Archive for the '牛首' Category

着物ファミリーセール受付方法について

2017年4月14日 10時25分

5月12日~5月14日開催の着物ファミリーセールは、京都の着物メーカーと着物通販の京都wabitasが共同主催というかたちで開催致します。

ショールーム1

着物メーカーのオリジナル小紋や、京都wabitasのサイトで扱っている格安商品が共にご覧いただけます。

小千谷2

単衣訳あり

5月15日には葵祭りがありますので、京都へ観光に行くという方は観光のスケジュールの中に着物見物も入れていただければと思います。

入場券(案内状)を既にお送りしている方は、当日お持ちいただくようにお願い致します。

また、入場の受付は5月初旬まで受付させていただきます。

京都wabitasの会員様以外の初めての方でも受付はさせて頂きます。

受付方法は電話でもメールでもサイトからでも受付致します。

【電話受付】075-342-2088へお電話下さい。

【メールでの受け付け】info@wabitas.com

「5月のファミリーセール入場希望」と明記して、住所・氏名・連絡先なども明記して下さい。

【サイトからの受付】http://www.wabitas.com/

HOMEページ上の【お問い合わせフォーム】から「5月のファミリーセール入場希望」と明記して、住所・氏名・連絡先なども明記して、お申込み下さい。

受付が出来ましたら、入場券の案内状を郵便でお送りさせていただきます。

上質な反物がお求めやすい格安設定で並びますので、気軽にお申込み下さい。

着物ファミリーセール開催の着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

 

五月に着るお薦めの単衣着物

2017年3月9日 18時26分

5月になると着物の着こなし方が難しくなります。

暦の上では単衣への衣替えは6月ですが、数年前から単衣の期間が長くなり5月のゴールデンウィーク開けくらいからは、単衣の着物を普通に着れるようになった感じです。

5月に着る単衣着物といっても人によっては様々です。

着物通販サイトの京都ワビタスでは正絹小紋やお召しの反物を扱っているので、「5月にはどんな着物を着ればいいのです」という内容の問い合わせがいくつもきます。

やはりまだまだ5月は袷を着るものだという仕来りを気にして、何を着ればいいのか迷っておられるようです。

簡単に単衣着物といっても、「絽ちりめん」のような絽の織り方で出来た単衣素材もあります。

5月には絽はまだ早いと思います。絽ちりめんに適しているのは6月から7月初旬だと思います。

「じゃあ5月の単衣って何を着るの」というようなご質問が飛んできそうです。

そんな着こなしが難しい5月に着るお薦めの単衣の着物をご紹介させていただきます。

お茶会などの着物なら江戸小紋や色無地になりますが、江戸小紋をお考えの方には両面染の小紋が一番の候補です。

万筋にヨロケ縞と大小霰の両面染小紋

5004416500441750044185004420

生地は丹後ちりめんの700gを使用して染めている京染の両面染正絹小紋です。

 

色無地なら地紋を織った丹後紋意匠を染めた落ち着きある反物です

丹後紋意匠の色無地:業平菱にヨロケ縞

IMG_6112

IMG_6088IMG_6094IMG_6098IMG_6104

IMG_6110

■ 色無地:先練り白御召し「現品売り尽くし処分特価」 ≪菱菊文様:綺麗な黄色≫

IMG_8442

お茶会着物でしたら、両面染小紋と色無地がお薦めです。

 

少しオシャレな装いになりますが、一番のおすすめは「お召し」です。

そんなお召しの中でも単衣用に色を揃えているのがこちらです。

■ 5月単衣にお薦めお召し ≪風通縞流水 40cm巾≫

八丁撚糸を織込み地模様にシボの凹凸があり、風通しのいい生地です。

3000275p

3000273p3000274p3000272p3000271p

3000270b

裏表使えるお召しは単衣仕立てにも適した上質の織物です。

お召はこの他にも少しカジュアル感のある柄を継続しています。

千鳥格子のオシャレで綺麗なお召し

IMG_0794

IMG_0798

 

そして在庫処分価格で只今お値打ち価格のお召しもございます。

IMG_1617IMG_16263000221rIMG_5252

 

そして、先染織物ですが、お召しのように強撚糸を使っていない織物も単衣の着物にお薦めです。

紋意匠の白生地ですが、先練の糸で模様を織り上げたシンプルで上品な小紋のような反物です。

先練の丹後紋意匠着尺が2色

IMG_0550IMG_0554IMG_0551IMG_0559

 

そしてB反のお値打ちな格子の織物も単衣用の反物です

特選先染織物単衣用「B反処分」 ≪格子模様≫ 

280611p

 

バンブーとタッサーの糸を織込んだ生地を染めたボカシ染小紋も5月~6月の単衣の着物候補です。

七緒の春号に掲載商品 5月単衣にお薦め着尺
丹後先練紋意匠ぼかし染(タッサー&バンブー)

IMG_0760IMG_0774

IMG_0780IMG_0767

 

七緒の春号で単衣の特集に使われた品です

IMG_0763IMG_0771IMG_0785IMG_0778

 

 

続いては買えるものなら誰もが欲しい、日本の伝統的工芸織物で代表作の一つでもある白鷹織の高級お召し:白鷹お召しです。

小松織物さんの板締め絣糸を織込んだ米琉の最高級品です。

■ 白鷹お召:伝統の板締絣 小松織物工房謹製の名品

IMG_5046

 

シボのある生地、絣の風合いなど本来の単衣の着物はこれに間違いなしの逸品物です。

IMG_2415

 

生産数がホントに限られているこの名品ですが

 

IMG_5043

 

着物通販の京都wabitasでは常に現品を持っています。

 

 

 

IMG_5028

ショールームにお越しいただいたら、この名品が手に取ってご覧いただけます。

続いては紬です。

関東方面を中心に普段着として着る単衣着物なら紬を着られる方が多いと思います。

紬でも様々ですが、京都wabitasでは日本の産地の名品に拘り揃えています。まだまだ品揃えは少なめですがどんどん追加して揃えていきたいと思います。

そんな産地の紬がこちらです。

まずは米沢の置賜紬の伝統工芸士の名品から

■ 白鷹織り草木紬手綾織 ≪伝統工芸士:佐藤新一作≫

IMG_3314

伝統工芸士:佐藤新一さんの白鷹綾織は草木染の糸を織り上げた最高品です。

IMG_3318

 

 

続いても綾織ですが、今度は長岡さんの機械織機で織られた光沢ある名品です。

■ 長井伝統的工芸織物 ≪長岡正幸謹製綾紬:光沢あるベージュ≫

230718b

シャキッとした生地は上質感あり着心地いい品です。

230718c

 

そして、紬の名品と言えば牛首紬と小千谷紬です。

京都wabitasで扱う牛首紬は白山工房の品ではなく、加藤改石謹製の牛首紬の元祖:加藤織業場の生地です。

■ 牛首紬:加藤改石謹製「素材の良さそのままに」 ≪色無地:淡い鶯色誂え染≫

IMG_5059

 

単衣にするには勿体ないかもしれませんが、丈夫な加藤改石さんの牛首紬は素材感が凄いですので、シンプルな無地染がおすすめです。

もう一色

薄いピンク掛かったグレー 

IMG_5048

 

そして、牛首紬にも見劣りしない最高品質の紬が小千谷紬です。

「白山工房の牛首紬よりも小千谷紬の生地の方が良い」というような評価もいただいてる着心地のいい素材感が素晴らしい小千谷紬は単衣に適しています。

そんな小千谷紬の白生地でB反が出た生地を無地に染めたお値打ちな反物をワビタスでは揃えています。

■ 本場越後小千谷紬無地 ≪「訳あり生地の処分品」≫ 

IMG_7082

野蚕糸をタテに織り込んだ紬の白生地を生成りの無地に染めた作品です。

 

IMG_7084

IMG_7092

 

色違いは濃い地でもう1色

IMG_7101

IMG_7110

 

そして濃い茶色の無地が1点

■ 本場越後小千谷紬無地 ≪「訳あり生地の処分品」≫

IMG_6846

 

5月から6月にかけての単衣の着物にお薦めな反物ですが、他にも小紋や紬でいろいろあります。

6月から7月にかけての絽ちりめんや、さわやかちりめんメッシュ織など単衣素材の品揃えにも力を入れて取り組んでいます。

正絹の単衣着物をお探しなら高級素材が格安で誂えることが出来る着物通販サイト京都wabitasをご利用下さい。

5月の単衣着物が揃う着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)

 

牛首紬:加藤改石謹製(釘抜き紬)牛首紬の小紋+牛首紬の色無地

2016年6月16日 17時07分

着物通販サイト京都wabitasの紬コーナーに、加藤改石謹製の牛首紬を染めた小紋や色無地が揃いました。

牛首紬は「釘抜き紬」と言われるほど打ち込みが強く、丈夫な歴史ある生地です。

製織されている機屋さんは2つあり、西山産業という会社の中の白山工房と、加藤機業場だけです。

牛首紬の元祖は加藤機業場さんの手織り牛首です。

90歳を超える加藤改石さんは、ご高齢にも関わらずとてもお元気で、機織りにかける情熱は未だ衰えを見せず、無形文化財に指定されている素晴らしい生地が物語っています。

牛首紬は八百年の歴史を持つとされます。そんな歴史の中で加藤改石さんは、1977年から「加藤手織牛首紬」を継がれ、2000年に「きもの文化嘗」を受賞されています。

詳しい説明の前に、そんな手織の加藤改石謹製牛首紬を染めた小紋や色無地をご紹介致します。

まずは上品な色使いで描かれた、カジュアルな格子友禅の京友禅小紋からです。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:重ね格子≫ベージュ

340001

ベージュの優しい地色に紬の節糸が浮かび上がり、レトロ感溢れています。太目の線で描かれた茶の格子と、キレイな緑で染められた細かな三本線の格子が重なり、とてもオシャレです。

340001a

 

加藤改石さんの生地を使っているからこそ、これらの証明シールを貼ることが許されます。

340001c

均等に並んだ格子模様は型を使った手加工の京友禅小紋です。

340001d

色違いでもう1色

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:重ね格子≫ピンク

340002

340002a

 

優しいピンクに染めました。上品で落ち着きある素敵な染め上がりです。

340002c

続いては大きな市松模様を綺麗な配色使いで染めた、オシャレ小紋です。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:市松格子≫

340003

340003a

340003b

素材感を活かすように、無地場の多い大胆な大柄がカジュアル感あってホントおしゃれです。

340003c

透明感ある水色の部分には四つ割りになった格子になるよう描かれています。

340003e

もっともカジュアルに感じる鹿の子疋田の入った格子市松の素敵な小紋がこちら

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:疋田格子≫

340005

紺色の無地場が紬らしく節が浮かび、レトロで素敵です。

340005a

340005b

鹿の子も本絞りのように微妙に色を変えてレトロに見せています。

340005c

ここまで全て格子の違った模様を描かれた小紋でしたが、次は斜めに重なった粋な格子模様のオシャレ小紋です。

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪京友禅小紋:重ね斜格子≫

 

340007

地色はシックな墨黒で、エメラルドグリーン、抹茶グリーン、白のラインが重なり合って彩りも綺麗でオシャレな染め上がりです。

340007a

340007b

離れてみるとグラデーションの効いた、とても粋なデザインです。

340007c

 

加藤改石謹製牛首紬の生地を使って染めた反物は、染めるのがとても大変なんです。釘が抜けるほど丈夫な生地ということは、糸も強く織の打ち込みも強いので、普通に引き染で無地染しても染料が浸透せず染まりが悪く、ムラになったりします。

ここまでご紹介した小紋の地染は、引き染や扱きなどで無地染されていると思われます。

染屋さんに聞くと、加藤改石の牛首紬は染める前に下処理が必要で、染める前から湯通し加工などを何度かして、染付きを良くしてから染めないと地染が出来ないということです。

紬の無地染は人気があり、「最高の紬素材の生地で染めることが出来ればいいのにな」とず~っと考えていたのですが、無地染は出来ませんと何処にも断られてきました。

しかし、諦めたくない思いから「引き染が無理なら浸け染で無地に染めればいい」という風に考えました。

牛首紬でも生地の上から撫でる引き染ではなく、生地全体を漬け込んで染めれば「綺麗に染まるはず」、ということで無地染屋さんにお願いしたら完全誂え染になりますから、「引き染くらい高くつきますよ」と言われましたが、綺麗に無地が染まるならOKということで、染め出すことにしました。

色は単衣にも普段着にも、略礼装にも着こなせそうな上品な色を2色染め出しました。

この2色は、きものスタイリストさんのコバヤシクミさんに選んでいただいた、とても上品で落ち着いた色です。

そして染め出したのですが、染屋さんから浸け染でも普通の生地なら1回浸ければ色が出るのですが、流石は加藤機業場の牛首紬は1回染めるくらいでは生地に染まらず、通常よりもたっぷりと時間をかけて浸け込んで、ようやく念願の牛首紬の色無地が完成致しました。

それがこちらで、京都wabitasのオリジナルプライベートブランドとして完成致しました。

■ 牛首紬:加藤改石謹製≪色無地:淡い灰桜誂え染≫

IMG_5048

 

もう1色

■ 牛首紬:加藤改石謹製 ≪色無地:淡い鶯色誂え染≫

IMG_5059

 

絶妙な色に染め上がった牛首紬の色無地です。

無地染だと加藤改石さんのこだわりの糸が光沢を発して、とても贅沢でラグジュアリーな紬の色無地となりました。

IMG_5052

IMG_5060

 

紬の色無地は、普段着にモチロンですが、最近では帯を少し改まったフォーマルにすれば、略礼装な着こなしができるので、パーティーなどにも着こなすことができます。

IMG_5050

IMG_5064

 

牛首紬独特の節が浮かび上がり、とてもオシャレな紬の反物が完成致しました。

IMG_5056

IMG_5062

 

着物通販サイト京都wabitasでは、牛首紬を染めた小紋と色無地をサイトで取り扱っています。

IMG_5049

 

直に手に取って色や生地を見てみたいという方は、ショールームで常設中ですから、気軽に見に来て下さい。

加藤改石さんの牛首紬を取り扱うに際して、昨年白峰村の加藤機業場へ実際に行って、加藤機業場へ出張してきました。加藤改石さん直々に説明をしていただいたりして、とても勉強になりました。

800年の歴史を受け継がれて、無形文化財に指定されている加藤改石謹製の牛首紬の拘りをご紹介させて頂きます。

【牛首とは】

牛首とは高句麗の言葉で「三叉路」を意味し、旧牛首村がその地形をしています。牛首紬の歴史は高句麗を中心とする高度な文化と技術を持った渡来民族によって平安の時代に白山の麓にもたらされました。

ダム建設による村の水没までは焼畑農業や養蚕、山岳宗教が色濃く残っていました。

豪雪地帯の冬の仕事として、節が多く出来るため、くず繭として出荷できない玉繭を、糸防ぎから機織りまですべて一軒するため、家で作業をして雪解けを待って山を降り、現金化したのが牛首紬のルーツになっています。

江戸時代は「白山紬」と言い、男性の紋付につかう礼装の生地として全国に知られていましたが、戦後に大手繊維会社が白山紬を商標登録してしまい、本家である加藤機業場がその名称を使用できなくなり、当時唯一の産地として残っていた牛首村の名から「牛首紬」という名称に変更されて現在に至ります。IMG_7815

夏は涼しく、冬は豪雪地帯で、福井県・石川県・岐阜県の県境にあたる白山にある白山村で、牛首紬は生産されています。

【加藤機業場のこだわり】

加藤機業場の牛首紬は約八百年変わらず伝統の製法をかたくなに守り続けています。

こだわりは養蚕の段階から始まります。

経糸(たていと)に使用される上繭は、福井県の国見岳頂上:標高600mの山間地にて、越前海岸のオゾンをたっぷりと浴びた健康な桑の葉によって育てられています。

緯糸(よこいと)には玉繭(双子の繭)を使っていますが、玉繭は突然変異で出来るもので、約1000個に対して4個の割合でしか取れないとても貴重な繭です。

普通の繭に比べて大きいのも玉繭の特徴の一つでもあります。

IMG_7838

加藤機業場で織られた牛首紬は、これらの繭を100%使用しています。

【手つむぎ】

牛首紬の風合いは、糸防ぎに懸かっています。釜に入れられた80個の繭それぞれから出る細い糸を一挙にすくい上げて、甘く撚りをかけながら単糸で引かれます。

IMG_7820

IMG_7824

円錐状に開いた極細糸が空気を抱き込みながら1本の糸になるので、柔らかで光沢のある節の強い糸になります。

IMG_7832

さらに「糸はたき」をすることによって、糸はしごかれ縮れが表れて、より空気をたっぷりと取り込むようになります。

その結果、絹糸が本来持つ自然のうねりが生まれます。この【うねり】こそが、加藤機業場以外では見られない糸の特徴で、最大の魅力です。

強くて丈夫な「加藤改石の牛首紬」は、時を越えて今も大切に受け継がれている伝統のお召し物です。

【希少価値】

上質な玉繭を確保する困難さや、手間隙を惜しまない昔ながらの製法を守っているため、加藤機業場の牛首紬は年間250反程しか織り上げることが出来ません。

増産は考えずに「本物の手づくり」にこだわった加藤改石の牛首紬は、とても希少価値の高いハイクオリティーな紬の着物地です。

IMG_7874

 

≪白生地が出来上がるまでの工程≫

【玉繭と単繭】

たて糸に単繭、よこ糸に「玉繭」を使いますが、玉繭は双子の繭で1個の繭から2本の糸が絡まって出てくるので粘り気と光沢の強い糸が引けます。

先に説明しましたが、およそ1,000個に4個の割合でしか取れない大変貴重な繭です。

下記画像で見比べると、玉繭の大きいのが分かります。

IMG_5315

右は経糸に使う単繭で、左の大きな繭が緯糸に使う貴重な玉繭です。

【のべびき】

「のべびき」と単糸は、80個の繭を83℃の熱湯の中から素手にて1本取りされます。

IMG_7828

 

中に空気を含んだ、軽くて丈夫な最高の糸になります。勘と熟練の技は「県の無形文化財に指定」されているほど紬の出来を左右する一番大事な作業です。

IMG_7827

後継者の育成にも力を入れ、その技が受け継がれて行きます。

IMG_7822

【かせねり】

糸を再度煮ることで、不純物を取り除き、絹の感触や真珠のような光沢を生み出します。

この「かせねり」は長年培ってきた熟練の技が必要で、いまでも90歳を超える加藤改石さん本人の手で練られます。

IMG_5316A

(普通の絹織物の場合でいう精練加工です、織物なら京都と丹後など大きな精練工場で機械を使いますが、加藤改石さんの「かせねり」は熟練の技が必要となります)

かせねりに使われる釜

IMG_7839

IMG_7841

かせねりが終わると、次も重要な作業「糸はたき」へ移ります。

【糸はたき】

別名「釘抜き紬」と云われる牛首紬の強さは、この「糸はたき」から生まれます。

糸を何度もしゃくる様にはたいて、一本一本の糸に更なる空気を吹き込み、蚕が糸を吐いた時のうねりを取り戻します。

IMG_5316

「私の息子の嫁が、その技を受け継いでいます」という説明を加藤改石さんからお聞きしました。

加藤家に嫁がれたお嫁さんが、伝統を受け継いでおられます。

女性がされていたんですね。

【機織り】

たて糸をよこ糸が包み込むようにして打ち込まれてゆく「機織り」のリズム。

よこ糸の玉繭が生み出す節の模様が牛首紬の特長です。高品質を保つため、強い節は躊躇なく機を止めて糸を取り替えます。

IMG_7847

機織りは思っていた以上に若い方が織られていました。この日は二人の方が機織りをされていて、カツン、カツンと足と手を連動させてリズムよく織られていますが、見ていると何度も止めては糸を代えまた織るという具合に、機械で織るのとは全くことなり、一日に少ししか織れない手間隙のかかる作業です。

IMG_7852

 

リズムよく足で機を動かしている様子は、機織りが好きで楽しんでおられるようにも見えました。

白生地しか織らないのは、絣のように柄合わせをすると強い打ち込みが出来なくなり、牛首紬の丈夫さが出なくなるからです。

IMG_7861

お若いですが、伝統工芸士の資格をとられているそうです。

以上が、無形文化財指定の加藤改石謹製牛首紬が出来上がるまでの、こだわりの工程です。

IMG_5318

こうして出来上がった白生地ですが、年間でもたった250反ほどしか織れない凄い紬です。

<加藤改石(かとうかいせき)プロフィール>

・旧白峰村桑島生まれ、90歳

・牛首紬技術保存会副会長

・1977年から「加藤手織牛首紬」 を受け継ぐ

・2000年に「きもの文化賞」を受賞

【加藤改石さんの言葉】

母から受け継いだ「牛首紬」の文化と伝統の技を私から息子夫婦へ、そして孫へと伝えて行きます。

「牛首紬」の伝統を絶やさないために。

白山市白峰の県指定無形文化財、「牛首紬」は約800年の歴史を持つとされる。

繭から糸を取り出し、足踏み式の織り機を駆使し、天然の絹糸を生かした丈夫で、ほどよい節のある優雅な肌ざわりの良い生地を織り上げる。

そんな牛首紬最大の危機が、終戦直後だったという。

「繭が手に入らない」、「作っても売れない」

七軒あった工場は廃業していった。

私の母が「ここでやめるとこの紬が絶えてしまう」と糸作りから織り上げまでコツコツと一人でやっていた。

一年で着物にして16枚分の本当に微々たるもので、伝統をただ、つないでいる。

伝統の技を一人で背負う使命感のみが、まさに消えかける伝統の灯りを必死に支え続けた。

「この功績が讃えられ母、志ゆんは黄綬褒章を受章しました」

私のこだわりはこの白峰の地で作り続けていくこと

「紬は土地に生えるもんですからね」

先人が工夫したからこそ、今の品質がある。

「ほんものの手作りだから、続くだけ続かせたいと思うとります」

生涯機織りにかけてこられた改石さんの熱い想いを心に刻んで、この素晴らしい牛首紬を一人でも多くの着物愛好家の方々に着ていただけるよう、オリジナル小紋とオリジナルの無地を揃えました。

牛首紬というと、呉服催事では「100万円」「200万円」クラスの上代価格が普通について販売されています。

それではなかなか普通の人では買えませんよね、

着物通販の京都wabitasでは、加藤改石謹製牛首紬の小紋と色無地を出来る限りお求めやすくリーズナブルな価格設定で取り扱っております。

一人でも多くの方に本物の牛首紬を着ていただくために、加藤改石さんの期待に応えられるよう取り組んでいきます。

加藤改石謹製の牛首紬の反物は、京都wabitas(ワビタス)の【お召し・紬:織の着物コーナー】【紬コーナー】でご覧いただけます。

ラグジュアリーな着物をリーズナブルな価格で揃える着物通販サイト京都wabitas(ワビタス)