新作小紋(反物)は先練りの笹模様

2014年4月11日 13時34分

小紋やお召しなど正絹の反物を専門に扱う着物通販サイト京都wabitasから、新しい小紋が出来上がりました。

生地は笹の模様を織で表現した先染併用の先練の紋意匠です。

笹の葉が緑というかブルーというか綺麗な色に見える所は先染(先練)の糸で織り上げています。

地色になっている生成りのようなベージュは染で色付けしています。

では「お召しではないのか」というと、お召しとは呼べません、よく見ると細かなドットの友禅で染め上げているので小紋になります。

先練織物(さきねりおりもの)は、織物になる前に精錬や漂白またはこの品のように染色した絹糸を製織した織物のことです。

お召しは先練糸に糊(のり)を付加して強撚をかけた「お召し緯ぬき」と呼ばれる緯(よこ)糸を使用を使用して、シボがあるのに後練ちりめんでは出すことができない風合いを持つ織物です。

この違いは見た目では全く分かりませんが、何度も触ってると違いが分かってきます。

ということは着心地も違うということになるのですが、どちらも着心地の良い高級織物には間違いありません。

最近ではお召しと言って安価な品が多く出ているようですが、織の密度などを調べたら本お召しかどうかが分かりますが、見た目では分かりません。

安いお召しなどは、実際に手に触って判断するのが良いと思います。

京都wabitasで扱っているお召しは、男物も含めて全て本お召しです。

その他の品は、ちりめんや紋意匠という風に生地の表現を表示しておりますので、ご安心下さい。

ということで本品と話が外れてしまいましたが、ここでご紹介する反物は、先練の紋意匠の生地を使った小紋なんです。

染めている所と、染める前の白生地との違いをご覧ください。

左下の白地に綺麗なブルーの笹の方が、染める前の白生地本来の色で、染め上げると右上のベージュの方の感じになります。

染まっている方をよく見ると細かなドットになっているのが分かるでしょうか。

こんなに雰囲気が変わるなんて、面白いです。

しかもどれも良い色で出来上がっている先練生地の正絹小紋なんです。

それでは他の色も含めて、この素晴らしい新作の正絹小紋をご覧いただきましょう。

着物小紋:正絹先練反物?≪織の笹にドットの友禅:緑≫

正絹着物小紋:正絹先練反物?≪織の笹にドットの友禅:薄黄≫

こちらは淡いベージュの染です。先練の金茶が綺麗に浮かび上がり、とても上品で素敵な出来上がりになっています。

続いても寒色系の上品な色です

着物小紋:正絹先練反物?≪織の笹にドットの友禅:青≫

ラストに上品な藤色もございます

着物小紋:正絹先練反物?≪織の笹にドットの友禅:藤≫

藤色は光沢により角度でピンクに見えたり、紫に見えたりします。

以上の4色の新しい先練の正絹小紋です。

どの色も優しい色使いでとても上品です。

モチロン着心地も優しく柔らか物の風合いで、それでいてちりめんよりも少しシャキッとしているので着心地はとても良い小紋です。

上品な濃淡のモノトーンな色使いなので、今の時期なら単衣の着物として創るのも良しです。

意表をついて道中着などコートにしてもオシャレです。

この何とも言えない先練織物を使って後染して出来上がった新作小紋は、着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)の小紋のコーナーでご覧いただくことができますし、モチロンお求めいただけます。

シンプルな地模様の色を上手く利用して、オシャレに創りあげた新作小紋でした。

品物が無くなりましたら、京都wabitasのサイト上からは消えてしまいますが、ご了承願います。

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