白鷹お召し板締め絣の七宝が入荷

2020年9月28日 13時46分

お召しコーナーから白鷹お召し入荷のお知らせです。

今回入荷できたのは、白鷹の小松織物謹製のお召しで、以前も取り扱ってました七宝文様の板締め絣の手織りです。

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■ 白鷹お召し板締絣手織り≪七宝:生成り(反物)≫

「追加入荷」 (2020年9月27日)

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1年以上待ってようやく入荷してきた、貴重な1反です。

ご存じの方も多いと思いますが、この白鷹板締め絣お召しは、生産が1反織るのに今では1ヶ月では織り上がらない状況です。1日で10cm織れれば早い方ですが、それが出来るのはベテランの織子さんです。しかし、そのベテランの織子さんが少しずつ引退されはじめているため、新人さんも含めて現在の生産がされている状況です。

そんな置賜紬の伝統工芸でもある板締めによる糸染した絣糸で織る白鷹お召しは、お召し独特のシボがあり、着やすさはモチロン、着姿を見るとレトロ感溢れる素敵な着物として、着物通の方々に人気の逸品物です。

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高級織物なので、袷の着物としてもいいですが、単衣の着物にもおすすめです。

【白鷹お召の解説】

置賜紬の伝統工芸でもある板締め絣という技法は、手くくりでは不可能な、細かく正確な絣模様の糸を染めるのに、板締めによる染色で絣糸を作っています。2反分(約1,400本)の糸を、溝を彫りこんだ絣板の間に挟み重ねて、しっかりとボルトとナットで締めた上げた後、1時間にわたり染料をかけ続けて、絣糸が出来上がります。この絣糸と強撚糸(お召し糸)を交互に緯糸として打ち込むことで、白鷹お召し独特の柔らかい「鬼しぼ」を持った生地に織り上がります。

板締め絣の糸染ができることが、伝統工芸士の証です。糸染も大変ですが、今は説明したように、絣糸とお召糸を交互に打ち込み織りあげる作業が、1反織るのに1カ月半~2カ月かかってしまいます。今織って頂いてる織子さん達が、今後技術を向上させて生産量が少しでも上がれば、より多くの着物通な方に、この素晴らしいお召しを着物としてお召し頂くことができるので、頑張って頂きたいと共に、応援していきたいと思います。

お召しを揃える京都wabitasでは、今後も白鷹お召しをはじめ、いい御召しの反物を扱っていきたいと思います。

この貴重な白鷹板締め絣お召しは、10月1日~の「キモノ決算ファミリーセール」にも常設する予定です。

また、サイトにはお召しコーナーでご覧いただけます。

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