点で受付終了とさせて頂きます。

インターネット通販の店と、着物製造メーカーがコラボするセール催事なので、良品安価の品々を気軽にご覧頂くことができます。

「入場したら買うまで帰れない」や「囲み販売」なども一切ない「見るだけでもOK」の気軽な売り出しです。

正絹きものを中心に、麻着尺や長襦袢に各産地の高級帯、男の着物全般から裏地まで幅広く揃います。

正絹小紋

古典柄小紋

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お召し

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色無地

色無地

紬≪白鷹紬や長井綾織に米沢織など産地の名品揃い≫

白鷹

男物(どこよりも沢山の着尺や角帯に袴地が見れます)

男物着尺

帯:夏帯

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帯:八寸~九寸(白鷹織の逸品~西陣織の特価まで)

八寸

帯:琉球紅型

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帯:琉球花織

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この他、袋帯の在庫処分品に半幅帯など正絹西陣織の帯がございます。

夏の麻着物は、プレタと反物がございます。

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wabitas オリジナルの麻の肌着類:汗取り肌着や半襦袢にステテコなども毎年人気です。

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そして、メーカーが特に品揃えを増やしてるのが、絽や紗の薄物染着尺です。

塵除けコートや単衣の羽織に素敵な反物が揃っていて、当日は今年の新柄を中心に色々なタイプが見れそうです。

振袖は5万均一価格で訳あり品が数点と、古典柄の上質な振袖がご覧頂けます。

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また、今回注目なのがメーカーヒット商品でもあるナチュラルストレッチウォッシャブル長襦袢です。

ストレッチ性があり、天然繊維の優しい生地で洗うことができる新しい長襦袢がご覧頂けます。

【ナチュラルストレッチウォッシャブル単衣長襦袢】

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もう一つ、いつもこの売り出しで好評なのがメーカーオリジナルの帯です。

軽くて柔らかい締め心地いい帯地は、お召し機で織った風通織のオシャレな帯です。

このファミリーセールにあわせて出来た新柄が凄く素敵です

【メーカーオリジナル風通織の帯】

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また、振袖もございますので、ご家族やご親戚で成人式を控えておられる方があれば、この機会を是非ご利用下さい。

訪問着に関しては、今回に限り生紬の訪問着を10点限定で揃えております。

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この他、正絹夏物に正絹長襦袢などなど適品を全て格安でご用意させて頂きます。

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リサイクル着物やポリエステルの着物などはございません、正絹、本麻などの品揃えとなります。

着物ファンの皆様、着物に目覚めた皆様、男女共に価値ある着物ファミリーセールなので、是非とも見に来て下さいね。

会場となる町家はヒンヤリと涼しいので、祇園祭で歩き疲れたら涼みにお立ち寄り下さい。

美味しいお茶をお出しする程度のことしか出来ませんが、毎年お越し頂けた皆様とは、着物について楽しくおしゃべりする和みの場となっております。

ご来場のお申込みお待ちしております。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

新商品:薄物羽織染着尺「駒紗の籠注染」マジョリカ模様「男の羽織にも」

2019年4月18日 13時17分

5月~10月に紳士物・婦人物どちらでも羽織ることができる薄物羽織用染着尺の新商品のご紹介です。

まず薄物素材の生地ですが、最上級品の五泉で織った高級駒紗を使っています。

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京都wabitasでは男性のユーザーが多いことから、生地幅41cm以上のキングサイズ幅にしてます。五泉の駒紗は質感が凄く良く他産地の生地とは比較にならない程です。

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この生地を使って染めるのですが、見て頂いて分かるように隙間だらけの生地は、風通しがいいという点ではありがたいのですが、染める側からすると凄く厄介な生地なんです。

型友禅や手描き友禅などの技法では、下に染料が落ちてしまい染めるのが大変なのと、生地幅が42cmあるのでピッタリはまる型がありません。

なのでこの生地を使って染色するには無地染などの浸け染技法に限定されてしまいます。

それでは色無地限定ということになってしまいます。

そこで京都中の染屋さんで、この生地に対応できる染技法がないか探しに探し二つの友禅染が見つかりました。

その一つは墨流し友禅です。

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これは昨年2018年に出して凄く評判が良く売れました。モチロン今でもショールームでは継続して扱っています。

墨流しだけでは寂しいので、今年に探し当てたのが今回ご紹介する籠注染マジョリカ友禅染です。

どんな感じかというと次の画像を見て下さい。

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なんとも幻想的な色使いで、マジョリカ風にオシャレな色彩の友禅染です。

■ 男物駒紗薄物羽織地 ≪マジョリカ籠注染≫【男の着物:夏物コーナーから】

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生地は透け透けで薄いため、普通に写真を撮っても模様が映らないため、長方形の黒の紙をバックに入れて撮影しています。

荒々しい模様にシックな色とカラフルな色が混ざり合っている幻想的な友禅染です。

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羽織の下になる着物が黒っぽい色なら、マジョリカ模様がハッキリと浮かび上がりますが、薄い色で特に白やクリームなど発色の鮮やかな色の着物が下になると、模様は薄っすらと透明感あるように映ります。

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この幻想的な京友禅技法は昔から「籠ローケツ」と呼ばれてきました。

ローケツというので、「ローケツ染なの?」と疑問が浮かぶと思いますが、ローケツ染ではなくローケツ染をしたような仕上がりという意味から、「籠ローケツ」と業者間では愛称のような感じで言われています。

では、「籠」という名前はどういうことなの?という疑問も湧きます。

それをこれから染技法を含めて工程を見ながらご紹介させて頂きます。

まず最初にこの染色技法ができるのは、京都で一人だけ、イヤ全国で一人だけしかおられないようです。

名前は伏せさせて頂きますが、御年90歳を超えて今も尚染色を続けて頂いてる絞り染の伝統工芸士さんです。

その伝統工芸士から生まれる染技法は主に注染です。

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注染でどのようにすれば、あの見事な模様が出来上がるのか、ご覧下さい。

この染色は全てこの伝統工芸士さんの一貫作業です。

まずは白生地の糊抜きから

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次に色創りです。絞り染職人さんの染色はボイラーで沸かすお湯ではなく、昔ながらの釜炊きしたお湯を使います。

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でないと、注染の良い仕上がりが出来ないそうです。このお湯を染料の入った桶に注ぎます。

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こうして染料にお湯を注いで色が出来上がりますが、

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絞り染同様に籠ローケツも酸性染料を使いますので、お酢を加えます。

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このように1色の染料が完成します。この染料を生地に注染するのですが、注染する前の生地の準備が大変で、職人でないとできません。

その技法がこちらです。

既に一度染料を注いで染まった状態からの写真撮影になりましたので、色付きの生地でご覧下さい。

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ご覧のように長方形の板のような1mくらいの型に、13mある生地を細かく指で絞るように畳んで詰めていきます。

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この時の指の動きが凄いんです。親指を除いた4本の指がバラバラに動いて、1本1本の指がそれぞれ別の生き物のように動いているのが分かりました。このバラバラの動きにより詰められていく生地が、ゆらゆらと波がうねるようになります。

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実際この時に私も体験させて頂いたのですが、私のような素人がやると波のようなうねりができず、真っすぐ均等に近い横筋の状態になってしまいます。

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出来上がった状態がこんな感じです。

↓  ↓  ↓  ↓

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この畳んだ状態の生地に、先ほど作った染料を特性如雨露のような柄杓で何度も何度も注いでいきます。

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注染したら水洗容器に入れます。

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余分な灰汁などを洗い流すと共に、色を定着させます。

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出来上がったのが下の写真で、つまんだシワと共に色が付いて模様を出します。

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この工程を色数分繰りかえして完成となります。2色なら2回、3色なら3回、4色なら4回ということです。

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殆どが3回~4回(3色~4色)の工程と思います。

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出来上りがこのようなマジョリカ模様に色々な色が入って仕上がるのは、職人さんの指の動きから生まれるんです。

この染は1回1回仕上がりが異なり、同じモノは出来上がりません。

なので、1反1反がそれぞれ誂えというか、この世に1点しかない反物になります。

それともう一つの疑問「籠」という名が付くのは何故ということですが、その答えはこちらです。

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先程生地を詰めていた型は、実は長方形の籠になっているんです。

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籠でないと何度も注がれる染料が下に流れずムラになるか無地染になるのですが、底に溜まらず下に流れていくので、各色がそれぞれ色んな見え方で残って、この幻想的な仕上がりになります。

この籠ロウケツ(実際は籠注染)は、昔は長襦袢の下地などに使われていましたが、この技法を今回は夏場にも羽織れる薄物羽織用に使ってみました。

癖が強い染ではありますが、透け感が強い生地なので、凄く透明感ある染め上がりになっています。

写真画像ではこの染め上がりの良さがなかなか写し出せませんが、実物はすっごくオシャレで癖なく着こなせます。

実物の現品を見てみたいという方は、ご購入頂くかショールームへお越し頂ければ現品を実際に触ってご覧頂くことが出来ます。

男性用の羽織や、女性の薄物コートや羽織として素敵な創作逸品物です。

本品は希少な商品になります。未来永劫に継続していきたいのですが、ご紹介した御年90歳を超える伝統工芸士さんが活動を終えられましたら、後継者もおられませんので生産不可能となります。

魅力溢れる素晴らしい染の薄物着尺を羽織用に如何でしょうか。

(本品は男の着物:夏物コーナーでご覧頂けます)

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

シルックの男着尺

2019年3月15日 9時33分

男着物の品揃えが豊富な京都wabitasでは、御召を主にした正絹の先染織物に、後染による染着尺を沢山取り扱っています。

正絹以外には麻100%の本麻着尺になり、天然繊維素材にこだわった着物通販サイトですが、最近ユーザーの皆様から自宅で洗濯できる東レシルックの着尺の扱いが無いかというお問い合わせをいただくようになりました。

同業のインターネット着物通販の店は、どちらかというとワビタスとは逆に洗えるポリエステルの着物が中心という所が多いので、敢えてこれまでシルックの商品は取り扱ってきませんでした。

しかし、お客様からのご要望なので少しだけですが、シルックの男物着尺を置くことに致しました。

ちりめんの色無地1点、縞柄の小紋が2点、夏着物として絽の色無地が2点です。

■ シルック洗える男着物 ≪ちりめん色無地(反物)≫

IMG_6971さすが東レといえる質感で、ポリエステルもここまで進化しているんだと思わされました。

IMG_6972正絹に近づけようという生産者の想いがなんとなく感じられます。

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ちりめんを見て触って感じましたが、他のポリエステルの着物とは質感の違いを感じさされました。ただ正絹の良さまではまだまだという感じですが、やはり洗えるのが強みですね。

シルック洗える男着物 ≪縞友禅小紋:紺(反物)≫

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小紋は紬風に少しシャリ感を出して織ってあります。

IMG_6976 IMG_6977普段着用としていいと思います。

シルック洗える男着物 ≪縞友禅小紋:墨(反物)≫

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東レシルックの一番需要が多いと思うのが夏着物だと思います。

汗をかく夏場は、1回着物を着たら洗わなくてはなりませんから、ポリエステルの着物は凄く暑いですが、夏の着物はポリエステルでいいのかなとも思います。

絽の色無地を2点ご用意致しました。

■ シルック洗える夏着物 ≪絽の色無地:グレー反物≫

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■ シルック洗える夏着物 ≪絽の色無地:紺の反物≫ 

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これだけですが、洗えるポリエステルの反物を揃えました。

男着物の品揃えには今後も力を入れて取り組んでいきますが、90%が正絹、9%麻、1%がポリエステル、こんな感じの構成で揃えていきます。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

 

男の単衣着物:特選浜ちりめん染着尺

2019年3月4日 13時12分

4月、5月、6月と夏に向かって近づいていく時期の着こなし方が、年々難しくなっています。

4月はまだ袷を着るのですが、日によっては汗ばむ陽気になったり、異常気象により突然暑くなったりして、袷の着物+長襦袢では汗だくになることも考えられます。

となると少し早いのですが単衣着物を着ることになるのですが、実際に着こなせるのは短期間なので、わざわざ誂えるのが勿体ない気もします。

女性のキモノは最近生産者も単衣を意識するようになり、色々な新しい素材でできた着物があるので、バリエーションにとんだ選び方ができるのですが、紳士物となると種類な無いので、探すのが大変です。

今まで男物でしたら御召しや紬の反物で単衣着物を創るのが一般的な感じです。それ以外なら紋意匠のような白生地を染めた染物などもあるのですが、これら全て5月・6月、9月の3ヶ月しか着こなしができませんでした。

女性物なら5月~10月を通して着こなせそうな生地があるのに、男物にはそんな重宝する生地が作られていない。

男キモノを沢山扱う京都wabitasでも昨年までは同じ状況でしたが、今年は違います。

わざわざ男性キモノ用に幅の広い生地(反物)で、薄物に近い通気性とシャリ感を併せ持った正絹の縮緬地を織って、新しく男の単衣着物用染着尺を創りました。

高級ちりめん産地でもある滋賀県長浜で誂えた「単衣用の特選浜ちりめんキングサイズ着尺」です。

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長浜の白生地メーカーで機屋さんでもある名店:河藤株式会社さんで織って頂いた高級浜ちりめんです。

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普通の38cm幅は婦人物用として色々な所が扱われてきたようですが、男性用に幅41.5cmにして作ったのは初めての、特別に誂えて織ってもらった白生地です。

 

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紗のような透け透けの生地では無く、ちりめんの特徴を用いた特選一等級の生地になります。

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水撚り八丁撚糸を経糸に使った「ジョーゼット風の変わり縮緬」なので、760gあるとは思えない軽さとシャリ感のある風合いを持ち合わせた、単衣~夏に着こなせるちりめん地です。

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そんな高級単衣用ちりめん地を京都で染色加工して染め上げて、男の単衣着物(長着)におすすめの品を新しくサイトに出させて頂きました。

初めての生地なので、染めたサンプルも何も無いので、今回は各色サンプルとして誂えで染めてみました。

初回ということもありますので、サンプル品扱いの特価でご用意させて頂きました。

■ 創作男の正絹単衣きもの(反物)単衣~夏仕様 ≪特選浜ちりめんお誂え品二度引き染「サンプル品特価」≫

※墨紺色無地

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このように透かして見ると縮緬なのに薄っすら透け感があるのですが、男キモノらしく無地に染め上がりました。

この無地の染め方は一度薄めに色無地を引き染て、その上から重ね引きで墨色を無地引きした、二度引きによる無地染加工です。

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※シックなグリーン

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同じように2度引きで墨を無地引きして染め上がった色無地で、やや緑掛かって渋く深みある色になりました。

 

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無地以外にはボカシ染友禅でもサンプルで染めてみました

 

■ 創作男の正絹単衣きもの(反物)単衣~夏仕様 ≪特選浜ちりめんお誂え品薄鼠色の引き染手ぼかしサンプル品特価≫

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殆ど無地にしか見えないようですが、色を薄っすらと変えたボカシ染になっています。

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次の色ならボカシの具合が良く分かると思います。

■ 創作男の正絹単衣きもの(反物)単衣~夏仕様 ≪特選浜ちりめんお誂え品墨と鼠の引き染手ぼかしサンプル品特価≫ 

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両サイドが墨で中央に寄るにつれて色が薄くなるタテボカシ友禅です

 

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次は中間色

※グレーに藤グレーの濃淡ぼかし 

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もう1色

■ 創作男の正絹単衣きもの(反物)単衣~夏仕様 ≪特選浜ちりめんお誂え品薄茶色の引き染手ぼかしサンプル品特価≫ 

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このようなタイプで染めてみましたが、この品の特徴は生地です。

この生地なら男性でも5月、6月の単衣はモチロン、下に着る長襦袢を夏素材に代えれば7月、8月の初夏~盛夏、残暑厳しい9月の秋単衣、10月の残り単衣まで6か月を通してご利用頂くことができます。

昔の暦でしたら10月~5月の8ヶ月間が袷の期間で、6月と9月の2ヶ月が単衣、7月と8月が夏ということでした。

しかしながら、今や単衣期間が6ヶ月、袷の期間が6ヶ月というくらい温暖化による異常気象のため、年々単衣の需要が増えています。

今回の高級浜ちりめん男の単衣着物(反物)のような重宝する品ができたことにより、男性の単衣に対する対策に幅ができたと思います。

夏にも着こなせるこの浜ちりめん男着尺は、着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)の「男の着物コーナー」でご覧頂けます。

京都wabitasでは男キモノ用に御召し、紬、色無地やぼかしの染着尺など沢山の反物を揃ています。

今回の品物も含めて、実際の現品を見て触ってみたいという方は、ショールームで全てご覧頂くことができます。

ご覧頂きたい方は、ショールーム来店予約をお申込み下さい。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

着物ファミリーセールを2月に京都で開催「ご入場受付させて頂きます」

2019年1月21日 10時44分

着物催事のお知らせです

2019年の2月9日(土)~2月11日(月・祝日)の3日間、京都で着物ファミリーセールを今年も開催させて頂きます。

紬の小紋

 

《《入場お申込み方法は簡単です。こちらをクリックしてご参照ください》》

【主な商品内容は下記の通りです】

※お召し(正絹反物)オリジナルお召し、白鷹お召、西陣お召し

※色無地(正絹反物)丹後紋意匠

※紬(正絹反物と絵羽着物)

※小紋(正絹反物)

※男着物(正絹反物:お召し・紬・色無地・夏物)

※帯(袋帯・なごや帯・半幅帯)

※附下(正絹着尺)

※薄物コート(染着尺)

※一部だけ振袖や訪問着

※長襦袢(正絹反物)

※麻(着尺や長襦袢)

その他小物や裏物までございます。

京都wabitasのサイトで扱っている品に、京都のメーカーが作る品、ほんの一部ですが問屋さんが持ち込む品などで構成した商品内容になります。

【会場】

京都wabitasのショールームとしても使っている京町屋と、隣のビルにある着物メーカーさんの売り場

京都市中京区の三条界隈(詳しい住所はお申込み時にお知らせします)

【催事をする目的】

この売り出しですが、元々は京都の着物製造卸メーカーさんが、「少しでも安く良い品を喜んで買っていただきたい」という想い、「普通一般の人では買えないような高額品ばかりではない」

「素材のいい着物を、少しでも沢山の人に来て頂いて、着物の良さを広めたい」「着物ファンを増やしたい」ということを目的に、利益を度返ししたセールです。

着物通販サイトの京都wabitas(ワビタス)も同じような想いの店なので、数年前よりこの催事に参加させていただいてます。

【過去に開催時の売り場】

お召し

御召し

色無地

色無地

小紋

古典柄小紋

白鷹織など

白鷹

米沢

米沢・白鷹

附下

附下

薄物コート地

薄物コート

袋帯

袋帯

なごや帯:八寸

八寸

なごや帯:九寸(西陣織・米沢・琉球など)

九寸

男物は毎回凄い量の品数で、着尺・帯・袴地・長襦袢・小物まで全て揃います。

角帯

角帯

お召や紬など男着尺

男物着尺

【今回の注目商品】

反物中心な品揃えですが、今回はお召しが男女共に素敵な品揃えです

お召し

生地幅が40cmあるオリジナルの御召しで、無地感の優しい色のタイプで、単衣にもおすすめです

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下の御召しは、緯糸に煌めくラメの糸を織込んであり、ようく見るとキラキラとエレガントな煌めきのあるお召しです

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ちょっとカジュアル感ある柄の綺麗な御召し

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男物はお召しの品揃えが毎回驚きの点数でご覧いただけます

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男の色無地

(セミフォーマル着物や羽織、特にお茶会用におすすめです)

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男物は角帯も品数が凄く、安いモノから最高級品まであります。「見応えアリです」

夏物・単衣物まで良質な品をそろえます。

【お得感】

メーカーが主催するセールなので、新品同様の品が卸価格のような格安価格でお求めいただくことができます。

例えば呉服屋さんの催事などで50万相当の価格の反物が10万代、20万相当の品なら10万以下でお求め頂くことができます。

帯なら2万円代~10万代くらいの価格内で良い品が見れます。

【気軽な雰囲気】

呉服屋さんの催事なら必ずと言っていいほど、作家さんがおられて品物の薀蓄を語りながら何十万円もする品々を言葉巧みに売られますが、このファミリーセールは作家さんは入られませんし、「囲まれて買うまで帰れない」ということが一切ありません。

自分で好きなように品物を見て、気になる品があれば鏡で合わせることもできます。

着装も自分に合うかどうかだけを参考にする程度で、イヤならしなくても大丈夫です。

質問などあれば、気軽にスタッフに聞いていただいたらいいですし、親切なアドバイザーの先生が当日は入って頂けます。

今回は反物や帯が実際にどんな品なのかを見に来るだけでも全然大丈夫です。

スタッフの殆どがメーカーさんなので、無理売りのような人は一人もおられませんし、本当に安心して品物を見て頂くことができます。

【決済について】

気に入った品物があれば、当日に現金払い、もしくはクレジットカードでお支払いが可能です。

また、後日にお振込みやお送りする時に代金引換でも可能です。

【仕立てについて】

主に反物や帯の現品販売が中心ですが、ご希望であれば仕立ても承ります。

国内や海外の手縫いによる仕立てなどがあります。

【振袖の販売について】

振袖は5万円均一の正絹振袖の訳ありAB反の品が少しありますが、それ以外はご要望が無ければ置きません。

「来年やそれ以降の成人式用に振袖が見れたらいいのに」という方は、催事までの間に早めにご要望頂ければ下の画像のようにご用意させて頂くことができます。

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【入場のお申込み方法】

この着物ファミリーセールに行きたいという方は、どなたでも気軽にお申し込下さい。

ワビタスの会員様以外の方でもご入場可能ですが、入場には券が必要になります。

お申込み方法は簡単です。

京都wabitas(ワビタス)のお問い合わせフォームから 住所・名前・メールアドレスをご記入いただいて、「2月のファミリーセールに入場希望」という風に簡単で結構ですから書いていただき、お申込み下さい。

お問合せフォームは、京都wabitasのサイトHOMEページ上部にございます。

もしくは下記をクリックして下さい。

↓  ↓  ↓

【京都wabitasお問合せ:ファミリーセール入場お申込み】

お電話なら075-342-2088

ファックスなら075-342-2080

メールならinfo@wabitas.com

それぞれご都合のいい方法でお申込み下さい。

お申込み頂きましたら、入場券となる案内状のハガキをお送りさせて頂きます。

そこに会場の住所や交通手段など記載されています。

1枚の入場券があれば、何名でもご入場可能ですから、ご友人・知人の方をお誘いあわせてお越し頂いても結構です。

ここ何回かは、着付けの先生と一緒に来られるというケースも増えています。

「一人で入るのは不安ですよね」

キチンとした正絹着物が欲しい、また、仕事やお稽古で枚数が欲しいという方にも嬉しいセール催事です。

女性の方も、男性の方も、お申し込お待ちしております。

以上、2月に着物ファミリーセール開催と、入場受付開始のお知らせでした。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

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