夏の帯:榀糸織八寸米沢の帯

2016年6月25日 15時55分

着物通販サイト京都wabitasの【夏の帯コーナー】では、夏らしくレトロ感溢れる「しなふ」繊維で織り上げた魅力的な帯を揃えています。

植物の素材そのままで織り上げている原始的な織物で創った八寸の名古屋帯です。

■ 夏帯創作:八寸名古屋帯 ≪榀糸織八寸米沢の帯≫ 

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榀の木の芯皮を糸に紡いで原料にしているため、自然の樹木の香りがするのと、榀皮独特の風合いが特徴のレトロな作品です。

原始的な植物織布のため、独特な自然の風合いと色彩になり、貴重な商品です。

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【榀布ができるまでの工程】

シナ1

こちらは榀の木から樹皮を剥いでいるところです。
剥ぐのは梅雨時期が良いとのことです。
また、20年くらい経ったものが繊維を剥ぐのにちょうど良いのだそうです。

シナ2

剥いだら、外皮と中皮を剥がします。原料になるのは中皮で、木灰汁で3昼夜煮て柔らかくし、川で洗います。
この後は2、3日糠水につけて発酵させて漂白し、川で洗い、陰干しします。

シナ3 シナ4

これでひと段落で、冬になると繊維をほどよい太さにさいて、績んで撚りをかけて糸にします。

織機が明治以前のいざり機を使っており、織る時にタテ糸・ヨコ糸ともに水を濡らして織るので、耳巾が不揃いになります。

シナ5

織りは、湿気がないとやりづらいため、2月の豪雪期を選んで始めます。雪が溶けだすころには1機(20丈)ほど織り上がるそうです。

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そんな原始的というか伝統的な製法から生まれた帯は、真似の出来ない魅力的な帯です。

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榀糸独特の硬い織上がりで、締める時に引っ張ったら、戻ろうとする力が生まれ、締め心地いい夏にお薦めの名古屋帯です。

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高級上布や特選物の夏着物などに合わせて素敵な創作逸品物の帯で、夏はモチロン春・秋にも使えるスリーシーズン(春・夏・秋)対応の名古屋帯です。

 

前と太鼓になる部分には、模様を織りで表現しています。

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本品は沢山織ることが出来ず、市場にも少ししか無い、貴重な品です。
天然の植物繊維:榀の木の芯皮を原料に糸を紡いで織り上げた、自然そのままの素材感を楽しんで戴けます。
着物通販サイト京都wabitasでは、このような希少価値が高く手に入らない品を、出来る限りリーズナブルな価格に設定して扱っています。

このような貴重な品を絶やさないためにも、出来る限り多くの着物ユーザーの方々にご提供できるよう取り組んでおります。

本品は京都のショールームで常設しております。

また、7/14~7/16の期間で開催する京都きものメーカー主催の祇園祭着物ファミリーセールにも出品する予定です。

希少な品をお求めやすく揃る着物通販サイト 京都wabitas(ワビタス)