月別記事一覧2016年6月

夏の帯:榀糸織八寸米沢の帯

2016年6月25日 15時55分

着物通販サイト京都wabitasの【夏の帯コーナー】では、夏らしくレトロ感溢れる「しなふ」繊維で織り上げた魅力的な帯を揃えています。

植物の素材そのままで織り上げている原始的な織物で創った八寸の名古屋帯です。

■ 夏帯創作:八寸名古屋帯 ≪榀糸織八寸米沢の帯≫ 

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榀の木の芯皮を糸に紡いで原料にしているため、自然の樹木の香りがするのと、榀皮独特の風合いが特徴のレトロな作品です。

原始的な植物織布のため、独特な自然の風合いと色彩になり、貴重な商品です。

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【榀布ができるまでの工程】

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こちらは榀の木から樹皮を剥いでいるところです。
剥ぐのは梅雨時期が良いとのことです。
また、20年くらい経ったものが繊維を剥ぐのにちょうど良いのだそうです。

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剥いだら、外皮と中皮を剥がします。原料になるのは中皮で、木灰汁で3昼夜煮て柔らかくし、川で洗います。
この後は2、3日糠水につけて発酵させて漂白し、川で洗い、陰干しします。

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これでひと段落で、冬になると繊維をほどよい太さにさいて、績んで撚りをかけて糸にします。

織機が明治以前のいざり機を使っており、織る時にタテ糸・ヨコ糸ともに水を濡らして織るので、耳巾が不揃いになります。

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織りは、湿気がないとやりづらいため、2月の豪雪期を選んで始めます。雪が溶けだすころには1機(20丈)ほど織り上がるそうです。

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そんな原始的というか伝統的な製法から生まれた帯は、真似の出来ない魅力的な帯です。

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榀糸独特の硬い織上がりで、締める時に引っ張ったら、戻ろうとする力が生まれ、締め心地いい夏にお薦めの名古屋帯です。

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高級上布や特選物の夏着物などに合わせて素敵な創作逸品物の帯で、夏はモチロン春・秋にも使えるスリーシーズン(春・夏・秋)対応の名古屋帯です。

 

前と太鼓になる部分には、模様を織りで表現しています。

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本品は沢山織ることが出来ず、市場にも少ししか無い、貴重な品です。
天然の植物繊維:榀の木の芯皮を原料に糸を紡いで織り上げた、自然そのままの素材感を楽しんで戴けます。
着物通販サイト京都wabitasでは、このような希少価値が高く手に入らない品を、出来る限りリーズナブルな価格に設定して扱っています。

このような貴重な品を絶やさないためにも、出来る限り多くの着物ユーザーの方々にご提供できるよう取り組んでおります。

本品は京都のショールームで常設しております。

また、7/14~7/16の期間で開催する京都きものメーカー主催の祇園祭着物ファミリーセールにも出品する予定です。

希少な品をお求めやすく揃る着物通販サイト 京都wabitas(ワビタス)

祇園祭に着物メーカーのファミリーセール今年も開催決定(2016年受付開始)

2016年6月24日 16時35分

7月に入ると京都は祇園祭で、一ヶ月間が祭りになります。

先祭り、後祭り共にクライマックスの山鉾巡行まで、山鉾の町内は準備で忙しくなり祇園祭ムードが高まっていきます。

そんな祇園祭で盛り上がる京都では、着物を扱う問屋さんやメーカーなどが呉服店さんのお客様を対象に呉服催事をそれぞれされます。

着物通販サイト京都wabitasでは、毎年この時期は着物メーカーさんが主催の着物ファミリーセールに参加してきました。

6月20日を過ぎて、「今年も開催されるのでしょうか」というような問い合わせが、サイトを通してや電話で入るようになってきました。

勿論今年も開催日程が決まりましたので、お知らせさせて頂くのと同時に、参加予約の受付も開始させていただきます。

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日程7/14~7/16の朝10時から夕方17時まで(16日最終日は16時まで)

(7/17は先祭りの山鉾巡行式があります)

開催地:京都

品揃え:小紋・お召し・訪問着・色無地・紬・帯・男物・長襦袢・夏物・小物・コート(反物)などが揃います。

【予約受付方法について】

催事を見てみたいという方は、≪電話≫もしくは≪お問い合わせフォーム≫から「祇園祭ファミリーセール参加希望」という風にお申込み下さい。

入場券をお送り致します。

小売店さんや、問屋さんへ自社で作った品物を卸すメーカーならではの、新鮮な品がとってもリーズナブルなお求めやすい価格設定で並びます。

京都wabitasのサイトで扱っている品も持ち込みますので、AB反のお値打ちな単衣の品もご覧いただけます。

ファミリーセールならではで、品物によっては京都wabitasと同価格もしくは、それより幾らか安くなっている品もあると思います。

主な扱い品は、正絹小紋・お召し・置賜紬伝統工芸士の品・訪問着・色無地・夏物・長襦袢・名古屋帯・袋帯・裏モノ・麻製品など以前とは比較にならないほど品揃えが充実しております。

特に置賜紬伝統工芸士の品は、サイトでも出している白鷹お召や紅花など、織の産地:山形県米沢の希少価値の高い素晴らしい品々を揃えて、ご覧いただくことができます。

【置賜紬の伝統工芸士の作品】

※小松織物:小松紀夫氏謹製の白鷹お召し(伝統の板締め絣糸)

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結城や本場大島に並ぶ、最高級織物を手に取って見て頂くことができます。

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※斎藤工房:斎藤俊弘氏謹製の長井紬の着物

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袋帯もございます。

※紅花染:新田(株)の伝統工芸士新田英行氏謹製品

夏物の紅花染織物

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新田英行氏ならではの手引き紬

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※大好評、佐藤真一氏謹製の白鷹織り草木紬

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※長岡正幸謹製のお召しや綾織のシックな織物

夏~単衣用の出羽お召し

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シックな着物で人気の高い綾織

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※渡源工房 渡邊 徹氏謹製の紅花紬

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米沢産地の織物が充実しているのですが、織物といえば帯です。祇園祭の催事には米沢ならではの独特な名古屋帯をご覧いただけます。

※戸谷優氏謹製の希少価値の高い帯:八寸(夏にも使えます)

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※榀糸織八寸米沢の帯

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この帯は米沢の問屋1社にしか無い、貴重な品です。植物の蔓を繊維にして織り上げた、天然そのままの素材感が素晴らしい作品です。

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日本(米沢)の伝統工芸士の作品がサイト同様にリーズナブルな設定でご覧頂けます。

この他、加藤改石の牛首紬や、小千谷紬、ぜんまい紬などの紬着尺も品揃え豊富です。

【小千谷紬の染着尺】

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これらはほんの一部の品で、当日は沢山の小千谷紬の高級染着尺が並びます。

【加藤改石謹製の牛首紬染着尺】

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期間が7月中旬なので、夏物も沢山揃います。

高級な正絹の絽着尺や、定番の本麻近江ちぢみもメーカーならではの、リーズナブルな価格です。

そして西陣織袋帯や米沢の八寸など帯が沢山揃い、琉球紅型の染帯も素敵です。

西陣織袋帯          米沢織:八寸名古屋帯

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琉球紅型染:名古屋帯

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そして常に品揃えがどこよりも多い男物では、昨年以上にお召しなどの反物を揃えます。

【男の着物コーナー】反物・帯・裏地・長襦袢・小物までトータルに揃います。

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今年の祇園祭は、土日が絡みますので、沢山の方々が京都へ来られると思います。

祇園祭の観光に加え、着物も見てみたいという方は、7/10(金)まで受け付け致しますので、どんどんお申し付け下さい。

祇園祭の着物メーカーファミリーセール開催と、予約受付についてでした。

着物通販の京都wabitas(ワビタス)

 

 

牛首紬:加藤改石謹製(釘抜き紬)牛首紬の小紋+牛首紬の色無地

2016年6月16日 17時07分

着物通販サイト京都wabitasの紬コーナーに、加藤改石謹製の牛首紬を染めた小紋や色無地が揃いました。

牛首紬は「釘抜き紬」と言われるほど打ち込みが強く、丈夫な歴史ある生地です。

製織されている機屋さんは2つあり、西山産業という会社の中の白山工房と、加藤機業場だけです。

牛首紬の元祖は加藤機業場さんの手織り牛首です。

90歳を超える加藤改石さんは、ご高齢にも関わらずとてもお元気で、機織りにかける情熱は未だ衰えを見せず、無形文化財に指定されている素晴らしい生地が物語っています。

牛首紬は八百年の歴史を持つとされます。そんな歴史の中で加藤改石さんは、1977年から「加藤手織牛首紬」を継がれ、2000年に「きもの文化嘗」を受賞されています。

詳しい説明の前に、そんな手織の加藤改石謹製牛首紬を染めた小紋や色無地をご紹介致します。

まずは上品な色使いで描かれた、カジュアルな格子友禅の京友禅小紋からです。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:重ね格子≫ベージュ

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ベージュの優しい地色に紬の節糸が浮かび上がり、レトロ感溢れています。太目の線で描かれた茶の格子と、キレイな緑で染められた細かな三本線の格子が重なり、とてもオシャレです。

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加藤改石さんの生地を使っているからこそ、これらの証明シールを貼ることが許されます。

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均等に並んだ格子模様は型を使った手加工の京友禅小紋です。

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色違いでもう1色

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:重ね格子≫ピンク

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優しいピンクに染めました。上品で落ち着きある素敵な染め上がりです。

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続いては大きな市松模様を綺麗な配色使いで染めた、オシャレ小紋です。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:市松格子≫

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素材感を活かすように、無地場の多い大胆な大柄がカジュアル感あってホントおしゃれです。

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透明感ある水色の部分には四つ割りになった格子になるよう描かれています。

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もっともカジュアルに感じる鹿の子疋田の入った格子市松の素敵な小紋がこちら

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:疋田格子≫

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紺色の無地場が紬らしく節が浮かび、レトロで素敵です。

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鹿の子も本絞りのように微妙に色を変えてレトロに見せています。

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ここまで全て格子の違った模様を描かれた小紋でしたが、次は斜めに重なった粋な格子模様のオシャレ小紋です。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:重ね斜格子≫

 

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地色はシックな墨黒で、エメラルドグリーン、抹茶グリーン、白のラインが重なり合って彩りも綺麗でオシャレな染め上がりです。

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離れてみるとグラデーションの効いた、とても粋なデザインです。

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加藤改石謹製牛首紬の生地を使って染めた反物は、染めるのがとても大変なんです。釘が抜けるほど丈夫な生地ということは、糸も強く織の打ち込みも強いので、普通に引き染で無地染しても染料が浸透せず染まりが悪く、ムラになったりします。

ここまでご紹介した小紋の地染は、引き染や扱きなどで無地染されていると思われます。

染屋さんに聞くと、加藤改石の牛首紬は染める前に下処理が必要で、染める前から湯通し加工などを何度かして、染付きを良くしてから染めないと地染が出来ないということです。

紬の無地染は人気があり、「最高の紬素材の生地で染めることが出来ればいいのにな」とず~っと考えていたのですが、無地染は出来ませんと何処にも断られてきました。

しかし、諦めたくない思いから「引き染が無理なら浸け染で無地に染めればいい」という風に考えました。

牛首紬でも生地の上から撫でる引き染ではなく、生地全体を漬け込んで染めれば「綺麗に染まるはず」、ということで無地染屋さんにお願いしたら完全誂え染になりますから、「引き染くらい高くつきますよ」と言われましたが、綺麗に無地が染まるならOKということで、染め出すことにしました。

色は単衣にも普段着にも、略礼装にも着こなせそうな上品な色を2色染め出しました。

この2色は、きものスタイリストさんのコバヤシクミさんに選んでいただいた、とても上品で落ち着いた色です。

そして染め出したのですが、染屋さんから浸け染でも普通の生地なら1回浸ければ色が出るのですが、流石は加藤機業場の牛首紬は1回染めるくらいでは生地に染まらず、通常よりもたっぷりと時間をかけて浸け込んで、ようやく念願の牛首紬の色無地が完成致しました。

それがこちらで、京都wabitasのオリジナルプライベートブランドとして完成致しました。

■ 牛首紬:加藤改石謹製≪色無地:淡い灰桜誂え染≫

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もう1色

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪色無地:淡い鶯色誂え染≫

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絶妙な色に染め上がった牛首紬の色無地です。

無地染だと加藤改石さんのこだわりの糸が光沢を発して、とても贅沢でラグジュアリーな紬の色無地となりました。

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紬の色無地は、普段着にモチロンですが、最近では帯を少し改まったフォーマルにすれば、略礼装な着こなしができるので、パーティーなどにも着こなすことができます。

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牛首紬独特の節が浮かび上がり、とてもオシャレな紬の反物が完成致しました。

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着物通販サイト京都wabitasでは、牛首紬を染めた小紋と色無地をサイトで取り扱っています。

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直に手に取って色や生地を見てみたいという方は、ショールームで常設中ですから、気軽に見に来て下さい。

加藤改石さんの牛首紬を取り扱うに際して、昨年白峰村の加藤機業場へ実際に行って、加藤機業場へ出張してきました。加藤改石さん直々に説明をしていただいたりして、とても勉強になりました。

800年の歴史を受け継がれて、無形文化財に指定されている加藤改石謹製の牛首紬の拘りをご紹介させて頂きます。

【牛首とは】

牛首とは高句麗の言葉で「三叉路」を意味し、旧牛首村がその地形をしています。牛首紬の歴史は高句麗を中心とする高度な文化と技術を持った渡来民族によって平安の時代に白山の麓にもたらされました。

ダム建設による村の水没までは焼畑農業や養蚕、山岳宗教が色濃く残っていました。

豪雪地帯の冬の仕事として、節が多く出来るため、くず繭として出荷できない玉繭を、糸防ぎから機織りまですべて一軒するため、家で作業をして雪解けを待って山を降り、現金化したのが牛首紬のルーツになっています。

江戸時代は「白山紬」と言い、男性の紋付につかう礼装の生地として全国に知られていましたが、戦後に大手繊維会社が白山紬を商標登録してしまい、本家である加藤機業場がその名称を使用できなくなり、当時唯一の産地として残っていた牛首村の名から「牛首紬」という名称に変更されて現在に至ります。IMG_7815

夏は涼しく、冬は豪雪地帯で、福井県・石川県・岐阜県の県境にあたる白山にある白山村で、牛首紬は生産されています。

【加藤機業場のこだわり】

加藤機業場の牛首紬は約八百年変わらず伝統の製法をかたくなに守り続けています。

こだわりは養蚕の段階から始まります。

経糸(たていと)に使用される上繭は、福井県の国見岳頂上:標高600mの山間地にて、越前海岸のオゾンをたっぷりと浴びた健康な桑の葉によって育てられています。

緯糸(よこいと)には玉繭(双子の繭)を使っていますが、玉繭は突然変異で出来るもので、約1000個に対して4個の割合でしか取れないとても貴重な繭です。

普通の繭に比べて大きいのも玉繭の特徴の一つでもあります。

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加藤機業場で織られた牛首紬は、これらの繭を100%使用しています。

【手つむぎ】

牛首紬の風合いは、糸防ぎに懸かっています。釜に入れられた80個の繭それぞれから出る細い糸を一挙にすくい上げて、甘く撚りをかけながら単糸で引かれます。

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円錐状に開いた極細糸が空気を抱き込みながら1本の糸になるので、柔らかで光沢のある節の強い糸になります。

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さらに「糸はたき」をすることによって、糸はしごかれ縮れが表れて、より空気をたっぷりと取り込むようになります。

その結果、絹糸が本来持つ自然のうねりが生まれます。この【うねり】こそが、加藤機業場以外では見られない糸の特徴で、最大の魅力です。

強くて丈夫な「加藤改石の牛首紬」は、時を越えて今も大切に受け継がれている伝統のお召し物です。

【希少価値】

上質な玉繭を確保する困難さや、手間隙を惜しまない昔ながらの製法を守っているため、加藤機業場の牛首紬は年間250反程しか織り上げることが出来ません。

増産は考えずに「本物の手づくり」にこだわった加藤改石の牛首紬は、とても希少価値の高いハイクオリティーな紬の着物地です。

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≪白生地が出来上がるまでの工程≫

【玉繭と単繭】

たて糸に単繭、よこ糸に「玉繭」を使いますが、玉繭は双子の繭で1個の繭から2本の糸が絡まって出てくるので粘り気と光沢の強い糸が引けます。

先に説明しましたが、およそ1,000個に4個の割合でしか取れない大変貴重な繭です。

下記画像で見比べると、玉繭の大きいのが分かります。

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右は経糸に使う単繭で、左の大きな繭が緯糸に使う貴重な玉繭です。

【のべびき】

「のべびき」と単糸は、80個の繭を83℃の熱湯の中から素手にて1本取りされます。

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中に空気を含んだ、軽くて丈夫な最高の糸になります。勘と熟練の技は「県の無形文化財に指定」されているほど紬の出来を左右する一番大事な作業です。

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後継者の育成にも力を入れ、その技が受け継がれて行きます。

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【かせねり】

糸を再度煮ることで、不純物を取り除き、絹の感触や真珠のような光沢を生み出します。

この「かせねり」は長年培ってきた熟練の技が必要で、いまでも90歳を超える加藤改石さん本人の手で練られます。

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(普通の絹織物の場合でいう精練加工です、織物なら京都と丹後など大きな精練工場で機械を使いますが、加藤改石さんの「かせねり」は熟練の技が必要となります)

かせねりに使われる釜

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かせねりが終わると、次も重要な作業「糸はたき」へ移ります。

【糸はたき】

別名「釘抜き紬」と云われる牛首紬の強さは、この「糸はたき」から生まれます。

糸を何度もしゃくる様にはたいて、一本一本の糸に更なる空気を吹き込み、蚕が糸を吐いた時のうねりを取り戻します。

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「私の息子の嫁が、その技を受け継いでいます」という説明を加藤改石さんからお聞きしました。

加藤家に嫁がれたお嫁さんが、伝統を受け継いでおられます。

女性がされていたんですね。

【機織り】

たて糸をよこ糸が包み込むようにして打ち込まれてゆく「機織り」のリズム。

よこ糸の玉繭が生み出す節の模様が牛首紬の特長です。高品質を保つため、強い節は躊躇なく機を止めて糸を取り替えます。

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機織りは思っていた以上に若い方が織られていました。この日は二人の方が機織りをされていて、カツン、カツンと足と手を連動させてリズムよく織られていますが、見ていると何度も止めては糸を代えまた織るという具合に、機械で織るのとは全くことなり、一日に少ししか織れない手間隙のかかる作業です。

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リズムよく足で機を動かしている様子は、機織りが好きで楽しんでおられるようにも見えました。

白生地しか織らないのは、絣のように柄合わせをすると強い打ち込みが出来なくなり、牛首紬の丈夫さが出なくなるからです。

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お若いですが、伝統工芸士の資格をとられているそうです。

以上が、無形文化財指定の加藤改石謹製牛首紬が出来上がるまでの、こだわりの工程です。

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こうして出来上がった白生地ですが、年間でもたった250反ほどしか織れない凄い紬です。

<加藤改石(かとうかいせき)プロフィール>

・旧白峰村桑島生まれ、90歳

・牛首紬技術保存会副会長

・1977年から「加藤手織牛首紬」 を受け継ぐ

・2000年に「きもの文化賞」を受賞

【加藤改石さんの言葉】

母から受け継いだ「牛首紬」の文化と伝統の技を私から息子夫婦へ、そして孫へと伝えて行きます。

「牛首紬」の伝統を絶やさないために。

白山市白峰の県指定無形文化財、「牛首紬」は約800年の歴史を持つとされる。

繭から糸を取り出し、足踏み式の織り機を駆使し、天然の絹糸を生かした丈夫で、ほどよい節のある優雅な肌ざわりの良い生地を織り上げる。

そんな牛首紬最大の危機が、終戦直後だったという。

「繭が手に入らない」、「作っても売れない」

七軒あった工場は廃業していった。

私の母が「ここでやめるとこの紬が絶えてしまう」と糸作りから織り上げまでコツコツと一人でやっていた。

一年で着物にして16枚分の本当に微々たるもので、伝統をただ、つないでいる。

伝統の技を一人で背負う使命感のみが、まさに消えかける伝統の灯りを必死に支え続けた。

「この功績が讃えられ母、志ゆんは黄綬褒章を受章しました」

私のこだわりはこの白峰の地で作り続けていくこと

「紬は土地に生えるもんですからね」

先人が工夫したからこそ、今の品質がある。

「ほんものの手作りだから、続くだけ続かせたいと思うとります」

生涯機織りにかけてこられた改石さんの熱い想いを心に刻んで、この素晴らしい牛首紬を一人でも多くの着物愛好家の方々に着ていただけるよう、オリジナル小紋とオリジナルの無地を揃えました。

牛首紬というと、呉服催事では「100万円」「200万円」クラスの上代価格が普通について販売されています。

それではなかなか普通の人では買えませんよね、

着物通販の京都wabitasでは、加藤改石謹製牛首紬の小紋と色無地を出来る限りお求めやすくリーズナブルな価格設定で取り扱っております。

一人でも多くの方に本物の牛首紬を着ていただくために、加藤改石さんの期待に応えられるよう取り組んでいきます。

加藤改石謹製の牛首紬の反物は、京都wabitas(ワビタス)の【お召し・紬:織の着物コーナー】【紬コーナー】でご覧いただけます。

ラグジュアリーな着物をリーズナブルな価格で揃える着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の名古屋帯:綿麻の八寸「在庫処分売り尽くし」

2016年6月10日 16時30分

7月~9月にかけて夏場にあると重宝する綿麻の上質な八寸名古屋帯が数量限定で「在庫処分売り尽くし」お値打ち販売中です。

涼し気な色のシンプルな帯なので、普段のお出かけにホント重宝します。

【帯コーナー】のカテゴリで「夏の帯」にございます。

■ 夏の綿麻八寸名古屋帯「在庫処分売り尽くし」 ≪仕立上がり【単衣・夏用】「夏場に重宝する帯」≫

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渋いピンクに深意味ある臙脂の綿麻名古屋帯

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ラムネブルーにパープルのライン の綿麻名古屋帯【夏の帯】

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浴衣や夏着物にコーディネートできる上質な夏の名古屋帯です。

着物通販の京都wabitas(ワビタス)

 

 

 

 

塵除けコートに素敵な高級駒紗の染着尺

2016年6月9日 14時39分

着物を汚れから守るため、薄物素材の織物を塵除けコートとして使うのが、現在の主流となりました。

20年~30年前の流行りだった、道行コートのロングコートや、西陣織の雨コートなどが、それ用で生産されていません。

その代わりに紗や羅などの薄物素材で織った生地に染をして、単衣仕立ての「スリーシーズン用のコート」として、春・夏・秋に使える素材が人気です。

透けて裏の着物の柄がぼんやりと浮かび上がる、その透け感も人気の一つです。

それと重ね着の着物は、羽織モノが少しでも軽いと嬉しいです。

薄物コートも、ただ薄い織物というだけでなく、軽過ぎず重すぎずな生地が使いやすいです。

着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)では、【薄物コート・羽織】コーナーを設けて品数を増やしています。

今回ご紹介する染物も、そんなスリーシーズンの塵除けコート用に染めたオシャレで上質な商品なんです。

素材は織模様の無い駒紗の無地織を使っています。

産地は薄物素材では最も定評の高い織の産地:新潟県五泉で作られた生地です。

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機屋は小熊機業さんで、京都wabitasでも多くの夏物を扱っていますが、とても評判が良くハイクオリティーな駒紗の白生地を使っています。

ただの紗ではなく、駒撚糸をかけた糸を織込んであるので、薄い織物なのにしなやかで、しっかりとした織上がりです。

見た目に似た生地がありますが、この駒紗のように丈夫でしなやかな風合いは、なかなか無いのです。

この駒紗の生地を染めたのがこちらです。

■ 高級五泉の駒紗:染物塵除けコート用AB反お値打ち品 ≪横段グラデーション:藤「撥水ガード加工付」≫

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オシャレな染は、パープルをベースにして横段に濃淡で色を変化させ、グラデーションの効いた透明感ある手染友禅です。

1色1色丁寧に色を少しづつ変えて素敵な染上がりです。染職人の匠の技が活かしコートに相応しい染め上がりです。

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■ 高級五泉の駒紗:染物塵除けコート用AB反お値打ち品 ≪横段グラデーション:墨「撥水ガード加工付」≫ 

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グレーから墨へ、墨からグレーへとシックな色の変化が素敵な染め上がりです。

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■ 高級五泉の駒紗:染物塵除けコート用AB反お値打ち品 ≪横段グラデーション金茶「撥水ガード加工付」≫

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オシャレな金茶も茶系に色を変化させて、実に素敵です。

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グラデーションが魅力的です。

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この駒紗の生地は、タイトルにもありますように、生地の中にいくつか細かな織難があるAB反を使用しています。

例えば下の画像のような織難ですが、近くまでアップして映すと分かる程度で、マークを外してしまうと殆ど何があるのか分からなくなります。

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小熊機業さんのAB品は、とてもクオリティーの高い検品で分けられていて、見た目には全く分からずA反と区別がつかない上質な品なのです。

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その分リーズナブルなので、とてもお得感がある素材です。

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薄物の駒紗をグラデーションの効いた染でコートにすると一体どんな感じに透けるのか気になると思います。

小紋をいくつか重ねてみました

まずはこの縞友禅の無地感小紋ならどうなるでしょう

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無地感の小紋でも、こんな感じに透けて更にグラデーションが効いて素敵です。

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色が横段に濃淡で変化しているので、色の濃い部分と薄い部分、それに生地白の部分と透け方が変わり柄のようになって面白いです。

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斬新な友禅の小紋ならこんな感じで色を抑えるように映り、枝垂れた模様が幻想的に映し出されます。

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それぞれに魅力的な透け感が楽しめます。

次は江戸小紋のように可愛い水玉模様を染めた水色の絽の小紋に重ねてみると、これもオシャレに透け感が楽しめます。

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グレーがブルーグレーに見え、生地白の所が際立って模様が目立ち素敵です。

金茶と水色の相性の悪い組み合わせですが、逆に素敵な色に変わりました。

 

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薄い色の着物なら

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こんな感じに映ります。

↓   ↓   ↓

 

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こんな感じで、透ける素材は使い方でいろいろなコーディネートが楽しめる流行りのアイテムです。

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