ぜんまい紬の染着尺
2020年9月18日 12時02分着物通販サイト京都wabitasの男の着物コーナーに、ぜんまい紬の反物を染めた男着尺に新色が出ました。
見た目にレトロ感溢れる染め上がりで粋な紬の反物として、カジュアルな男着物として新しく創作しました。
丹後の機で織ったぜんまい紬の白生地を染めています。丹後のジャガード織機(紋織)を使って、緯糸にぜんまいを入れているだけでなく、細かなドット柄が地紋に織り上がるように工夫してあります。(このドット柄は正確に言うと小さな格子になっています)
染め上がりは、紬ならではのカジュアル感に加え、地模様が光沢でアクセントになり、高級感のあるおしゃれな反物に仕上がっています。
染めは、引き染技法で左右に色が変化していく、染分けぼかしです。片方が濃色に対して反対側は全く異なる色を使っています。この染技法は昼と夜を表現に例えて、昼夜染や昼夜ぼかしなどといわれてます。
正に幻想的な色の変化が粋さを感じさせてくれます。仕立て上がった着姿が楽しみな染め上がりです。
これも色は違いますが、同じ染め方です。
墨掛かったダークな色合いが、実におしゃれです。
もう1色も同じように
■ ぜんまい紬の男の着物
≪昼夜ぼかし墨~藤鼠≫
次の染は染分けではなく、幻想的な色彩でモヤをかけたような、夢幻ボカシ染です。
■ ぜんまい紬の着尺 ≪夢幻染ぼかし:藍紺≫
藍系のブルーをダークな濃色にして、色々な色を加えて幻想的なボカシに染め上がっています。
ちょっとカジュアル感強めで出したい方におすすめです。
こういう染め上は、ローケツ染などを得意とされる染色作家さんがよく使われています。女性用に呉服屋さんの展示会に行かれる作家さんが、似たような雰囲気の品を売られています。
そういう場所では、作家さんの商品ということで、一般の人では購入できないような驚きの金額で値札が付くそうです。
染どころ、染め方は同じでも、ワビタスのサイトでは、常にリーズナブルな設定で発表しています。
■ ぜんまい紬 ≪夢幻染ぼかし:茶≫
同じ茶色でも無地と違い、夢幻ボカシならこのように全く雰囲気が変わり粋な反物になりました。
シックな雰囲気で粋です
ぜんまい紬というと女性用の商品ばかりで、男性用に作られた幅の広い品は無いと思います。
男性着物のコーナーから出していますが、むしろ紬は女性の方が好きな人が多いと思います。今回の染め上がった5点の反物なら女性にもおすすめです。
手が長く普通の反物では仕立てが出来ないという方にも、嬉しい逸品でもあります。
京都ワビタスから、ぜんまい紬のご紹介でした。
ぜんまい紬の商品は、ショールームに常設しておりますし、10月開催のキモノ決算ファミリーセールでも、ご覧頂けます。